東京餃子通信編集長の塚田です。
2月に横浜ベイスターズの春季キャンプを見学のため2年ぶりに家族で沖縄に行ってきました。
キャンプでは選手の練習が身近で見学できて、少年野球選手でもある息子たちにはとても良い刺激になったようです。
昼間は息子たちのための時間ですが夜は餃子の時間です。
家族で夕食を済ませた後、一人別行動で向かったのは雨の中の栄町。
那覇の随一の歓楽街の栄町ですが周辺のお店にも目をくれず栄町市場に向かいました。
戦後の復興期に誕生した栄町市場は当時と変わらぬ姿で今も存在しますが、近年は飲み屋街として地元客、観光客に人気のスポットとして賑わっています。
市場の中を進んでいくと市場の中に飲み屋がたくさんあります。
この日は金曜日の夜ということもあり、路地にもお客さんが溢れ楽しそうに夜遅くまでお酒を楽しんでいました。
観光客だけでなく地元のサラリーマンっぽいお客さんも多数集まっています。
中でもひときわ賑わっているのが「おかずの店 べんり屋 玉玲瓏(イウリンロン)」。
"おかずの店"と銘打ってますが、那覇で最も有名な餃子店の一つとして名前があげられるお店です。
以前はその名の通りお惣菜店だったそうなのですが、現オーナーがお店を引き継いだタイミングで店名や看板を変えずに小籠包や餃子をウリにするお店に方向転換したのだとか。
夜の10時過ぎにお店に着いたのですが、さすがの人気店。ほぼ満席状態でした。
一人で来たことを店員さんに伝えると、奥のテーブル席の端っこに一つ席を空けてくれました。
屋台のような店構えですが店の奥では、店員さんがひたすら餃子や小籠包の皮を伸ばし続けています。
そうです、こちら「べんり屋」では手延べ皮の餃子が食べられるのです。
メニューは焼き餃子や小籠包など点心類を中心に中華系、沖縄系のおつまみ料理も多数とりそろえられています。
焼き餃子とビールを注文。
ビールはオリオンビールの「いちばん桜」です。
餃子は調理時間がかかるということなのでミミガー酢味噌を注文。
野菜サラダの上に大量のミミガーと酢味噌が盛られていて、想像以上のボリュームに驚かされます。
お一人様には量が多めでしたが、コリコリ食感と酢味噌の塩気がオリオンビールによく合います。
続いて本命の焼き餃子が運ばれてきました。
ぷっくりとした形状のやや小ぶりの餃子が10個一皿に盛られています。
サイズは小さめなのですが、丸みを帯びていて餡は結構詰まっていそうです。
中国や台湾の水餃子のような包み方です。
皮も手延べで厚めの皮を使っているので、ヒダの近くはもちもち食感、底面はサクサク食感と、独特の食感の変化が楽しめます。
餡は豚肉が多めで野菜はアクセント程度。
にんにくも使われていないようです。
かなりジューシーで上海の生煎包(焼き小籠包)のような餃子に仕上がっています。
一つ一つの餃子は小さくても存在感があり、ビールがどんどん進みます。
肉汁のインパクトはありますが餡の味付けは鶏ガラベースの中華スープをベースにした、かなり優しめな味に仕上がっているので、タレを多少はつけたほうが美味しくいただけそうです。
タレは特性の酢醤油が用意されているので、これに海老が香る自家製のラー油を少したらします。
タレを調合しながら好みの味を探るのも餃子の楽しみ方の一つですね。
「べんり屋」の餃子は一皿10個乗っているので少しずつ味を変えながら楽しむこともできます。
今回は時間とお腹と双方余裕がなかったため焼き餃子のみで終わらせましたが、他のお客さんが食べていた水餃子や小籠包もかなり美味しそうでした。
次回は余裕をもってこれらのメニューにもチャレンジしてみたいと思います。
べんり屋 玉玲瓏 (餃子 / 安里駅、牧志駅、おもろまち駅)
夜総合点★★★★★ 5.0