東京餃子通信編集長の塚田です。
皆さん「新年快乐!」。
2月5日は春節、旧暦のお正月です。
中国では年末に親族や友人があつまって餃子を食べる習慣があるのですが、それにならって2月4日に横浜中華街のカウントダウンイベントに参加してきました。
私は横浜で生まれて40年以上経つのですが、横浜中華街でのカウントダウンは未体験でした。
2月4日の19時頃に横浜中華街につくと、思いのほか静かな様子。
爆竹がバチバチなってたり、年越しを祝う人たちが道にあふれていたりするのを想像していたのですが、かなり閑散とした雰囲気です。
普段と違うのは春節を祝う提灯が並んでいることぐらい。
媽祖廟もこの時間はまだまだ閑散としています。
カウントダウンイベントは本当に実施されるのか心配になってきます。
年越しを祝うために友人たちと集まったのはローズホテルの「南粤美食(ナンエツビショク)」。
粤って見慣れない感じですが、中国古代における南方異民族の呼称で、現在は広東省の別称として使われています。
広東料理のことを粤菜と読んだりもしますよね。
「南粤美食」は、広東の郷土料理が食べられる知る人ぞ知る人気店です。
この日は5000円のコースをお願いしました。
まずは前菜から。
干し肉、クラゲ、ピータン、きゅうり、豚バラ炭焼き。
どれも美味しいのですが、干し肉は、ものすごく旨みが凝縮されていて驚き。
続いて「南粤美食」の名物料理「塩焗鷄」。
丸鶏の塩蒸し焼きです。
塩気が丁度良いんですよね。
続いて広東湯。
旨みが凝縮されていて、さらにとっても身体に良さそうなスープです。
スープの中に霊芝が入っていました。
ガン抑制等の効果があるらしいですね。
初体験だったのですが、食べることは出来ないんですね。
食べられなくても、エキスがスープに染み出しています。
続いて「炒双鲜」。
海鮮と野菜の炒め物です。
ホタテが贅沢に使われています。
以下も美味しい。
こちらは車海老のエビチリ。
むちゃくちゃ大きな車海老を贅沢に使っていました。
ぷりっぷりで、海老の甘みもすごい。
年越しといえば水餃子なのですが、南部の方では雲呑の方がメジャーなので、雲呑を頂きました。
海老の雲呑スープです。
薄めの皮に海老餡がたっぷり包まれています。
皮からピンク色の海老餡が透けて見えますね。
海老のプリプリっとした食感、干しエビのような旨み。
そして滑らかな食感も感じます。
実は、この雲呑の餡には海老の他にカレイのすり身が入っているとのこと。
カレイがないとこの味を出すのは難しいらいしいです。
続いて生蠔豆腐。
土鍋で煮込まれた牡蠣と豆腐。
この牡蠣も美味しかった。
ものすごく濃厚な味です。
そして一点してさっぱりと青菜の炒め物。
ニンニク風味ですが非常にさっぱりしています。
緑の色がものすごく美しいですよね。
そして締めは香港炒面。
麺ともやしだけのシンプルな焼きそばなのですが、これがまた旨いのです。
具材がシンプルなのは、麺の美味しさだけで勝負できるという自信の表れでもありますよね。
この麺を仕込むのはものすごく手間がかかるそうで、通常は出していない裏メニューとのことです。
最後はデザートで終了。
最初から最後まで全てが美味しく驚きのある非常に満足度の高いコース料理でした。
食事が終わったのは22時過ぎ。
カウントダウンまではまだ2時間ぐらいあったので、近くのバーで時間を潰しました。
そして年越しカウントダウンが始まる少し前に関帝廟へ。
この時間になると関帝廟もイベントのために入場規制がされます。
中華学院の校庭にステージが組まれていて、たくさんの来場客が集まっていました。
ようやくカウントダウンの雰囲気が出てきましたね。
そして24時を回るタイミングで、みんなで「新年快乐!」と唱和をして新年を迎えます。
関帝廟の方で爆竹が「バチバチバチバチバチ」っと鳴り響き、これぞ中華街の春節というような雰囲気になってきました。
その後、ドラと太鼓が鳴り響くなかで獅子舞が登場。
目がクリクリしていて色も鮮やか。
瞬きしながら動き回る姿が可愛らしいんですよ。
終電が0:30頃だったので、最後までは見ることはできなかったのですが、春節の雰囲気を十分楽しむことができました。
年が明けてからの派手な春節イベントも楽しいですが、大晦日をゆったり過ごすというのも良かったです。
南粤美食 (広東料理 / 元町・中華街駅、日本大通り駅、石川町駅)
夜総合点★★★★★ 5.0