東京餃子通信編集長の塚田です。
宇都宮を代表する餃子店の一つ「宇都宮みんみん」の宮島町本店。
私が最初にみんみん本店に来たのは、学生のころなのでもう20年ぐらい前の話。
何度も来ているので東京餃子通信でもレポート済みかと思いきや、実はまだ未掲載だったことに最近気づきました。
というわけで、今更ながらですが「宇都宮みんみん」の宮島町本店をご紹介したいとおもいます。
「宇都宮みんみん」の宮島町本店は、JR宇都宮駅と東武宇都宮駅の間ぐらい、PARCO近くの「餃子通り」と呼ばれる、餃子店密集地帯にあります。
周辺には正嗣の宮島本店もあり、宇都宮餃子のメッカといっても過言ではありません。
訪問して日は平日のランチタイムが落ち着いたタイミングだったため行列はあまり出来てませんでしたが、休日ともなれば長い長い行列ができます。
メニューは
- 焼餃子
- 水餃子
- 揚餃子
は全て、230円で提供。
「宇都宮みんみん」では、ライスとビールも出しているので正嗣ほどのストイックさはありませんが、それでもほぼ餃子しかない餃子専門店です。
この日は、食べ歩きの予定があったので焼1、水1を注文しました。
調理方法+皿の数でオーダーするのも宇都宮の餃子専門店ならではの姿ですね。
壁には餃子の食べ方について解説があります。
餃子の本場が天津や北京華道家というは議論がありそうですし、彼らは香りの強い黒酢を使うのでタレの配合は参考になりませんが、とにかくお酢だけで食べるのが「通」の食べ方です。
店長さんに許可をとって焼いている様子を 撮らせていただきました。
お客さんはみんな焼餃子を頼むので、ひたすら焼き機一杯に餃子を焼いています。
しばらくして焼餃子と水餃子がほぼ同時に運ばれてきました。
まずは焼き餃子。
完璧な焼き加減。
この焼き色が安定して出せる焼き師の実力に脱帽します。
そして、餃子がもられた翡翠色のお皿も良いですよね。
白いお皿よりも焼き色がキレイに見えるような気がします。
箸でつまむと、隣の餃子からスッと剥がれます。
サイズはやや小ぶりですね。
さすがに手包みではなく機械包み。
大量に作っているので、餃子はセントラルキッチンで機械を使って一気に作っているとのこと。
ということは、お店の餃子もお土産で買える餃子も同じものだということですね。
餡は豚肉よりも野菜多めでさっぱりと仕上げています。
野菜は白菜中心に、キャベツ、ネギ、玉ねぎなどに、香りずけににらとニンニクを使っています。
ニンニクは匂いを抑えて旨味を活かす、特別な製法があるのだとか。
正嗣の餃子は、餃子単体でパクパク食べる感じですが、宇都宮みんみんの餃子はそれよりは味付けが強くライスが欲しくなります。
そしてオリジナルの辣油の存在を忘れてはいけません。
お酢に辣油の下の沈殿物、通称「すな」をたっぷりととけばタレの完成。
辣油は辛いだけでなく、唐辛子とごま油の旨味と香りが餃子の風味をさらに引き上げてくれます。
ハシゴの予定がなければ、確実にライスを頼んでいました、、、
続いて水餃子。
丼にお湯がはられてその中に餃子が浮かんでいます。
これも宇都宮ならではのスタイルですね。
水餃子をタレにつけて食べても美味しいのですが、丼の上からお酢、醤油、辣油をお好みでかけて食べるのが宇都宮流。
餃子を1~2個崩してあげると、餃子味のスープに仕上がります。
焼餃子と同じ餃子なのに調理方法がことなるだけで、皮の感じがこんなにも変わるのは面白いですよね。
つるんとした皮の食感はワンタンのような感じです。
餃子の味付けもさっぱりしているので、水餃子にしても美味しく食べられますね。
焼と水を交互に食べると水餃子を主食に、焼餃子をおかずにして食べているような感覚になります。
さすが本店という焼きのレベルの高さには毎度驚かされます。
同じ餃子でも本店は格の違いを見せつけてくれるので嬉しいですね。
休日や夏休みは行列覚悟ですが、並ぶ価値はあると思いますので是非本店の焼きを堪能してみてください。
宇都宮みんみん 本店 (餃子 / 東武宇都宮駅、宇都宮駅)
昼総合点★★★★★ 5.0