東京餃子通信編集長の塚田です。
町中華について色々と教えてもらっている鈴木隆祐さんの著書「名門高校 青春グルメ」の中で、以前ちょくちょく通っていたお店が青春グルメとして取り上げられていたのを発見。
そのお店は法政二高の青春グルメということで取り上げられていた武蔵小杉の「天下一」。
私は10年以上前にこの近くに住んでおり、時々お邪魔をしていました。
当時は、その後ゼンショーの傘下になった中華チェーン店の「天下一」の支店だとしか思っていなかったのですが、「名門高校 青春グルメ」によると開店当時は「天下一」加盟店だったものの、その後独立をされて独自路線を進んでいる単店だということがわかりました。
というわけでゼンショーの「天下一」とは、異なる町中華の「天下一」として改めて取材にうかがうことにしました。
お店の外の看板ではギョーザを強く推していました。
調理方法は焼き、揚げ、水から選べて、生ビールセットにすると650円とお得な価格設定。
ただ、この日は車で来てしまったので、泣く泣く生ビールセットは我慢することに。
メニューはかなり豊富。
これぞ町中華というラインナップです。
以前、よく食べていた焼肉チャーハンを注文。
チャーハンの上から焼肉ダレで炒めた豚肉がどさっとかかっています。
焼肉ダレがしみた部分のチャーハンが特に美味いんですよ。
ビールが飲みたくなるのを我慢するのが大変です。
続いて焼き餃子。
かなりよく焼き気味。
左の方は焦げる寸前のカリカリ状態ですね。
私はこれくらいカリッと焼けているのは好みだったりします。
やや大きめで中厚の皮を使っています。
ヒダは大きめに刻み、餡もふわっと包んでいます。
キャベツのザクザクした食感が印象的な餡。
野菜の比率が高いですね。
下味はかなり控えめでさっぱりとしています。
濃い味付けのメイン料理と喧嘩をしないようにする配慮でしょうか。
前半は焼肉チャーハンの箸休め的な役割としてさっぱり餃子が活躍してましたが、後半になって餃子単体の味を楽しみたくなると、ちょっとこの味付けでは物足りなくなります。
私としては珍しく濃い目の酢醤油を調合。
濃いといっても、お酢:醤油:ラー油の比率は、4:4:2ぐらい。
一般的にはこれでも薄めの設定だとは思います。
皮の表面からだけでなく、断面からキャベツにたれを吸わせます。
これは町屋の「餃子は一龍」で教えてもらった食べ方。
味付けがシンプルでキャベツ粗みじん切りのザクザクっとした餡には有効な食べ方です。
接面だけでなくキャベツが酢醤油を吸い上げてくれるので、味が中の方にしみていきます。
ここまでタレをつけると餃子単体でも満足出来る味付けに。
武蔵小杉在住時代を懐かしみながらの天下一でのランチで心もお腹も満たされました。
そういえば法政二高(法政女子も)って最近共学になったらしいですね。
時代は変わるものですね。