東京餃子通信編集長の塚田です。
今年の夏休みを高知で過ごし現地での餃子の食べ歩きで高知屋台餃子のファンになって帰ってきました。
しかし東京に進出している高知餃子の店は恵比寿の安兵衛のみ。
しかも安兵衛も連日の行列なのでなかなか食べに行く機会が無いなぁと思っていました。
そんな矢先、赤坂に高知屋台餃子を出す新店ができたという事を聞きつけまして早速訪問をしてきました。
赤坂駅と赤坂見附駅のちょうど真ん中あたりの好立地。
雑居ビルの地下に下る階段のところに高知名物屋台餃子「一屋」の暖簾を発見。
「一屋」は、10月16日にグランドオープンしたばかりのできたてほやほやです。
階段を下りていくと開店祝いのお花がたくさん並んでいました。
店内は提灯がならんでいて屋台風の作り。
カウンターとテーブル席で合わせて30席ぐらいで、意外と席数があります。
席について周りを見回すと、テレビでよく見る某芸人さんがいました。
さすが赤坂ですね。
段ボール紙を使った安兵衛と同じスタイルのメニュー。
店づくりは安兵衛をかなり意識している様子です。
まずはキリンラガーで乾杯。
高知に訪問した際に、現地に「たっすいがは、いかん!」と書いてあるキリンラガーの看板やポスターが貼ってありやたらと人気あるなぁと思っていたのですが、調べてみると本になるほどのストーリーがあったようです。
「たっすいがは、いかん!」というのは、土佐弁で「うすいのは、いかん!」っという意味で、高知県民の声をもとにキリンラガーの味がもとの苦みのつよい味に戻った際に使われたキャッチコピーなのだとか。
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ガツンとした苦みのあるラガービールは焼き餃子にもよく合いますよね。
餃子の焼き上がりまでの間はおつまみで。
まずはちくきゅう。
こちらはわさび醤油で食べることを勧められます。
ちくきゅうとビールでつないでいる間に餃子が焼き上がりました。
レモン汁で食べることを勧められたので、オプションのレモンも注文。
見事な焼き上がりですね。
店主さんは高知の方ではないらしいのですが、餃子を作っているの若い職人さんは高知の方とのことです。
作り置きはせずに、カウンターのなかで注文が入るたび黙々と餃子を包んでいました。
超薄皮で包まれた餃子が半分ぐらい浸るほどの油をたっぷり使って揚げ焼きに仕上げています。
サクサクっとした軽い触感の皮の中からはザクザクしたキャベツの食感。
そしてニンニク、ニラの香りがふわっと口に広がります。
この食感の香りにビールがどんどん進みます。
高知の屋台餃子の特徴はよく出ていると思います。
まずは定番の酢醤油+ラー油でいただきます。
油をかなり使って焼いてあるので酢を多めするのが、私のオススメ配合です。
ラー油の辛味が加わって更にビールが進みます。
そしてお店おススメのレモン汁にも挑戦。
レモンの香りと酸味は餃子のタレとしてはかなり力を発揮しますね。
欲を言えばせっかく高知名物でおすのであればレモンではなく「ぶしゅかん」を使ってみても良いのではないかと思いました。
続いて、水餃子の前にかつおの藁焼きたたきを注文。
さすがに藁焼きの設備は店内にないので、高知の魚屋さんで藁焼きにしてもらったものを直送してもらっているとのこと。
これはビールよりも日本酒が合うかも。
最近だいぶ涼しくなってきたので熱燗でいただくことに。
高知の日本酒の代名詞ともいえる「酔鯨」。
このお酒は常温か燗にして飲むのがおいしいらしい。
香りはあまり強くありませんが、甘みと旨味がしっかりしています。
日本酒は詳しくないのですが、このお酒はカツオのたたきによく合うような気がします。
締めは水餃子。
こちらはスープに入って運ばれてきました。
安兵衛よりは厚めですが、それではもかなり薄めの皮で餡の野菜の色が透けて見えます。
この水餃子はスープに味がついているのですが、さらにポン酢しょうゆを少し足して食べると旨いのだとか。
ポン酢しょうゆは柚子の産地で有名な馬路村の「ゆずの村」。
ポン酢しょうゆの香りが水餃子の味を引き立ててくれます。
皮が薄めなのでキャベツのザクザク食感も焼き以上に際立ちますね。
とてもやさしい味なので締めにふさわしい餃子だと思います。
高知屋台餃子もいろいろありますが、「一屋」は餃子も店の雰囲気も安兵衛に近い感じですね。
赤坂で周辺で飲んだ後に、高知流の締めの餃子を楽しむのにはとても便利だと思います。
高知に行った際に 「一屋」という餃子店はなかったので調べてみると、高知に本社のある衣料品関係の会社「株式会社一や」が出店したお店のようでした。
高知名物屋台餃子 一屋 (居酒屋 / 赤坂見附駅、赤坂駅、溜池山王駅)
夜総合点★★★★★ 5.0