東京餃子通信

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点心マイスターに餃子のルーツを聞いてきた

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点心マイスター協会会長の小林先生の餃子のルーツに関して伺ってきました。

小林先生は知る人ぞ知る餃会の重鎮。1988年に飲茶点心専門会社を立ち上げて以来、ひたすら研究開発を続けてきたお方です。現在でも、多くの有名中華料理店や食品会社の点心は実は小林先生のレシピを元に作られているそうです。
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小林先生によると水餃子は中国東北地方の正月料理、正確に言うと年越しの食べ物だったとのこと。餃子は皮をメインに食べる麺類の仲間なので、日本の年越しそばと同じようなものですね。

「餃子」という字を分解してみれば分かりますが、年と年が「交」わる「子」の刻(深夜0時頃)にみんなで集まって「食」べるのが「餃子」なのです。

食べて交わると子供が生まれるってことで、子宝に恵まれるよう結婚式の料理でも出てくるという話は良く聞きますが、本来の意味は年が交わるってことのようです。

そして、餃子の形に意味があるんですね。
餃子は馬蹄銀とか元宝という昔の中国のお金の形を模して作られています。
馬蹄銀ってこんな感じです。

Batei-gin-Sycee©As6022014

こちらは小林先生の指導の下、私がつくった餃子です。ちょっと不格好ですが確かに似ています。




ちなみに、こちらの餃子は皮を老麺という酵母で発酵させています。この老麺という酵母は発酵した際にあまりガスが発生しないため旨味だけを増す発酵が出来るとの事。

餡にも発酵した白菜、つまりお漬け物が入っています。水餃子ってのは極寒の冬の中国東北地方ならではの発酵食品だったんですね。

普段ただ漫然と餃子を食べてましたが、実に奥深い食べ物だってことを知って、改めて餃子が好きになってしまいました。

今年は年越し餃子を食べて金運アップと行きたいものですね。