東京餃子通信編集長の塚田です。
川崎や横浜北部のソウルフードとしておなじみのニュータンタンメン。
東京餃子通信でもこれまで何度か登場をしていますが、実は「元祖ニュータンタンメン本舗」では味噌ダレで食べる水餃子「みそギョーザ」が人気なのです。
先日、メシ通での刈部山本さんの記事を読んでいたところ、みそギョーザが創業間もない頃から提供されていたというのを知り、改めてその味を確認するため京急線八丁畷駅近くの「元祖ニュータンタンメン本舗」京町本店を訪問してきました。
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実は、元祖ニュータンタンメン本舗は、私の生活圏のいたるところに出店しているため、本店まで足を運ぶのは初めて。 1963年に創業したこの土地に今でも本店は残っています。 2009年にリニューアルをし、今のような立派な建物になったそうです。 お昼過ぎの時間だったのですが、駐車場には車が溢れ店内は家族連れのお客さんでいっぱい。 人気の高さが伺い知れます。 店内は明るくファミリーレストランのような雰囲気です。 「元祖ニュータンタンメン本舗」の店舗スタイルの特徴の一つに焼肉が食べられるという点が挙げられます。 本店のボックス席の半分の席にはロースターが埋め込まれています。 こちらの席の方が人気で、回転もわるいので待ち時間は長いようです。 私はみそギョーザが目当てだったでカウンター席で一品料理のメニューをチェック。 5個で420円と、焼き餃子(370円)に比べるとみそダレ分高値に設定されている様子。 せっかく本店に来たのでタンタンメンを食べずに帰るわけにはいきません。 とはいえ、辛さ耐性はあまり強くないので、辛さは普通で注文。 カウンター席で隣の席になったお客さんはメチャ辛を選択していました。 チーズトッピングをしてマイルドにはしていたものの、かなりむせ返りながら頑張って食べていました。 こちらは私が注文したふつうのタンタンメン。 辛さはふつうですが、見た目は「ふつう」のタンタンメンとは異なります。 先ほどの刈部山本さんの記事によると、創業者の五十嵐源吉さんは四川で本場の担々麺を食べたことがあり、日本人の下に合うように溶き卵をつかってマイルドにしあげたのが、ニュータンタンメンの始まりだったそうです。 この記事を読むまでは四川料理を食べたことがない人が、伝聞を元に適当なタンタンメンを作ったのだと思っていたのですが、実は本場を知ってさらにそれをあえて日本風にアレンジをしていたと知って大変驚きました。
タンタンメンのために作られた自家製麺に唐辛子と溶き卵が絡んできます。 そして強烈なニンニクの香りも特徴的です。 ニュータンタンメンはいつ食べても元気がみなぎってきます。 続いて私の中ではこの日の主役のみそギョーザ。 こちらも創業して数年後からお店に並んでいる超ロングセラーメニューです。 昭和40年代前半で、茹で餃子を出すラーメン店というのはかなり珍しかったのではないかと想像します。 みそダレも元祖ニュータンタンメン本舗で開発されたオリジナルのものです。 川崎みそダレが、ぎょうざ餃子舗の会から発表されたのが2009年。 こちら元祖ニュータンタンメン本舗では、その40年ほど前から餃子にみそダレを付けて食べることを勧めていたのですから、その先見性にあらためて驚かされますね。 茹で餃子にたっぷりとみそダレを絡めていただきます。 餡は野菜が多めでザクザク食感、タンタンメンとは打って変わってさっぱりめの味付けです。 このさっぱり系の餡がみそダレとの相性抜群なんですよね。 餡にもみそダレをしっかりと染み込ませて食べるのが個人的にはおすすめ。 さっぱり風味の餃子だったのが、みそダレのおかげでタンタンメンにも負けない旨味の強い餃子に変身します。 邪道なのですがニュータンタンギョーザなんて楽しみ方もあります。 ニンニクと唐辛子でパンチの効いたスープでスープ餃子のようにして食べるのがまた旨いのです。 これもさっぱり系の餡だからこそ成立するのだと思います。 「元祖 ニュータンタンメン本舗」の元祖の味を十分楽しめました。 いまだに「元祖 ニュータンタンメン本舗」で焼肉を食べたことがないので、今度は焼肉&餃子を試してみたいと思います。 元祖ニュータンタンメン本舗 京町店 (中華料理 / 川崎新町駅、八丁畷駅、鶴見市場駅)
昼総合点★★★★★ 5.0