大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
先日、協力出演させて頂いた読売テレビさんの番組「かんさい情報ネットten. 〜カラクリ〜」が放送されました。
番組では大阪堺市が餃子消費ランキング3位になった謎に迫りました。
今回はそのレビューレポートをしたいと思います。
まず、このランキングは毎年総務庁が行なう「家計調査」がベースになっており、対象はスーパーの生餃子とチルド餃子(冷凍餃子は除く)、お持ち帰り専門店の餃子(イートイン可能な餃子専門店のお持ち帰り餃子は除く)というかなり特殊な条件においての統計となっています。
しかしながら、1位は宇都宮、2位は浜松と餃子の二大聖地がランクイン、続いての堺ということで、今年に入ってからマスコミ各社が騒がしくなっています。
以前にも「週刊プレイボーイ」さんからの電話取材で幾つかの仮説立案をしました。
その中で有力仮説だったのが…
- 二大スーパーのPB商品の影響
- 堺本社のタマノイ酢さんの影響地元
- のお持ち帰り餃子専門店の影響
の3つ。
そして、今回新たな新仮説として…
「鍋料理の食材としての餃子が影響」
が挙げられました。
これらの仮説をもとにゴールデンウィーク最終日(実は私の誕生日!)に堺に向かいました。
まず訪問したのが二大スーパーのひとつ「イオンスタイル 堺鉄砲町店」さんです。
こちらのチルドコーナーに行くと餃子の売場が積極的に展開されています。
全国展開の二大スーパーと言えば、「イトーヨーカドー」さんと「イオン」さん。
今回はイオンさんを訪問し、「プライベートブランドの餃子の売れ行きが堺ではかなり高いのではないか…」という仮説検証を行ないました。
しかしがら、他のメーカーの餃子も含めて堺市内のスーパーが他地域に比べて売上が高いとは言い難いとの回答でした。
次に訪問したのが「タマノイ酢」さんです。 www.tamanoi.co.jp
本社ビルは驚くほどお洒落で素敵なビルでした。
休日にも関わらず取材クルーを温かく迎え入れて下さいました。
こちらでは「地元の酢が餃子のツケダレとして愛されており、その影響で餃子の消費が高まっているのではないか…」という仮説検証を行ないました。
色々なお話を伺いましたが、この仮説を裏付けるデータはなかったです。
次に訪問したのが地元で有名なお持ち帰り餃子専門店の「龍華山 津久野店」さん。
こちらの宿院店には以前訪問させて頂き、『大阪餃子通信』でもレポートしたことがあります。
龍華山さんの売上も近年増加し、店舗拡張もされてはいましたが、堺全体の餃子消費をこの店だけで影響力を与えているとは言い切れませんでした。
私は夕方から大阪市内で開催中の「餃子フェス OSAKA」をリポートする為、このタイミングでアップさせて頂きましたが、取材クルーはこの後、あるご家庭の夕食に密着された様です。
堺の方々はご家庭で鍋料理をする際に餃子を鍋の食材にされているとのこと!!
これは大阪府内の他地域ではあまりないかと思います。
この実態は餃子がお好きな堺市長の竹山修身さんも記者会見で話されていました。