東京餃子通信編集長の塚田です。
年末の恒例行事になりつつありました餃子Advent Calendarですが、今年は一般社団法人焼き餃子協会 の小野寺さんに運営を引き継ぎました、
今年も楽しい餃子記事が毎日更新されて、楽しませていただいています。
せっかくなので私も2018年の餃活を振り返ってみたいと思います。
東京餃子通信は2010年から始めたのですが、気がつけば8年目に突入。
今年はなんと2000本目の記事も公開されました。
あまり細かいことは考えずに運営してきたのですが、2,000記事って冷静に考えるとなかなかすごい数字ですよね。
そして私が個人的に今年一番嬉しかったのがdancyu 8月号の餃子特集。
これまで掲載店の選定などで裏方としてお手伝いはさせていただいていたのですが、今回は「餃子好きが、行き着くところ。」という特集記事でインタビュー記事を掲載していただきました。
鈴木砂羽さん、橘田いずみさんと並んで、dancyuに「餃子好き」と認定いただきました。
そんな「餃子好き」な私が2018年に出会って印象に残った餃子たちを紹介し行きたいと思います。
黒兵衛(福岡)
福岡の西鉄平尾駅近くの住宅街のなかで見つけた持ち帰りが主の餃子屋さん。
小さなイートインコーナーもあります。黒兵衛の餃子の特徴は何といっても、皮の旨さ。鶏ガラや豚骨、昆布などからじっくり煮出したスープが練りこまれているのです。
中厚でモチモチっとした弾力のある皮自体に練りこんだスープによってものすごい旨みが感じられます。
おとりよせネットの「お取り寄せグルメ」達人のおすすめランキングでも見事グルメ部門の8位にランクインされました。
プレーン以外の、トマト餃子や抹茶餃子、ウコン餃子はまだ食べてないので、2019年の楽しみの一つです。
娘娘(久留米)
続いても福岡から。今年は初めて久留米の餃子を食べに行くことができました。西鉄をつかえば天神から久留米までは30分強と意外と近いんですよね。
久留米の老舗餃子店「娘娘」は、店に入った瞬間のニラの香りに心を鷲づかみにされました。タレに細かく切ったニラとゴマをたっぷり入れて食べるのが娘娘流の食べ方です。
餃子も超ミニサイズながら、手延べ皮で包むという手間を惜しまぬ姿勢に頭が下がります。
わざわざ久留米まで足を運ぶ価値のある独自スタイルの餃子です。次回福岡出張の際にもなんとか夜の時間を空けたいものです。
陶泉(岡山)
こちらは岡山で出会った餃子。これまで岡山には餃子のイメージは特になかったのですが、実際に現地に行ってみると独自の餃子を出すお店がありました。岡山県庁近くでみつけた「陶泉」では、超薄皮のカリッと焼かれた餃子に出会えました。皮が薄いので注文後に餃子を包んでくれます。
そして特徴的だったのがタレ。
お店側で調合されたラー油多めの酢醤油タレにニンニクとからしがたっぷりと。
刺激的な辛さのタレですが、これが癖になりまた食べたくなるんですよね。
岡山滞在は一晩だけだったので、開拓はあまりできなかったのですが、まだまだ掘ったら良い餃子店が見つかりそうだと思いました。
餃子センター(広島)
広島でも印象的な餃子に出会いました。餃子の食べ歩きを始めてから初めての広島訪問。ネギをたっぷり使った餃子ダレが広島独特の餃子の食べ方だとは聞いていましたが、実際に食べてみてその美味しさに驚きました。
何店舗か食べ歩きをしましたが、中でも一番印象に残ったのが「餃子センター」。
ネギダレだけでなく、油をたっぷりつかって揚げ焼き気味にされたカリッカリの餃子が印象的でした。
高知や岡山の餃子に通じるものがあります。揚げ焼きというのは中国四国の餃子のとk長なのかもしれないですね。2019年はもう少しこの辺を深堀りしてみたいと思います。
恵泉(千葉)
東京近郊でもまだまだ未開拓の餃子はたくさんありました。中でも今年一番印象に残ったのは千葉の都賀で出会った「恵泉」の餃子たち。
中国小麦料理専門店を標榜する「恵泉」では大連から招集したシェフや麺点師による数々の餃子や包子、麺料理が楽しめます。
どれも美味しかったのですが、中でも長芋の餃子が絶品。モチモチ皮の中に包まれた餡は、長芋のほくほくした食感と梅肉のさっぱりした香りと酸味のバランスが絶妙。他では食べたことのない「恵泉」ならではの餃子でした。
今年のベスト餃子をあえて挙げるとしたらこの長芋餃子になると思います。
都心からは少しアクセスは悪いですが、足を運ぶ価値はあると思います。
2019年も何度か行きたいですね。
餃子屋EX(東京・大井町)
餃子も美味しかったのですが、店構えが印象的だったのが大井町の餃子EX。
大井町のディープな飲み屋街「東小路飲食店街」にある餃子EXは、とにかく激狭。
カウンター5席で、手前の人が店の外に出ないと奥の席の人は身動きがとれないほど。
餃子自体も特徴的で鶏肉ベースの餡を使っています。
数種類の餃子があるのですが、私が特に気に入ったのは紅生姜餃子。さっぱりした鶏肉と紅生姜の相性がかなり良かったです。
現在は店主さんが産休を取られていてお店がいったん休業になっているのですが、来年以降で元気な赤ちゃんとともにお店が再開されるのを楽しみにしてます。
ペリメニキッチン(幡ヶ谷)
2018年に初めて訪問したお店の中で、店主さんの個性No.1は幡ヶ谷の「ペリメニキッチン」です。おそらく日本で唯一のペリメニ専門店。
こちらはとにかく店主さんの料理へのこだわりと、マニアックな知識量がすごい。
私が訪問した際は3時間ほどの滞在時間中、ほとんどの時間を店主さんが料理へのこだわりの部分や歴史などについて話し続けていました。
手作りのペリメニが美味しいのはもちろんですが、店主の解説を聞きながらシェリー酒の飲み比べなど、他ではできない体験ができたのも楽しかったです。
振り返ってみると 2018年は、西日本の餃子をだいぶ開拓できた一年でした。
今回の記事では紹介していませんが、鳥取や沖縄でも個性的な餃子たちに出会えました。
2019年は、まだまだ開拓ができていない北陸や東北、北海道などの地域をもう少し開拓してみたいと思っていますので、特にそれらの地域の餃子情報がありましたらタレコミ情報をよろしくお願いします。