東京餃子通信編集長の塚田です。
2019年は西武線や東武線を攻めるという目標を掲げてスタートしましたが、実際には中央線沿線や京王線や小田急線沿線の餃子店すら網羅できていないのが実情です。
年始に改めて未訪問のリストを見直して、行っとくべき店が整理することができたので、これらのお店も準備訪問をしていきたいと思います。
今回のレポートはそんなリストに入っていた三鷹駅周辺のお店です。
三鷹駅といえば隣り合わせののハルピンが有名ですが、そのハルピンから徒歩2~3分のところ。
2013年からこの地で餃子店を営んでいるようなのですが、今まで全くノーマークでした。
店名は豚たん餃子「ぶぅたん」。
ぶうたんの店名の由来は「ブタタン」にあるそうです。
店内に入ると先客はゼロ人。
時間的な問題もあるのかもしれません。
カウンター席に座ってメニューをチェックすると、そこには
- ぶぅたん餃子
- 燻製海鮮餃子
- スープ水餃子
の3種類のオリジナル餃子が掲載されています。
どれも手作りのモチモチ皮が特徴のようです。
ビールと餃子を注文し、餃子の焼き上がりを待ちます。
この日の日替わりメニューにあった浅漬けを注文。
ちょうど良い感じに漬かっています。
とくにカブが美味しかった。
カウンターの向こうではご主人が大きめの鉄鍋で餃子が焼き始めました。
鉄鍋で焼いてもらえるとなんとなくの安心感がありますよね。
さらに餃子を焼いている間も店主さんは手が空けば厨房内の掃除をしていました。
開店後結構時間は経っているようですが、ガス台の周りもステンレスがきれいな状態に保たれています。
注文した餃子は店名を掲げた「ぶぅたん餃子」と「燻製海鮮餃子」。
三日月型が「ぶぅたん餃子」で、手前の三角包みが「燻製海鮮餃子」です。
それぞれハーフでの注文が可能でした。
これはお一人様には嬉しいスタイルです。
まずは「ぶぅたん餃子」から。
一般的な餃子よりは一回り大きいですね。
皮もお店で仕込んでいるようです。
焼き餃子用に薄く伸ばし、さらに伸びの良い皮の特徴をいかし餡をたっぷり包んでいます。
ヒダも細かく刻まれていて美しいですね。
芸術点の高い餃子です。
餡の具材はたっぷりの豚肉にキャベツとニラ。
ちなみにニンニクは有り無しを選択できます。
この日はニンニク有りを選択しましたが、それほどニンニクの香りはキツくはありません。
そして、時折コリコリっとした食感を感じます。
何が入っているのか店主さんに聞くと、豚のタンが入っているのだとか。
豚タンで「ぶぅたん」。
お店に入って大分時間がたってあら店名の由来がわかりました。
世界一幸福な国「ブータン」とは関係ないようです。
ブータンの料理は何にでも唐辛子が使われているのですが「ぶぅたん餃子」には唐辛子は入ってませんでした。
餡の下味は控えめなので、酢醤油で味を調整して食べるのが良いと思います。
続いて三角包みの「燻製海鮮餃子」。
「燻製海鮮餃子」は山椒塩を振りかけて食べることを勧められます。
「燻製海鮮餃子」も手延べ皮。
しっかりと圧着して餡を皮の中に封じ込めています。
上から山椒塩を少々振りかけていただきました。
焼き面が広いので皮のサクッとした食感が際立ちます。
そして皮の奥からは燻製の香りをまとった餡が登場。
ベースの餡にイカやタコ、えび、ホタテなどの海鮮類の燻製が混ぜ込まれているのです。
これは旨い!
山椒塩の爽やかな香りとの相性も抜群です。
そしてそれぞれの海鮮類が持つ独特の食感と旨味が良い感じに主張してきます。
餃子の餡に燻製ってこれまで試したことがなかったですが、手間さえ惜しまなければ有りですね。
この周辺はハルピンや王華などがあったため、これまで「ぶぅたん」についてはノーマークでしたが、かなりの実力店でした。
燻製と餃子の新たな組み合わせは、自分でもレシピ開発してみたいですね。
餃子以外も冬季はおでんがあったり、おつまみメニューも結構あるので次回はゆっくり飲みに来たいと思います。