東京餃子通信編集長の塚田です。
ファミリーマートが焼き餃子そっくりの「餃子まん」なるものを、全国のファミリーマート・サークルK・サンクスで10月3日より販売を開始しています。
毎年どこかのコンビニが餃子まんにチャレンジしていますが、なかなかディズニーシーのギョウザドッグのように定番商品化されるものは生まれていません。
今回のファミマに「餃子まん」は味だけでなく見た目も餃子を再現したのが特徴とのことなので、どれほどの実力なのかを確認するため、実食レポートをしてみたいと思います。
国会の発売数は限定130万個というのは多いように聞こえますが、全国のファミマの数は18000店舗以上。1店舗あたりで平均すると7個しかありません。
早速、会社帰りにファミマを数件立ち寄ったものの全て売り切れ、、、
色々なニュースサイトで話題になっていた影響でしょう。
翌朝、通勤途中に会社近くのファミマに寄ってみると、ありました!!
ガラスケースの中でプレミアム肉まんと並び最上段の一番良い場所が「餃子まん」に割与えられていました。
期待の新商品のようですね。
早速一個購入し、この日の朝食にすることにしました。
袋から出した餃子まん。
モコモコっとした感じではありますが、ヒダが5個刻まれています。
中華まんと同様に生地は醗酵させてあり蒸すと大きく膨らむと思うのですが、膨らんだあとでもヒダの形をキープしているところはさすがです。
続いて焼き面。
こちらも餃子の焼き目っぽい色がうまく再現されています。
しかしこだわって欲しいポイントはソコじゃないのです、、、
そう、底じゃないのです。
餃子まんの焼き目の位置が、、、
一般的には餃子の底面に焼きをつけると思うのですが、餃子まんの焼き目はヒダの隣の横面。
ちなみに私がこれまで食べてきた1000店舗以上の餃子店のなかで横面焼きの餃子店は3店舗ぐらいしか出会ったことがありません。
横面焼き餃子の出現率0.3%以下という非常に出現率の低い餃子なのです。
これまで私が出会った横面焼き餃子の店は、薄皮を使ってカリッと仕上げるために横向きにしているなど試行錯誤の結果横面焼きにたどり着いています。
しかしファミマの餃子まんの焼き面の位置には妥協の跡が透けて見えてきます。
本来焼き色をつけるべき底面には他の中華まん同様に敷紙が敷いてあるため、焼き面をここにつけてしまうとガラスケースのなかで陳列している時に焼き面が見えなくなってしまいます。
これを避けるために焼き面を横にとったのだと推察されます。
繰り返しますが、本来焼き色がつくべき面はこちら。
シートに隠れている面に焼き色をつけるとか、底面に焼き色をつけて、横面にシートを貼るなど他にも方法はあったと思われますが、この大いなる妥協は至極残念。
ひだの形を作り上げた成型技術も、焼き色を再現した技術も台無しです。
焼き面についてはさんざん苦言を申し上げましたが、肝心の味についてはというと、、、
これがかなり美味しい!
豚肉、キャベツ、ニラを使った餡は食感もよく味付けもしっかりしています。
餡から出る肉汁がふっくらした生地にしみ込まないよう、生地に中生地を使う二層構造に仕上げているのも素晴らしい。
ジューシーなままの状態で餡を食べることができます。
味も形も良い感じに仕上がっているだけに、焼き面の残念さが際立ちます。
ファミリーマートおよび製造を行っている井村屋の方には次回作での巻き返しを期待したいところですね。
限定130万個はすぐになくなってしまうと思うので、現行の餃子まんを食べたい方は急いでファミマに行った方がよいと思いますよ。
ちなみに、Googleで少し調べてみるとセブンイレブンもかつて中村屋と組んで餃子まんを販売していた時期があったようですが、ファミリーマートと同様に焼き面が横についていました。
歴史は繰り返すのですね、、、