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古川緑波と谷崎潤一郎が食したギョウザを求めて神戸の老舗中国料理店「神仙閣」へ【神戸三宮】

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 東京餃子通信編集長の塚田です。

 関西に来たついでに是非立ち寄りたいと思っていた神戸「神仙閣」。創業1934年の関西の中国料理店の老舗中の老舗です。

私がこのお店の存在を知ったのは昭和初期に活躍したコメディアンで美食家としても有名な古川緑波の随筆集「ロッパの悲食記」がきっかけ。

「ロッパの悲食記」には、ギョウザの話題が度々でてくるのですが、「神仙閣」もこのなかで

支那料理の話になったら、神戸は本場だ、もう少し語らなくてはなるまい。
戦前から、戦中にかけて、僕が最も愛用したのは、元町駅に近い、神仙閣である。これは、谷崎潤一郎先生に教わって行った。そして、その美味いこと、安いことは、実に何とも言いようのないものであった。
現今流行の、ギョウザなどというものも、此の店では、十何年前から食わしていた。

 と紹介をされています。

谷崎潤一郎がひいきにしていたお店で、戦前の十何年も前からギョウザを出していたというのはかなり興味深い情報です。

おそらく水餃子だと思われますが、古川緑波と谷崎潤一郎が食べていたギョウザに魅かれ、チャンスをうかがっていました。
 

ロッパの悲食記 (ちくま文庫)

ロッパの悲食記 (ちくま文庫)

 

 

 夜は少人数で来ることが難しそうな雰囲気のお店だったので、ランチタイムを狙って「神仙閣」にやってまいりました。

現在の「神仙閣」は三ノ宮駅の北側に位置し、総席数1,100席、最大宴会人数400名というホテルのような巨大施設。

結婚式などにもよく使われるそうです。
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11月には金村義明さんのディナーショーが行われるようで、大きなポスターが出ていました。

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建物の入り口には巨大なウォーターウォールがそびえ立っています。

店内に入るとそこには高級感あふれる大きなロビーとフロントが。

まるで高級ホテルのような雰囲気です。

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建物に入り1人でランチを食べたいと伝えると、上階にエレベータで案内されます。

そして上の階に上がると、そこには巨大なフカヒレがお出迎え。

いちいちスケールが大きいですね。

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休日のランチタイムではありましたが、店内にはそれほど多くのお客さんは入ってませんでした。

個のフロアはランチタイムよりも夜に企業の会食などで使われるのかもしれません。

入口近くの席に案内をされ、着席。

非常に広々としていて落ち着いた空間です。

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席に座ってメニューをチェック。

まずは神仙閣の名物フカヒレから。

ふかひれスープとか姿煮は見たことありますが、ふかひれはお刺身でも食べるのですね。

とはいえ、こんな高級なものは頼めないので、文字だけで妄想して終了。

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そしてお目当ての古川緑波と谷崎潤一郎が食べたというギョウザを探します。

水餃子、蒸し餃子があり焼き餃子はありません。

おそらく餃子類のなかで一番上にある水餃子が、当時からあるメニューなのだと思われます。

1個120円とそれなりにリーズナブルな価格設定です。

しかし問題が一つ発生、、、

8個以上という縛りが付いています。

一人で水餃子8個というのはなかなか大変な量です。しかし他の餃子も食べてみたい、、、

かなりの葛藤があったのですが、この後はしごをしようと思っていた店を諦め、水餃子とふかひれ餃子を注文することにしました。

調理時間は10分以上かかるとのことなので、ゆっくりと待つことにします。

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待つこと10分ほど、大きな皿にもられた水餃子が運ばれてきました。

かなり食べ応えがありそう。

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厚手でもっちりとした食感の良質な皮です。

水餃子は極論すると皮を食べる料理。

皮の良し悪しが水餃子全体に大きな影響があります。

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餡には粗く挽かれた豚肉とニラ、白菜といったシンプルが具材が使われています。

味付けもものすごくシンプルです。

肉汁が飛び散るようなジューシーさを出すというよりは、豚肉の旨味をしっかりと感じされる作りになっています。

奇をてらうようなことは一切なく、素材の味をしっかりと活かした水餃子ですね。 

これが古川緑波と谷崎潤一郎が食べたギョウザなのですね。

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タレはつけずに食べても美味しいのですが、8個あるとさすがに後半は少し味を変えたくなってきます。

そこで香酢を少しつけて食べると、香りと味わいが一気に深まります。

香酢のおかげで最後まで飽きずに食べることができました。

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水餃子から皿に遅れてふかひれ餃子が登場。

包む順番が影響しているのかもしれませんが、水餃子よりも調理時間がかかるようです。

こちらはセイロで蒸した状態で運ばれてきました。

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ものすごく細かく刻まれた日だが一列に並んでします。

いつかはこんな包み方ができるようになりたいものです。

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餡には海老のすり身がたっぷりと使われています。

そしてもちろんふかひれも。

思った以上にふかひれが入っていて驚きました。

巷で食べるふかひれ餃子って、ホント申し訳程度にしかふかひれは入ってないことが多いですからね。

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今回は古川緑波と谷崎潤一郎を追って超老舗の超高級中国料理店に足を踏み入れましたが、昭和初期に活躍された2人の巨匠と同じギョウザを食べることができて大満足。

普段からふらっと立ち寄るのは難しいですが、たまのハレの日にこのようなお店でギョウザを楽しむというのも、ギョウザの楽しみ方の一つかもしれませんね。

 

神仙閣 神戸店

食べログ神仙閣 神戸店

 

神仙閣 神戸店中華料理 / 三宮駅(神戸市営)神戸三宮駅(阪急)旧居留地・大丸前駅
昼総合点★★★★★ 5.0