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『餃子ロード』アジアを旅する画家が記した餃子紀行

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先月北京で中国各地の餃子を堪能してきたが、餃子の世界はまだまだ広いですね。

甲斐大策氏は著書『餃子ロード』のなかで「北緯30度線から40度線の大陸を東西に旅すると、いつも餃子があった。」と記しています。



『餃子ロード』は大連生まれでアフガニスタンを中心にアジアを旅する画家であり作家でもある甲斐大策氏がアジア各地の餃子を題材に現地の人々の生活をレポートするドキュメンタリー風の本。

餃子をもとめて餃子ロードを旅している訳ではなさそうなのですが、行く先々であった餃子を紹介しています。



気になった餃子をしょうかいすると、まずはオシャク。
これはアフガニスタンやウズベキスタンで食べられている餃子で、小麦粉の皮に羊とニラが包まれているらしい。特徴は羊のミートソースとクルートという乾燥ヨーグルトとライム汁で作ったソースがかかっているところ。

もう一つアフガニスタンにはマントウという餃子もあるらしい。こちらは丸めた羊のひき肉を皮で包んで蒸した餃子で、やはりクルートをつけて食べるらしい。

アフガニスタンの餃子はどうもトルコの方から来たようです。

ちなみに、サンスクリット語でマントウは「私とあなた」という意味。つまり友情とか家族を表した食べ物なんですね。

もう一カ所、ウイグルの餃子も気になりました。

ジュワワといって牛肉か羊肉をベースにニラ、白菜、生姜などが入っていて中国の水餃子に近いものらしい。

これは揚げて食べる事もあるらしく、揚げるとパルモザァという名前になるそうです。

そしてウイグル地区のウルムチ博物館には、なんと餃子のミイラがあるそうです。1,400年前の餃子が出土され飾ってあるとの事です。

これは見てみたいが、ウイグル地区は遠いなぁ。

『餃子ロード』の巻末には水餃子の作り方が独特の画風のイラスト入りて丁寧に解説されています。



餃子は中国が発祥だと思っていたのですが、中央アジアの人たちはトルコ側からわたってきた料理だと口を揃えて言うそうです。

そしてトルコでも中国でも小麦粉で餡を包んだものをマントウ(饅頭)と呼ぶ。

餃子ってどこで生まれたのでしょう?
これは探求する価値がありそうなテーマですね。