東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、出張で岡山に行ってきました。
30年ぶりぐらいの岡山県、東京餃子通信を始めてからは初めての岡山上陸です。
せっかく岡山まで来たので、空き時間をつかって岡山の餃子店を探索してきました。
岡山駅近くのホテルにチェックイン後、路面電車「おかでん」に乗って移動をします。
偶然乗ったのが「たま電車」。
「おかでん」を運営する両備グループが再生支援をしている和歌山電鉄とのコラボ企画で走っている車両のようです。
車内もたま駅長だらけ。
停留所での停止ボタンをおすと「ニァ〜」という音が車内に流れます。
岡山駅から10分弱で西大寺町駅に到着。
西大寺町駅からすぐのところに目的のお店「陶泉(とうせん)」。
岡山を代表する老舗餃子店です。
入り口には雰囲気のある暖簾がかかっています。
店内はカウンター席のみです。
ぎょうざの他に、ラーメンやぢゃぢゃめん、ビーフンなどがあるようです。
瓶ビールは冷蔵庫から自分で出して栓を抜くというセルフサービス方式。
ぎょうざが焼きあがるまでの間、ビールを飲みながら待ちます。
調理の様子を見ていると、注文が入ってからお姉さんがぎょうざを包んでくれます。
ぎょうざの底面に小麦粉を擦り付けてから鍋に並べるのが陶泉流の焼き方のようです。
注文から10分待たずにぎょうざが登場。
小さめのぎょうざが10個一皿。
専用のタレもセットされています。
餡の中身が透けて見えるほどの薄皮を使っています。
薄皮なので注文後にぎょうざを包むのでしょうね。
焼き加減も非常に良い感じですね。
油を多めにカリカリに焼き上げています。
焼き面に擦り付けた小麦粉が羽のような役割になってカリッと焼けるのかもしれません。
包み方も特徴があります。
餡に圧力をほとんどかけずに、ふわっと包み込んでいます。
ひだの数も少ないですがしっかりと圧着はされています。
カリッと焼けた皮のなかにはねっとりと練りこまれた餡が包まれています。
豚肉がベースですが、キャベツとニラがたっぷり。
さらにポイントは陶泉特性のタレ。
酢醤油にたっぷりのラー油、そこにおろしニンニク、カラシが添えられています。
見た目のインパクトも強いですね。
ぎょうざにタレをたっぷりつけて食べると一気に味にインパクトが出ます。
真っ赤なタレですが激辛というわけではなく、唐辛子の旨味が足されている感じのピリ辛タレ。
ニンニクとカラシはタレに混ぜずに都度ぎょうざにつけて味を調整するのが良いと思います。
ビールがすすんで仕方のないぎょうざでした。
ぎょうざを食べながら店員のお姉さんと話をしていると、なんとこの方はベトナム人ということが判明。
岡山にはベトナム人留学生やそのまま働いている方が多いらしく、ランチタイムにベトナム人向けにベトナム家庭料理のお弁当を作っているとのこと。
なかでもバインミーというベトナムサンドイッチが人気とのことでオススメされたので、一つ作ってもらうことにしました。
400円という価格なので油断をしていたら、バゲット一本つかった超ロングサイズのサンドイッチでした。
中身はベトナム風チャーシューや野菜がたっぷり入っていて味付けも濃いめで美味しかったです。
ただぎょうざの後にはボリューミがありすぎたので、半分はお持ち帰りにさせてもらいました。
ランチタイムはベトナム家庭料理が楽しめて、夜はぎょうざが楽しめるという、老舗店なのに自由な感じが素敵ですね。
雰囲気もぎょうざの味も良いお店なので、岡山に訪れる機会があれば是非足を運んでみてください。
陶泉 (餃子 / 西大寺町駅、県庁通り駅、新西大寺町筋駅)
夜総合点★★★★★ 5.0