大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
先日のニュース速報で「一世帯当たりギョーザ購入額」が発表され、2017年は宇都宮市が浜松市に逆転し1位になったことが話題になっています。
しかし、関西ではそれ以上に3位に大阪堺市、7位に滋賀大津市がランクインしたことで、Twitterや関西ローカルTVの情報バラエティ番組などが騒ぎ始めています。
そんな中、「週刊プレイボーイ」(集英社)さんから、大阪餃子通信にお問い合せが入りました。
その内容はズバリ「なぜ堺市がギョーザ購入額3位なのか!?」です。
私自身、正直その答えが即答できませんでした。そして何日か考え幾つかの仮説をつくり、編集部の方と議論してみました。
その内容が2/26号※「週刊プレイボーイ」(P156〜158)の記事となっていますのでご覧になってみてください。
※2/10発売日
まずデータ元の「家計調査」は総務省が全国約9000世帯を調査した結果です。
餃子のデータは、スーパーや持ち帰り専門店などでの生餃子と焼餃子の購入分が対象となります。
外食、冷凍食品で消費した分は含まれていません。「家計調査」で堺市はこれまでも、酢や白菜でも上位にランクインしてきた経緯があります。
しかし、餃子で宇都宮市・浜松市という聖地に続いて3位になるとは正に衝撃で謎です。
大阪餃子通信でも堺市の餃子に関しては、過去に幾つかレポートしているので改めてご紹介いたします。
【餃子専門店(テイクアウト)】
「龍華山」
「はっしん」
【餃子専門店(イートイン)】
「薫風」
■「杉屋餃子」
餃子専門店(イートイン)は他に「鉄なべ」さん、「永楽」さん等ありますが、他の地域に比べて多く密集してはいません。
大阪府であれば例えば、東大阪市の方が餃子専門店は多いですね。
堺にある上記の餃子専門店に聴けば、堺の餃子文化が解るかもしれません。
しかし、実際には各店のオーナー方もピンときていないみたいです。
なにしろ、堺市の広報の方でさえ驚かれているみたいです。
次に注目するのは、大手餃子チェーンの展開が堺市ではどうなっているかです。
「餃子の王将」さん、「大阪王将」さんの現時点での展開は…
「餃子の王将」(全12店舗)
堺東店、三国ヶ丘駅前店、八田寺店、深井店、福田店、鳳店、堺浜寺店、泉ヶ丘店、堺インター店、堺市駅前店、中環金岡店、美原南店
「大阪王将」(全8店舗)
中百舌鳥店、泉ヶ丘店、深井店、北野田駅前店、光明池店、堺初芝駅前店、堺東店、堺新金岡店
両チェーンとも一つの市内での展開数としてはかなり多いですね。
店舗によっては“餃子のお持ち帰り特売日”などもあるようです。
この2大チェーンの影響で餃子文化が日常化しているとも思われます。
次に注目するのは、GMSの激安プライベートブランド餃子の存在です。
2大スーパーの「ヨーカドー」さん、「イオン」さんの現時点での展開は…
「ヨーカドー」(全2店舗)
アリオ鳳店、津久野店
「イオン」(全3店舗)
堺北花田店、新金岡店、堺鉄砲町
これはかなり影響がありそうですね。
特に「ヨーカドー」は関西エリアでの展開が年々縮小されている状況において、市内に2店舗もあります。
身近なスーパーで手頃な価格の餃子が買える環境な訳です。両チェーンのPOSデータをチェックしてみたいところです。
次に注目するのは、地元の食品メーカーにどんな企業があるかです。
ありました!堺市が本社の老舗酢メーカー「タマノイ酢」さん。
もし地元の方々が「タマノイ酢」を食卓でご贔屓にされていたならば、相性抜群の料理である餃子との強い因果関係も考えられます。
しかしながら、スーパーでの棚の占有率は低い様です。
その次に注目するのは、堺市のエリア特性です。
工場夜景で有名な「堺泉北臨海工業地帯」があります。
ということは、そこで働かれている方々が日頃自宅でスタミナ食として餃子を好んで食べられている可能性も高いです。
東の川崎、西の尼崎などの工業地帯では中華料理が親しまれているという実態もある様ですので。
※この仮説は「週刊プレイボーイ」では記載されていません。(残念)
最後に注目するのは、性欲との因果関係?!です。堺市には関西最大級ラブホテル等がありますから。
“餃”子は文字通り…“食”べて“交”わるパワーフードですからね。
「週刊プレイボーイ」さん向けのド下ネタな仮説です(笑)。
※この仮説は「週刊プレイボーイ」では記載されていません。(残念)
色々な側面から堺市のギョーザ購入額が全国3位の謎に迫りましたが、充分な検証はできませんでした。
今年以降の堺市の動向は追い掛けてゆきたいと思います。
数年後、堺市が宇都宮市や浜松市を抜いて全国1位になるかもしれません。
堺市市役所さん、餃子で街をぜひ盛り上げてみませんか…苦笑。