東京餃子通信編集長の塚田です。
先日出張で福岡に行く機会がありました。
昨年秋にもHASH#FUKUOKAの取材の際に一気に福岡の餃子店を巡ったのですが、まだまだ福岡には魅力的な餃子店がたくさんあります。
今回はHASH#FUKUOKAの取材の際に訪問できなかった福岡周辺の餃子店をご紹介したいと思います。
最初の訪問店は「黒兵衛」。
西鉄「平尾駅」から徒歩10分ぐらいの住宅街の中にある餃子専門店です。
表向きはお持ち帰り餃子専門店なのですが、イートインコーナーもあるようです。
店内に入ると右手にお持ち帰り餃子の販売コーナーがあります。
店主さんに店内で食べたいと伝えると、左奥の隠し部屋のようなところに通されます。
中にはテーブルが二つありました。
餃子だけのメニューもあったのですが、ちょうどランチタイムだったので「おひるごはん」のセットを注文しました。
餃子は店名を冠した「黒兵衛餃子」の他に、赤いトマト餃子、黄色いウコン餃子、緑の抹茶餃子など皮に色と風味付した餃子も用意されていました。
注文してから10分弱、餃子が運ばれてきました。
餃子10個にごはん、味噌汁というシンプルな組み合わせ。
ミニママイズされた餃子定食です。餃子定食はこれで十分なんですけどね。
どの餃子もムラなくきつね色にカリッと焼かれています。
店に入ってくるときに厨房が少し見えたのですが、焼き機を使って焼いているようでした。
カリッと焼かれた焼き目が本当に美しい。
包み方に特徴があり、ヒダは2箇所しかありません。
自家製の皮なのでヒダがなくても圧着できるんでしょうね。
まずはタレを付づにそのまま頂きました。
第一印象はとにかく皮が美味しい。
一般的な餃子の皮は小麦粉と水と塩ぐらいしか使われないのですが、「黒兵衛」の餃子の皮には鶏ガラや豚骨、昆布などからじっくり煮出したスープが練りこまれているのです。
中厚でモチモチっとした弾力のある皮自体に練りこんだスープによってものすごい旨みが感じられます。
餡の豚肉も六白黒豚という鹿児島の黒豚が使われていて旨みはあるのに脂のしつこさはほとんどありません。
キャベツ、玉ねぎ、ニラ、長ねぎといったオーソドックスな具材に加えて、椎茸が足されていて香りと旨みにさらに深みを与えてくれます。
良質なニンニクの甘みと生姜の爽やかな香りの塩梅もちょうど良いです。
皮に練りこんだスープにしても、餡の具材にしても原価が心配になっちゃいますね。
専用のポン酢だれに赤柚子胡椒をちょい足しして付だれを用意しました。
そのまま食べても素材の味を生かした美味しい餃子ですが、タレを付てもまた美味しい。
後半は味を少しずつ濃くしていくとご飯も進みます。
餃子にタレをたっぷり付たらご飯の上にワンバウンド。
餃子も美味しいく食べられますし、バウンドさせたご飯もタレと餃子の風味で美味しくなります。
平尾まで少し足を伸ばして大正解。
とってもレベルの高い餃子に出会うことができました。
こうなると、トマト餃子や抹茶餃子など他の餃子も食べてみたくなりますよね。
調べてみるとネット通販でも餃子が購入できるようです。
自宅の冷凍庫のキャパシティと相談して注文してみたいと思います。
公式サイトには餃子の焼き方動画も公開されていました。
この通り焼けばお店で食べたようにカリッとモチっとした最高の焼き上がりにできそうですね。
ネットで「黒兵衛」の情報を調べていたら、宮崎や延岡にも「黒兵衛」という餃子専門店がありました。
福岡の「黒兵衛」と関係があるのでしょうか?
ご存知の方がいたら教えてください。