大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
今年もあと2カ月足らずとなり、関西圏の餃子レポートもラストスパートです。
今年は餃子屋の開業ラッシュ年の様で新店訪問が未だ終わり切っていない状況です。
しかしながら、それ以上に年内消化しておかなければならない課題店があります。
そのお店は「小洞天」さん。
実は大阪中心に同店の系列店が複数点在しています。
恐らく何らかの暖簾関係があると思われます。
既に大阪餃子通信では、その中の幾つかは紹介しましたが、この機会にまとめレポートをしたいと思います。
今回訪問したのは東大阪の南北にある二軒の影響力のある「小洞天」。
小洞天 住道
まずは「小洞天 住道」。
こちらは創業50年以上の老舗店ですが、取材拒否のお店な為、知る人ぞ知る餃子専門店になっています。
創業者は中国出身のご夫婦で、あの「丸正」へ餃子を卸していたり、噂では「丸正」の社長さんもその昔に修行に来られたとか…
現在、創業者の娘さんが継がれ、35年目を迎えるとのこと。
店内に入ると、カウンター数席のお店で明るい女将さんが迎えて下さいます。
壁にあるメニューを見ると餃子とその他ドリンクのみ。
そして餃子は2人前から…
という事で餃子と烏龍茶を頼みました。
暫くすると餃子が焼き上がりました。
小振りの餃子がこんがりキツネ色に焦げ目が付いて実に食欲がそそられます。
酢醤油で一口頂くと、確かに「丸正」系の餃子に似ています。
薄皮で餡はペースト状に練り込まれ、4-5人前くらいは軽くいけそうです。
ニンニクは意外にも効いておらず、おおよそ100個につき一欠片程度の隠し味になっているとのこと。
これならランチでも頂けますね。
因みに、こちらの女将さんのいとこのお子さんが「小洞天 八尾」を1994年に開業さされたとのこと。
これでこの二軒の関係は解りました。
「小洞天 八尾」と「小洞天 千日前」についてはこちらでも紹介してます。
小洞天 玉串
続いて、クルマを飛ばしてハシゴしたのが、「小洞天 玉串」さん。
近くにはあの花園ラグビー場もあります。
現在こちらのお店は創業者の二代目の息子さんが1996年から継がれたとのことです。
店内は、テーブル席とカウンター席で構成され、キッチンはかなり広いです。
早速ご自慢の餃子を頂く事にしました。
先の店の餃子とはかなり違いますね。
明らかに皮が肉厚で、サックサクの食感です。
あと一口頂くと、口中に独特の香辛料か調味料が入っているなと思いましたが、企業秘密の様です。
因みに、こちらの創業者の兄弟子のお店が「小洞天 布施」を開業されたらしいです… 残念ながら2012年で閉店になっています。
また「小洞天 千日前店」の店長は「小洞天 玉串」の創業者を師匠に、「小洞天 布施」で修行されて、1971年に創業したとのこと。
「小洞天」には、この他にも「小洞天 小路」がありましたが、こちらも閉店。
また1998年創業の「小洞天 西脇」が兵庫県にあります。
こちらのシェフは四川省から招かれている様です。
この二軒の由来は未だ解明出来ていません。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、是非情報お待ちしております。
小洞天系の店舗一覧
【小洞天系】
■「小洞天 住道」
大阪府大東市新田東本町1-3
072-875-4114
■「小洞天 玉串」
大阪府東大阪市玉串元町1-8-1
072-966-7750
■「小洞天 八尾」
大阪府八尾市山城町1-1
072-995-1725
■「小洞天 千日前」
大阪府大阪市中央区千日前1-6-10
06-6213-1623
■「小洞天 西脇」※未訪問
兵庫県西脇市西脇1137-1
0795-22-8534
■「小洞天 布施」※閉店
大阪府東大阪市足代南1-12-9
■「小洞天 小路」※閉店
大阪府大阪市生野区小路東1-16-20
追記:因みに、関西には同じ様に同名屋号や類似屋号で、何らか相互関係のある餃子屋があります。例えば…
【王将系】
餃子の王将、大阪王将、大阪王&餃子王
【眠眠系】
千日前眠眠、阿倍野眠眠
【蓬莱系】
551蓬莱、蓬莱本館
【三よ志系】
黒門三よ志、松屋町三よ志、島之内三よ志
【丸正系】
丸正餃子店本店、丸正餃子店阪奈店、餃子の丸正(中華丸正)、中華料理丸正、天華、としや、味力亭