東京餃子通信編集長の塚田です。
前回、前々回と福岡の屋台餃子の食べ歩きで、おなじ一口餃子でもお店ごとにかなり特徴の異なる餃子が出されていることに気づくことができました。
この3月の福岡ツアーで巡った屋台餃子は上記の2店舗のみだったのですが、2017年の秋にHASH#FUKUOKAの記事のために巡った屋台餃子のお店も紹介したいと思います。
場所は「雲仙」「味付」がある天神ではなく中洲です。
中洲にも以前ほどではないですが多くの屋台が立ち並んでいます。
屋台街を進んでいくとお目当ての屋台餃子の店「武ちゃん」が見つかりました。
大きく「ぎょうざ」と書かれた白い暖簾が目印です。
この日も24時近くにお店に到着したのですが、まだまだ賑わっていました。
飲んだ後の深い時間でも餃子が楽しめるのが屋台の魅力の一つです。
こちら「武ちゃん」の店主さんは博多ひとくち餃子の元祖とも言われている「宝雲亭」で修行後独立をされた職人さんです。
餃子職人歴はなんと50年を超えるのだとか。
独立後も地元の餃子ファンに長らく愛され続けています。
席について餃子とニラとじ、そして芋焼酎を注文。
グラスになみなみと注がれていますね。
注文後にご主人が見事な手つきで餃子を包み始めます。
餃子の前に、博多の定番居酒屋メニューのニラとじが出来上がりました。
ごま油とニラの香りがたまりませんね。
ただのニラ玉なのですが、これが不思議と旨いのです。
続いて主役の餃子の登場です。
どうですかこの完璧な焼き加減。
やはりご主人はだだ者ではありません。
餃子は福岡の一口餃子としては標準的なサイズです。
小さい餃子ですが、薄皮にヒダをいくつも重ねて丁寧に包まれています。
一口で頬張ると中の餡が甘いことに驚かされます。
宝雲亭の餃子の特徴であり、福岡の一口餃子にも広く使われている「玉ねぎ」の甘みです。
包む前の餡を見せてもらうと、色が真っ白なのに驚かされます。
専用の餃子ダレが調合されているので、そこに赤い柚子胡椒をちょっとつけていただきます。
宝雲亭の餃子よりも、さらにサッパリ目の味付けなのでタレをたっぷりつけて食べるのがオススメです。
ビールにも焼酎にもよく合う餃子です。
焼き目も餡もタレも、どれも一級品の餃子でした。
こんな餃子が屋台で食べられるのですから、福岡の皆さんは幸せですよね。
武ちゃん (餃子 / 中洲川端駅、天神南駅、祇園駅)
夜総合点★★★★★ 5.0