東京餃子通信

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大阪餃子通信:「大阪王将」創業者の左右を固めた2人の神様【甲東園・千林】

 

 

大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。

YouTube で色々な動画を観ていたところ、大阪王将(イートアンド)さんの企業プロモーションVTRというのがあったのでじっくり視聴。


【EAT&.CO】大阪王将企業VTR

 

その内容の中で一番印象的だったのが、創業メンバー3人のインタビューでした。

大阪王将は私の生まれた年と同じ1969年に大阪京橋に一号店を創業開店、創業者は文野新造氏(写真中央)、その左右を固めたのが佐野文夫氏(写真右側)と本木健二氏(写真左側)。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー

 

大阪王将はまさにこの3人の神によって、その歴史がスタートしました。

となれば神の店、その餃子を味わいたくなりますよね。今回は大阪王将の創業メンバーの店の“餃子詣”をしたいと思います。

まずは一人目の神である佐野文夫さんのお店、VTRでは杭瀬店とのことでしたが、現在は甲東園にいらっしゃるとの情報を得て、そちらに向かいます。

駅前の路地を少し入った所にお店はあります。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ①

 

店内に入って厨房を眺めると、いらっしゃいました佐野さん御夫婦が(感動)!

カウンターに座り、名刺を渡し挨拶をさせて頂きました。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ①

 

そして、評判の天津飯と餃子を注文します。

餃子が焼き上がるまで佐野さんと暫しお話をさせて頂きました。

大阪王将の歴史、餃子への拘りなど、現在65歳で近年体調を悪くされ、厨房に立つのもなかなか難しくなってきたらしいです。

けど未だ未だ頑張って頂きたいです。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ①

 

暫くすると、神の天津飯、餃子が出来上がりました。

天津飯はまさに黄金色に輝いています。

甘酢餡が和風中華味とでも表現しましょうか…

実に味わい深い美味しさです。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ②

 

そして餃子。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ②

 

この形は他の大阪王将の店では見たことがないです…

佐野さん独自の包み方でしょうか。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ③


そして一口噛むと、肉汁と油分が混じり合い口の中で美味しさが広がります。

蒸し焼きでふわっとした食感、そして神戸らしく味噌ダレをつけたこの餃子には白ご飯が合いそうですね!

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 甲東園店 ③

 

因みに甲東園店には焼・揚・水がセットになった餃子三昧というメニューもあります。

佐野さん、色々お話しさせて頂きありがとうございました。自宅からも近所なので、また再訪しますね。

■「大阪王将 甲東園店
兵庫県西宮市松藾荘11-25
0798-51-3239


続いて二人目の神である本木健二さんのお店へ。

VTRでは千林店とのことでしたが、現在もその店にいらっしゃるとの情報を得て、そちらに向かいます。

場所は昭和51年開業以来、千林商店街の中にずっとあります。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ①

 

お店に入り、すぐに厨房を眺めましたが、残念なことに本木さんは近年体調を崩され今日はお店にはいらっしゃならかったです。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ①

 

しかし奥さまの本木慶子さん、そして奥さまの弟さんの松永康晴さんがいらっしゃいました!

奥さまは現在70歳になられますがとてもお元気です。

松永さんも創業期の京橋店の厨房にいらしたので本木さんのDNAを継いでらっしゃいます。

お二人には名刺を渡し挨拶をさせて頂きました。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ①

 

そして、こちらのお店でも天津飯と餃子を注文しました。

暫くすると神の味を引き継ぐ天津飯と餃子が出来上がりました。

天津飯は甲東園店のモノとは全く異なります。

こちらは白くて透明感のある天津飯です。

味付けは塩ダレでしょうか、とても上品でさっぱりと味わうことが出来ます。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ②

 

そして餃子は、これも見た目から甲東園店のモノとは異なります。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ②

 

形は細長く、キツネ色にこんがりと焼き上がっています。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ③

 

一口食べると餡に凝縮された野菜の風味、旨味が口の中いっぱいに広がります。

こちらの餃子はカリッとした食感なのでビールに合うと思います。

Fwd: 大阪王将 創業メンバー 千林店 ③

 

本木さんの奥さま、弟さん、美味しい餃子をありがとうございました。ご主人がまた現場に復帰されること、切に願っております。

 

そして三人目の神である文野新造さん(既に事業経営からは引退されています)のお店は創業の地にある京橋店、しかしその店舗は場所も変わり、現在は浪速フードさんによるフランチャイズ店となっています。

 

かつての京橋店には、前述の佐野さん、本木さん、そしてあの大阪王の創業者の方も餃子の焼き師をされていたという伝説があります。

雪の日もお客さんの行列が耐えなかったという超人気店だったらしいです。

現在の京橋店は改めてそのレポートを試みたいと思います。

 

■「大阪王将 千林店
大阪府大阪市旭区千林2-10-29
06-6955-5080

 

