東京餃子通信編集長の塚田です。
本日は餃子ではなく雲呑の専門店をご紹介したいとおもいます。
水餃子と雲呑の違いは皮にかんすいを使うか否かや、皮が丸いか四角いだとか言われますが、どちらも小麦粉の皮で餡を包んで茹でた料理なので、兄弟のようなもの。
実際に中国東北部で生まれ、最初のころは餃子との区別はなかったようです。
というわけで、東京餃子通信でも過去に雲呑の専門店は何度も登場しています。
今回訪れたのは、横浜の関内の馬車道近くにある雲呑専門店「賢記」。
昨年出来たばかりの新店です。
雲呑は広東系と上海系、台湾系で少しずつ異なりますが、こちらは香港と書いてあるので広東系の雲呑のお店のようです。
雲呑麺に九条ネギを使っているのがウリのようです。
香港関係無いですが、美味しそうではあります。
店内はラーメン店の居抜きのような作り。
カウンター席と窓際にテーブル席が並んでいます。
入り口で食券を購入するシステムでした。
雲呑麺は4種類あり悩みますが一番人気っぽい海老焼売雲呑を選択。
初めてのお店はイチオシになっているメニューを頼むに限ります。
雲呑麺の種類を決めた後に、さらに塩味、醤油味の二種類から選択、また麺も香港麺(細麺)と日本麺(太麺)からの選択を迫られます。
今回は塩味の香港麺をお願いすることにしまいた。
さらに、無料サービスの蒸し鶏ねぎ油ソース掛けご飯と味卵をつけるかどうかを聞かれます。
せっかくなので全てつけてもらうことにしました。
雲呑麺の調理中に先に蒸し鶏ねぎ油ソース掛けご飯が登場。
小ライスぐらいのご飯の上に、蒸し鶏が盛られ、その上からネギと葱油のソースがかかっています。
葱油って旨いですよね〜。
雲呑麺が控えてなければ、お代わりをお願いしていたぐらいの旨さです。
蒸し鶏ねぎ油ソース掛けご飯に夢中になっていると、海老焼売雲呑の塩味・香港麺が完成。
どっさりと九条葱も盛られています。
麺は細麺の香港麺。
この独特な食感は私好み
雲呑麺にはこの麺が非常によく合います。
そして主役の海老焼売雲呑。
薄手の大判の皮で餡をしっかりと包み込んでいます。
香港スタイルでヒダの部分が大きくとれるように、かなり大判の皮を使っています。
つるっとした皮の喉越しと歯ごたえは日本の一般的な雲呑の皮に近いです。
これぞ麺類という食感。
餡はしっかり練りこまれた豚肉とプリプリ食感で甘みの強い海老の組み合わせ。
海老焼売雲吞の「焼売」の部分は豚肉ってことなんですかね?
餡がしっかりとしていてとても食べ応えのある雲呑です。
町中華で出てくる日本風の雲吞とはかなりの違いがありますね。
餡の味付けはそれほど強くありませんが、旨みの強い豚肉と海老の本来の風味を最大限活かそうという狙いが感じられます。
塩味のスープの味でも十分楽しめますが、さらに味わいを深めるために「賢記」では2種類の醤が用意されています。
一つは辣醤、もう一つはマーラー醤。
名前から察するに花椒(もしくは麻椒)が使われているか否かの違いと思われます。
まずは辣醤。
辛味はありますがそれほどきつくはありません。
香りがとてもよく、さらに旨味を凝縮した感じで雲吞の味がさらにレベルアップ。
こちらはマーラー醤。
辣醤に比べて若干痺れる感じはありますが、辛さも痺れもそれほどきつくはありません。
旨味に加えて爽やかな風味が足されるので、私的にはこちらが好み。
これくらいしっかりつけても美味しくいただけました。
締めにはデザートもサービス。
雲吞麺本体以外のおまけがすごい。なんか得した気分になりますよね。
ココナツ風味で甘さ控えめのゼリーのようなデザートでした。
ランチの締めにはちょうど良い感じ。
さすが雲吞専門店だけあって、満足度の高い雲吞を楽しむことができました。
雲呑のおつまみメニューも充実しているので、横浜スタジアムの野球観戦後に軽く立ち寄っても良さそうな感じですね。
tabelog.com香港雲呑専門店 賢記 (ラーメン / 関内駅、馬車道駅、日本大通り駅)
昼総合点★★★★★ 5.0