東京餃子通信

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BS朝日『幸福の一皿』は過去最高レベルの餃子番組

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自分が出演したから言うわけではないのですが、昨日放映されたBS朝日『幸福の一皿』は餃子好きにはたまらない番組に仕上がっていました。

これほど餃子ファンのつぼを押さえた特集番組に今まで出会ったことはないかもしれません。




ナビゲーターは中村吉右衛門さん。彼の幸福の一皿に餃子は加わるのでしょうか?




まずは餃子の歴史からおさらい。
水戸黄門様が餃子を食べたなんてお話も出てました。

そして日本最古の老舗餃子屋の一つスイートポーヅが登場。
中国風の焼き餃子、鍋貼餃子が紹介されます。

スイートポーヅの店主曰く、日本で焼き餃子が人気になった一つの背景として、水餃子がスイトンのイメージに近くて嫌われたこともあるとのこと。




続いて家庭での焼き餃子がはやった背景として、スーパーマーケットでの餃子の皮の販売をあげてます。昭和35年から餃子の皮が家庭用に販売され、一気に広がったとのこと。一袋85円って今とそれほど変わらないですよね。




そして水餃子と焼き餃子の対決。どちらの方が優れているってことはないと思うのですが、それぞれを応援する応援団長が登場します。ちなみに私は焼き餃子派。

対する水餃子の応援団長はというと、なんと経済評論家の伊藤洋一さん。

「焼き餃子は邪道だ」とバッサリ。。。

いや、直接対決のディベートじゃなくって良かったですよ。




水餃子代表として紹介されたのは新宿の随園別館。ここの水餃子美味しいですもんね。
私も大好きです。

強力粉6に薄力粉1というかなりハードな粉の配分。作るのが大変そうだ。
ちなみに随園さんでは餃子作りは、大連出身の点心師が一人で全部作っているとのこと。




続いて焼き餃子派の私が登場。

「日本人のソウルフードといったら焼き餃子」ですよね。




日本のソウルフード「焼き餃子」のナンバーワンとして推したのが赤坂のみんみん。
オーソドックスなタイプですが、本当においしいんです。



東京餃子通信でも何度も紹介しているのでご存知の方も多いと思いますが、特徴はつけダレがお酢とコショウで食べる焼き餃子。




名物女将の和子さんとも共演できました。うれしいなぁ。




そしてみんみんの歴史にまで触れていきます。
幸福の一皿スタッフの取材力は素晴らしい。

渋谷のみんみんで修行されてた方が独立して作ったのが、赤坂のみんみん。

今は2代目が後を継いでいます。

全国にみんみんという名前の餃子屋さんは多いですが、渋谷のみんみんの影響をなんらの関係がある可能性が高いですね。




最後は餃子仲間にも集まってもらって、餃子三昧。ドラゴンチャーハンもいただきました。

焼き餃子の素晴らしさをちゃんと伝えることができてたでしょうかね?
撮影はとにかく楽しかったですね。




最後は蒲田羽根つき餃子の生みの親、八木功さんの物語。
你好の創業者で78才の今も、厨房で餃子を焼き続けている現役バリバリのこのお方です。




你好の羽根付き餃子は、生活が苦しかった頃、八木さんに日本語を教えてくれた先生を喜ばせてあげたいという思いから、研究に研究を重ねて完成したそうです。



そしてこの羽根付き餃子を兄弟や親戚に継承していった結果、蒲田が餃子の聖地となったのです。
蒲田にある金春、歓迎、春香園はみな八木さんの兄弟や親戚が経営されてます。

だからどこに行っても一皿300円なんですね。
味はそれぞれ異なるので、食べ歩くと面白いですよ。

本当に時間をかけて取材したのがよくわかる、素晴らしい番組でした。
これで皆さんに餃子の奥深さ、楽しさを感じてもらえると、とてもうれしいですね。

見逃してしまった方は、来週7月13日(金)20時~から再放送があるのでぜひご覧になってください。