東京餃子通信編集長の塚田です。
先日味の素冷凍食品よりプレスリリースも出ていましたが赤坂に訪日および在日外国人をターゲットにした餃子専門店「GYOZA IT.」がオープンしました。
実は東京餃子通信でも少しずつ外国人向にもGYOZAの魅力を伝えていくことに力を入れ始めているので、大阪餃子通信の本家特派員が東京出張のタイミングで視察に行ってきました。
千代田線赤坂駅の真上という超好立地に「GYOZA IT.」はあります。
一面ガラス張りでお店の中が見えます。
雰囲気もかなりオシャレな感じ。
これは世界にGYOZAを広める旗艦店として申し分ないですね。
かなりの大箱。120席もあるようです。
19時半ぐらいについたのですが7~8割ぐらいは席が埋まっていました。
ただし外国人観光客っぽいお客さんは少なく、大半は日本人のようでした。
ホールスタッフは、ほぼ全員外国人の方です。
外国人のお客さんが来店した際に、その国出身のスタッフに出迎えられたらうれしいですよね。
店の奥にはピカソっぽい画風で外国人たちが餃子を楽しむ壁画が描かれています。
たまたま壁画の前の席に案内されたので本家特派員と記念撮影。
店内には餃子を模した変わった装飾品がいろいろと置かれています。
入口入ってすぐ右にあったのは餃子の形をしたスタンディングテーブル。
大きすぎて最初は気づきませんでした。
そして、餃子テーブルの上には、味の素冷凍食品の工場から持ってきた餃子包み機が展示されています。
味の素の包み機を見るのは初めてです。
これをつかって超高速に餃子を包んでいくのですね。
こんな機械まで作るぐらい日本人は餃子好きだというアピールにはなると思いますが、外国人に日本の餃子は機械で包むものだという誤解を与えてしまわないか心配ではあります。
続いて餃子とお皿を模したペンダント。
これの小さいサイズが売ってたら欲しいですね。
そしてオープンキッチンにはプレスリリースにもあった長さ5mの巨大鉄板で餃子を焼いています。
鉄板の上に蓋を置いて餃子を調理しているようです。
席にもどってとりあえずビールで乾杯。
お通しもなんとGYOZA。
小さなスキレットに一つずつのって出てきます。
出し方がオシャレですよね。
家庭用の冷凍ギョーザに近い気もしますが羽根がついていないので別物かもしれません。
実は味の素冷凍食品は業務用の冷凍餃子では家庭用以上にいろいろな種類を作っていたりします。
乾杯も済んだので、GYOZAの注文をしようとメニューを見るとこれも餃子型。
細かいところまで頑張っていますね。
餃子は、
- GYOZA
- ニンニク抜きGYOZA
- 大きなGYOZA
- なにわのひとくち揚げGYOZA
- ワインにあうカモ!GYOZA
の5種類。
ニンニク抜き以外の4種類のGYOZAを注文することにしました。
餃子が来るまでの間をつなぐ前菜も注文。
こちらは和野菜のぴくるす。
焼き鳥屋さん直伝のレバーパテ。
英訳は「Chicken liver pate served with baguette slices」と、「焼き鳥屋さん直伝」の部分は完全に省略されていました。
しばらくするとGYOZA達が続々と運ばれてきました。
黒や赤い皿というのも餃子用のさらとしては珍しいですね。
GYOZA IT.でのGYOZAのおススメの食べ方は、卓上調味料でお好みのタレを作って食べるとのこと。
特に酢+黒胡椒がおススメなのだとか。
酢コショウのタレが海外デビューする日も近いかもしれませんね。
もう一つ野菜で餃子を巻いて食べる食べ方もおススメされていたので、追加で「巻き巻き葉っぱセット」も注文しました。
そして、卓上調味料とは別にGYOZAと一緒にいろいろなタレや薬味が運ばれてきました。
運ばれてきたのは、手前右から
