東京餃子通信編集長の塚田です。
今回は学芸大学駅前の町中華のお店を訪問してきました。
改札を出て30秒、赤いテントと両サイドの庭木の緑が良い雰囲気を出している「二葉」に到着。
こちら「二葉」は昭和28年創業の超老舗の町中華店。
入り口のショーケースには、食品サンプルが並んでいます。
餃子とオムライスが一番上の段。
この二品がイチオシということなのかもしれません。
そして、注目すべきは、食品サンプルはホコリひとつないピカピカの状態。
過去の経験値から、ここがきれいな町中華は良店である可能性が高い。
まぁ、60年以上もの間にわたってお店が続いているのだから、その時点で良い店であることは間違いないのですが、、、
ショーケースの上には「きたな美味い店」の認定証。
2016年6月の認定なので、比較的新しいですね。
「きたな美味い店」の認定店はこれまで何店舗も訪問してますが「汚い店構え」とありますが、古びたかんじなだけで清潔感あふれるお店も多いです。
引き戸を開けて暖簾をくぐり店内へ。
外見から想像していたのよりも倍以上広い店内。
テーブルが8卓に小上がりに2卓。
ざっと見積もって40人は入れるでしょう。
しかも土曜日のお昼時ということで店内はほぼ満席。
いかに地元の支持を受けているお店なのかが、よくわかります。
店内は作りは古いですが、汚い感じは全くありません。
テーブルの上にある箸入れや調味料類のトレイもピカピカ。
新しいお店でもここまで清潔感のあるお店は珍しいぐらい。
メニューもかなり豊富です。
こういうお店が最寄駅の目の前にあるのは羨ましい。
しかし、メニューが多いと悩みは増えます。
餃子と何を合わせていくべきか、、、
悩んだ結果、ショーケースの一番上にあったオムライスを選択。
スープとセットで800円。
餃子と合わせれば1350円。
ちょっと贅沢なランチになってしまいました。
洋食屋さんで出てくるフワトロ&デミグラスソースのオムライスとは一線を画す中華オムライス。
薄く固めに焼かれた卵の上からケチャップがさっとかかっています。
付け合わせは福神漬け。
卵の中からはケチャップで味付けされたポークライス。
メニューにチキンライスがあったので、チキンライスかと思いきやポークでした。
コショウを効かせてスパイシーに仕上げているところも私好みでした。
オムライスを食べていると餃子も運ばれてきました。
二葉と入った小皿がまたステキです。
焼き色はやや薄めですが焼きムラが一切ないのに驚かされます。
どうやったらこんなに均一な色に焼けるのか、、、
焼くときに焼き面を大きめに取っているのも見逃せません。
そして焼き上がりに油をしっかりときってあり、サクッとした軽めの食感に仕上げています。
皮は大きさも厚さも一般的なもの。
ヒダは深めに刻み、ヒダの頭の部分は潰さずに残しています。
餡は豚肉が多めで町中華では珍しく肉感の強い餃子です。
キャベツも粗めに切られていてザクザクした食感が残っています。
にんにく、ニラといった香味野菜も抑えめにしていて、豚肉の旨味、キャベツの甘みを活かした餃子です。
そのままでもいける味付けなので、タレはお酢だけでも良かったのですが、少しだけ醤油とラー油を入れた薄めのタレをつくってみました。
タレをさっとつけて食べると、お酢の効果でより餡の味が引き立ちます。
やはりお酢は重要ですね。
お店の雰囲気も餃子もオムライスも大満足。
また途中下車してでも立ち寄りたいと思わせる、居心地のよいお店でした。