東京餃子通信編集長の塚田です。
新しい餃子居酒屋ができたというタレコミ情報をもとに吉祥寺にやってきました。
吉祥寺駅の公園口から出て徒歩1~2分で「餃子酒場」の看板を発見。
こちらは四谷に本店がある「餃子酒場」の支店だと思われます。
実は、新店の噂で聞いたお店は「餃子酒場」ではありません。
餃子酒場から数十歩進むと「横綱餃子 石田部屋」という別の餃子居酒屋の看板を発見。
こちらがタレコミ情報があった新店です。
昨年の9月に開店した餃子居酒屋なのですが、運営はなんと大庄グループ。
「庄や」や「やるき茶屋」などの居酒屋を展開する居酒屋チェーン大手企業です。
最近、大手居酒屋チェーンによる餃子居酒屋への進出が増えているんですよね。
店名からも想像がつくように、相撲部屋をイメージした店内装飾です。
様々な力士の写真や手形が飾られていました。
メニューも番付風になっていました。
東西の横綱はどすこい餃子とごっつぁん餃子。
ただ番付にかかれた名前だけではどんな餃子なのかは良くわかりません。
餃子の種類が幾つかあるようなので、とりあえずドリンクを注文。
ドリンクも小結サイズ、横綱サイズ、親方サイズから選べます。
小結が中ジョッキ、横綱が大ジョッキ、親方がメガジョッキサイズ。
横綱サイズの中ジョッキを注文しました。
お通しは無いようです。
餃子狙いの場合、お通しは無い方が嬉しいですね。
ハイボールを飲みながらメニューから餃子を物色。
東の横綱ごっつぁん餃子はニンニクがっつりで味の濃い餃子の様です。
そして西の横綱どすこい餃子は野菜たっぷりのあっさり餃子。
その他、東の大関、関脇、小結に名前が挙がっていた、
パクチー餃子、羊肉餃子、馬肉餃子などもあり、選択にかなり悩みます。
横綱餃子からは、あっさり系のどすこい餃子を選択。
銀座の天龍や池袋の開楽のジャンボ餃子に比べると横綱サイズというほどではないが、通常サイズに比べるとかなり大きめの餃子が出てきました。
焼き加減は合格点。
キレイにムラなく焼けています。
餡もそれなりに詰まっている様で箸で持ち上げるとずっしりと重みを感じます。
皮は大きさの割には薄め。
機械包みの冷凍餃子です。
セントラルキッチンで作っているのか、どこかのメーカーに製造委託をしているのだと思われます。
皮が薄いためか、蒸し時間が長すぎるのか、皮のモッチリした食感はかなり弱めです。
あっさりタイプの餃子なので、バランス的にはそれほど気にならなかったですが、ニンニクがっつりのごっつぁん餃子だと気になるかもしれないですね。
餡はキャベツやネギといった野菜が多めに使われています。
野菜の水気は搾りきってはいない様で、水気の多さは気になりました。
味付けはやや甘めに仕上げてありますが、あっさりした味付けになってます。
つけだれに用意されているのは、京都の千鳥酢と大阪の旭ポン酢となかなかセンスが良い。
関西人が喜びそう。
旭ポン酢にラー油を少々。
餃子の味付けがあっさりしているので、旭ポン酢との相性はとても良かったです。
続いて千鳥酢とからし。
こちらはもう少し味の濃い餃子の方が合うかもしれません。
どすこい餃子には、旭ポン酢がオススメです。
餃子はもう一皿注文してみました。
東の小結の馬肉餃子。
羊肉は最近餃子の餡として市民権を得てきたと思いますが、馬肉はまだまだ珍しいですよね。
横綱餃子とは打って変わって、かなり小粒な餃子が出てきました。
焼き加減はとても上手です。
こちらも薄皮を使った機械包み。
こんな小さな餃子を包む型もあるんですね。
皮から色の濃い馬肉が透けて見えます。
餡の具材はよく練りこまれた馬肉とネギ。
馬肉は脂が少ないのでジューシーさはありませんが、しっかりと赤身肉の味がします。
肉の味が強いので千鳥酢につけてさっぱりと頂きました。
味の風味が強い餡と酢からしに相性は良いと思います。
今回は2種類の餃子を食べてみましたが、個人的には横綱よりも小結の方が応援したくなる餃子でした。
機械包みで食感などの変化がつけにくい中、餃子自体の大きさや餡の具材などで工夫をしているのは評価できると思います。
相撲部屋のような店の雰囲気も面白いですし、しっかりと考えて餃子メニューを作ってきたと思いますので、この業態は今後増えて行く可能性は高いと思いました。
横綱餃子 石田部屋 吉祥寺本店 (居酒屋 / 吉祥寺駅、井の頭公園駅)
夜総合点★★★★★ 5.0