- ぷちぷちマスタード
- 白ポン酢
- 柚子胡椒
- 昆布ふりかけ
- トマトタレ
- トリュフ塩
の6種類。
一応、合わせやすい餃子メニューなども紹介されていますが、要はお好みでいろいろ試してくださいという事のようです。
卓上調味料、酢コショウ、オリジナルのタレ、そして巻き巻き葉っぱと、GYOZAの食べ方がこれだけ多く提案されると、外国人の方は混乱しそうですね。
まずは定番のGYOZA。
上手に焼けてますね。これは焼き手の実力というよりも、味の素の技術力によるところでしょう。
普通に食べてもつまらないので、パクチー、ぷちぷちマスタードをつけてえごまで巻いて食べてみました。
GYOZAも肉料理なのだという事を再認識する食べ方ですね。
続いて大きなGYOZA。
通常サイズの約倍の大きさで食べ応えがあります。
白ポン酢で食べてみました。
白ポン酢はあご出汁の風味が良くGYOZAとの相性が良かったです。
続いて、なにわのひとくち揚げGYOZA。
以前は家庭用の冷凍餃子としても販売されていましたが現在では業務用でしか販売されていない一口サイズの餃子です。
これを揚げ餃子として提供しています。
揚げ餃子も中国では見かけない食べ方なので、こちらも日本発祥のFried GYOZAとして世界に普及させてほしいですね。
これはいろいろとタレを試してみましたが、トリュフ塩、トマトタレとの相性が良かったです。
ラストはワインにあうカモ!GYOZA。
餃子の上にはパクチーがトッピング。
餡は鴨肉を使っています。
日本で一番最初に餃子を食べたとされる水戸黄門様が食べた餃子の餡もカモ肉だったと言われているので、日本のGYOZAの原点ともいえる具材かもしれません。
こちらはオススメに従い、トマトタレとサンチュにくるんでいただきました。
カモ肉があっさりしているのでトマトタレのような味のしっかりしたタレと一緒に食べると良さそうな餃子でした。
お会計を済ませると最後にGYOZA IT.オリジナルのキャンディーをお土産にいただきました。ちゃんと文字が読めるのがすごいですね。
味の素の発表にGYOZA IT.のコンセプトとして
1.日本で繁栄している餃子文化の魅力を発信する拠点に
日本各地で独自に進化を遂げ、老若男女に愛される餃子の魅力を伝えるイベントを開催します。豊富なサイドメニューと共に、パーティーフードの主役に「日本式餃子」を召し上がりながら、店内でイベントをお楽しみいただけます。2.メインターゲットは訪日および在日外国人
お一人でも気軽に立ち寄っていただけるようバーカウンターを設置。10ヶ国語以上の言語に対応した グローバルスタッフがお客様をお迎えします。3.五感で「GYOZA」の魅力を最大限に味わえる
工夫をこらした各種のタレにつけたり、葉野菜で餃子を巻いたりなど、「日本式餃子」の新しい食べ方をご提案します。また、ビールだけでなく、ワインやシャンパン、発泡日本酒等とのマリアージュも体感していただけます。さらに、「日本式餃子」を大量に焼き上げる約5mの鉄板が見えるオープンキッチンで、食欲をそそる香り、焼ける音、見事な焼き目、パリッとした食感、おいしさにいたるまで、「日本式餃子」を五感で存分にお楽しみいただけます。
と掲げられていた通り、外国人が来店すれば様々なGYOZAの楽しみ方を体感して、日本生まれのGYOZAをさらに各国独自の方法でさらにアレンジしてもらう良いきっかけになるかもしれません。
これが当たるかどうかはまだわかりませんが、外国人向けのGYOZAのプレゼンテーション手法としてとても参考になりました。
GYOZA IT.はあくまでも外国人をターゲットとした店舗日本人の方もあの豪華な空間で味の素の餃子を食べるという不思議な体験ができるので、一度行ってみても面白と思いますよ。