東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、焼売と焼きそばを食べ歩きを極めている方々と野方に集合しました。
せっかく濃いメンバーが集まったので、昨日始まった「町中華で飲ろうぜ」さながら、野方の町中華をはしごしたいと思います。
まず一軒目は野方駅から環七を高円寺方面に少しあるいた「十八番」。
のれんにも書かれていますが、こちらは十八番で「おはこ」と読みます。
こちらのお店は手打ち麺がウリのお店。
お店の奥の方には麺打ちスペースがありました。
竹を使って麺打ちをするというのは、佐野ラーメンに通ずるところもありますね。
集まったメンバーにちなんで、ぎょうざとしゅうまい、そしてやきそばを注文。
ひらがな中心のメニューにほっこりしますね。
瓶ビール(アサヒスーパードライ)で乾杯を行い町中華サミットの始まりです。
ザーサイをつまみながら料理の登場を待ちます。
まず最初にとうじょうしたのがしゅうまい。
見るからに旨そうです。
薄い皮からあふれる様に、たっぷりとと豚肉の餡が詰まっています。
この薄い皮も自家製らしいです。
しゅうまいの餡は良く練りこまれていてとってもジューシー。
餃子のジューシーさとはまた異なりますね。
味付けもしっかりしていて、やや甘め。
醤油はつけずに辛子をちょっとつけるぐらいがちょうど良さそうでした。
続いてぎょうざ。
乱雑にお皿に盛られていますが、カリッカリの焼き目がこの上なく美しい。
焦げる寸前まで良く焼きに仕上げてあります。
贅沢に油を使い、底面周りの縁の上がった部分までカリッと焼かれているのがよいですよね。
ぷっくりとした形状もかわいらしい。
手延べ皮ならではの伸びの良さをうまく活かして、餡をたっぷりと包んでいます。
ヒダも比較的多めに刻んでいます。
皮打ちから包みの工程までご主人一人が担当されているらしいですが、丁寧に作られていますね。
厚めの皮でもしっかり仲間で火が通るように一度茹でてからフライパンで焼き目をつけているらしいです。
焼くときに油を多く使っているので皮も表面にも油がコーティングされた状態になっています。
モチモチ、カリカリのダブル食感の皮は、小麦の強さが感じられます。
包まれている餡は豚肉と白菜のバランスタイプ。
豚肉と野菜のスープが合わさってとってもジューシーです。
自家製のラー油らしき辛味調味料を使います。
ラー油とお酢だけのタレを作ってみました。
お酢で餃子についた油を落とすと、より皮の美味しさが感じられます。
そしてこのラー油。
鰹っぽい風味も加わっていて旨味がとても強いです。
これは餃子との相性もとても良いですね。
しゅうまいとぎょうざでビールをあっという間に開けてしまったので、次のドリンクへ。
メニューを見ていると「バラサワー」なる珍しいお酒を発見。
女将さんに聞くと、メイクイル酒というバラの香りがする中国のリキュールをつかったサワーなのだとか。
一般に流通しているお酒らしいのですが、取り扱っているお店はかなり少ないのだとか。
ほのかな甘みと薔薇の香りで、非常にさわやかなドリンクでした。
おっさんが集まって薔薇のお酒を飲んでいる画はアレな感じですが、バラサワーは中華料理によく合うのでおススメです。
十八番に来たら是非試してほしいお酒です。
お酒の追加注文をしたら、サービスで古漬けを出してくれました。
これがまた旨いのなんの。
箸休めに最高です。
そしてやきそばの登場。
モチモチっとした弾力の強い麺は、さすが手打ちというとこと。
野菜もたっぷり入っていて良かったです。
この日は全部で5人集まったのでお中にはまだまだ余裕あり。
もう一品食べていこうと選んだのはタンメンです。
手打ちの麺打ち場を見せられたら、やきそばだけでなくやはり汁麺も食べたくなりますよね。
あっさりとした塩味のスープにやさいがたっぷり。
タンメンの王道的な見た目です。
もちろん麺はもっちもち。
タンメンの美味しいお店は餃子も美味しい!
タン餃の法則が見事にハマるお店でした。
焼売と焼きそばの専門家のお二人も納得の実力。
町中華にしては強気の価格設定でしたが、その期待値を軽く上回ってくるクオリティの高さに感動すら覚えるレベル。
勝手にロケハンしてきたので「町中華で野ろうぜ」の関係者の方、是非使ってください!