東京餃子通信編集長の塚田です。
引き続き広島から餃子店のレポートです。
前回は広島が誇る餃子仙人の餃子専門店「天津」をレポートしましたがまだまだ続きます。
「天津」がある流川町周辺の地域は広島で随一の歓楽街なのですが、その中に餃子専門店がいくつか存在しています。
2軒目に向かったのは同じく流川町にある「餃子センター」。
ちなみに、かつて自由が丘には餃子センターという名店があったのですが、そちらとは関係はない様子です。
また、箱根にも「餃子センター」があるのですが、こちらも特には関係なさそう。
ちないに箱根の「餃子センター」は先日火事になったらしくしばらくお休みをされています。
「天津」からは2~3分歩いたところで「餃子センター」を発見。
煉瓦造りの壁にかかった赤い暖簾と大きな看板が目立っているので、すぐに見つかりました。
こちら「餃子センター」も17:30開店という、夜の餃子のお店です。
餃子専門店ではありますが、大衆中華的な料理も出されている様子です。
店内はカウンターに席がずらりと並ぶラーメン店のような作りです。
開店直後に伺うとすでに先客がいました。
奥の方の席はグループ用の席らしく、お一人様の私はカウンターの手前の入口近くの席に案内されました。
席について瓶ビールと焼き餃子を注文。
キリン一番搾りでした。
たまたま案内された席が実は特等席。
注文がはいると目の前の木箱を開けて、なかから注文の数だけの餃子を取り出しお皿にもり奥の方の焼き場に運んでいくのです。
木箱の中ではやや小さめな餃子がキレイに並んでいます。
餃子が焼きあがるまでの間にに餃子センター流の餃子のタレを作ります。
壁には「正しい餃子のタレの作り方」が掲示されていました。
餃子のタレのためのネギがセットされます。
ネギを適量小皿に盛り、タレとラー油を適量入れてよく混ぜれば正しい餃子ダレの完成。
後は餃子が焼きあがるのを待つだけです。
しばらく待つと餃子が運ばれてきました。
タレ作りに夢中で焼き上がりまでの時間は忘れてしまいました。
小さめで細い餃子が10個密着した状態で並んでいます。
独特の並び方と焼き色ですね。
どうやら油を多めに使い揚げ焼きしている様子。
揚げ焼き時間は短めなのか、油の温度が低めなのか焼き色は薄めです。
高いい位置まで油が入っているようで、一番端っこの餃子はヒダ側もサクサクっとした軽めの焼き色が付いています。
真ん中の餃子は他の餃子とくっついているためモチっとした食感が残っていました。
餃子のサイズは小さめですが、皮は厚めでしっかりしたものを使っています。
同じ揚げ焼きでも高知の屋台餃子とはかなり異なりますね。
パリパリというよりはカリッとした強目の食感の皮の中には豚肉の旨味とニンニクがしっかりと効いたパンチ強目の餡が包まれています。
店の立地から締めに食べる軽めの餃子なのかと思いきや、なかなかのインパクト。
夜の街で出かける前に餃子で精力をつけるというコンセプトなのかも。
餃子単体でも強さを感じますが、さらにネギたっぷりの餃子ダレをつけると食べるのが餃子センター流。
ネギとラー油の辛味が良い刺激になります。
この食べ方、ビールがいくらでも飲めそうです。
ただしニンニクとネギをこれだけたっぷり食べるとお口のニオイは気になるところではありますね。
餃子自体お焼き方もタレも、どこを取っても個性的な「餃子センター」の焼き餃子でした。
どうやら、揚げ焼きとネギを使った餃子ダレは「餃子センター」だけでなく、広島の他の餃子店でも見られるのだとか。
広島のご当地餃子の特徴のようですね。
首都圏で広島餃子を食べる機会がなかったのでとても新鮮な感覚。
もう少し広島餃子を深堀したくなりました。
餃子センター (中華料理 / 胡町駅、八丁堀駅、銀山町駅)
夜総合点★★★★★ 5.0