かづ屋出身の「しなてつ」は餃子も支那そばも一級品【荏原町】

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 東京餃子通信編集長の塚田です。

以前、目黒の「かづ屋」の餃子とワンタン麺を絶賛したところ、信頼できる情報筋から「かづ屋」で出身のお勧めのラーメン店があるというタレコミ情報をいただきました。

www.tokyogyoza.net

タレコミ情報を元に向かったのは東急大井町線の荏原町駅。

大井町線にはよく乗るのですが荏原町駅で降りるのはおそらく初めてです。

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駅から徒歩で1~2分の商店街の中にあるラーメン店「しなてつ」に到着。

目黒の「かづ屋」が、これぞラーメン店という店構えだったのでそれに近いものを想像していたのですが、ぱっと見はおしゃれなカフェのような外観です。

間口がせまく店名の記載が「SHINATETSU」と書いてあるため、初めての方は油断をしていると通りすぎてしまうかもしれませんのでご注意を。

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ラーメンは、支那そば系、塩系、坦々麺系、つけ麺とバラエティ豊富。

サイドメニューには餃子とワンタンがあり、それぞれ焼きと茹でから選べるようです。

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店内はカウンタのみで10席ほど。

店主さんがお一人で切り盛りしているようです。

 

ワンタンと餃子の両方食べたかったところではあるのですが、年末年始の食べ過ぎで少し体重が増えてしまっていたので、ワンタンは断念。

基本の支那そばと餃子をいただくことにしました。

 

先に支那そばが完成。

シンプルですが隙のない美しい一杯です。

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自家製の中太麺はコシが強くてスープとの相性も抜群。

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そして厚めに切られた自家製のチャーシューが絶品。

脂身はあまり使わず豚肉の旨みが凝縮されています。

チャーシューの表面がカリッと香ばしく焼かれています。

甘くて香ばしくて、このチャーシューだけでも贅沢なツマミになりますね。

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スープもコクがあるのに非常に優しい味。

後半には焦がしネギを入れて、味わいをさらにスープに甘みを足します。

スープがあまりに美味しいので、ついつい飲み干してしまいました。 

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ラーメンを半分ぐらい食べ進めたところで餃子の登場。

混んでいるランチタイムも店主さん一人で切り盛りしているので、このタイムラグは仕方ないところ。

カリッとよく焼き気味のキレイな焼き目が付いた仕上がりです。

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焼き餃子用の薄めの皮ですが店主さんが手延べで作っているとのこと。

皮作りについてもかづ屋からのイズムが引き継がれているようです。

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もっちりはしてますが「かづ屋」の餃子の皮よりは薄めに作られている印象。

「しなてつ」の皮の方が焼き餃子にはより向いているかもしれません。

皮が主役の「かづ屋」と皮はあくまでも引き立て役の「しなてつ」と言った印象を受けました。

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もっちりした皮の中には豚肉と野菜のバランスのとれた餡がたっぷり詰め込まれています。

ニラの香りが程よく、餡の味付けもやや甘めにしっかりと付いています。

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 餃子の味付けが良いので酢コショウで食べるのにちょうど良い味付けです。

お酢で脂をさっと落として食べると豚肉の旨味がダイレクトに感じられます。

 ニラの香りも引き立ちますね。

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さらに先ほど支那そばに追加した焦がしネギを餃子のトッピングに使ってみました。

焦がしネギを作る際にできるネギ油は餃子の旨味と香りを数段レベルアップさせてくれる効果がありますが、焦がしネギはさらに香ばしさも追加され旨味も凝縮されているイメージ。

お酢に焦がしネギ、これは餃子の新しい食べ方としてお薦めできそうです。

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支那そばも餃子も両方大満足。

かづ屋に勝るとも劣らぬ実力店でした。毎度ですがタレコミ情報に感謝ですね。

今回はワンタンを我慢してしまったので、次回は必ずやワンタンも食べてみたいと思います。

 

荏原町 しなてつラーメン / 荏原町駅中延駅旗の台駅
昼総合点★★★★★ 5.0

香港雲呑専門店「賢記」の香港麺と海老プリプリ雲吞【関内】

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 東京餃子通信編集長の塚田です。

本日は餃子ではなく雲呑の専門店をご紹介したいとおもいます。

水餃子と雲呑の違いは皮にかんすいを使うか否かや、皮が丸いか四角いだとか言われますが、どちらも小麦粉の皮で餡を包んで茹でた料理なので、兄弟のようなもの。

実際に中国東北部で生まれ、最初のころは餃子との区別はなかったようです。

というわけで、東京餃子通信でも過去に雲呑の専門店は何度も登場しています。

 

今回訪れたのは、横浜の関内の馬車道近くにある雲呑専門店「賢記」。

昨年出来たばかりの新店です。

雲呑は広東系と上海系、台湾系で少しずつ異なりますが、こちらは香港と書いてあるので広東系の雲呑のお店のようです。

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