東京餃子通信編集長の塚田です。
Amazonの本のレコメンドシステムはよくできていて、餃子が関係する本が出ると私にお勧め本として推薦をしてくれます。
多くはガイド本やレシピ本なのですが、その中でちょっと変わった本を発見したので即購入をしてみました。
銀座のバー「銀座ROOM」のかずこママこと村井和行さんのエッセイ風の自伝なのですが、小さなころから変わり者だったかずこママが、学校でのいじめや社会に出てからの困難を乗り越え、その中でいろいろな人との出会いを得て、お母さんのために銀座でバーを開くまでの物語が描かれています。
最初は笑いながら読み飛ばす感じの話なのかと思いきや、最後は涙が止まらなくなる感動物語。ぜひ皆さんも読んでほしい本です。
そんなかずこママとお母さんの餃子が食べたいと「銀座ROOM」に行こうと思ったのですが、調べてみると電話番号も住所も非公開。
実は「銀座ROOM」は完全招待制のお店のため紹介筋を自分で見つけない限りお店に連絡することすらできないのです。これは蔓餃苑なみにハードルの高い餃子です。
私の場合はラッキーなことに、たまたま「銀座ROOM」に行く予定があった知人を見つけ、そこに便乗させてもらう形で7月某日に晴れて「銀座ROOM」を訪問することができました。
お店には看板もないので、一人では絶対にたどり着けないであろう某雑居ビルにある「銀座ROOM」にドキドキしながら入店。
狭い雑居ビルに見えましたが、店内にはゆったりとしたカウンターと個室があり、さらにカラオケルームもあるらしいです。
カウンターに着席しお通しとビールをいただき、かずこママにご挨拶。
ここから、かずこママの爆笑トークがくり広げられます。
銀座という場所もあって、集まる方々も経営者の方などが多いようですが、その方たちをいじったり、若い女性の恋愛相談や仕事の悩みだったり、時事ネタだったりとどんな話題でも対応していきます。
いや、この人すごいですね。
聞けば、ラジオの番組も持っているのだとか。納得です。
そして、かずこママのトークに爆笑しながら、お客さん同士の会話も弾みます。普段出会わない方たちと会話なので、これがまた楽しい。
さて、肝心な餃子ですが2種類の餃子が用意されています。
まずは本に載っていいた「かずこの水餃子」。
豚肉をたっぷりと使った肉々しい餃子です。にらとショウガの香り、あとネギ油を使っているとのこと。
満州帰りのかずこママの知人のお母さんのレシピがもとになっているそうです。
シンプルで家庭的な感じですが、うまみがしっかりした餃子です。
肉が全面に出てくる餃子なのでパクチーとレモン汁でさっぱりと食べるのがおすすめです。
ビールも良いですが、赤ワインとも良く合いそうです。
続いて焼き餃子。
こちらは、元々なかったらしいのですが、近くのお店への出前やお土産の要望が増えてきたため焼き餃子もメニューに追加されたとのこと。
フライパンできれいな円盤型の羽根がついています。
餡は水餃子と同じく肉っぽい餃子です。
こちらも香味野菜を抑えてシンプルな味付けにしてあるので、どんなお酒にも合うと思います。
持参した本に本のキャッチフレーズでもある「人生お一人様一回ぽっきりよ!!」のコメント入りのサインもいただいちゃいました。
お会計はさすがの銀座価格でありましたが、かずこママのトークと皆さんとの出会いを含めたエンターテイメントだと思えば、高いものではないのかもしれません。
かずこママの餃子に興味をもったらまずはこちらの本を読んでみてください。巻末にレシピが公開されています。
そして更に「銀座ROOM」で、この餃子を食べてみたいという方は、紹介筋をなんとか探してみてください。
意外と近くにいるかもしれませんよ!