東京餃子通信編集長の塚田です。
面白い餃子屋さんを見つけたというタレコミ情報を元に西荻窪を訪れました。
南口を出て飲み屋街を進んでいくと階段の下に「餃子専店」の立て看板を発見。
営業日は木~日の週4日間の夜営業のみという、来店ハードルが高いお店です。
入り口に掲示されているメニューを見ると餃子だけで6週類。
これは楽しみです。
階段を上っていくと書道の作品が並んでいます。
昼間の時間に、お店を使って書道教室も開かれているそうです。
店内ではお母さんが一人でお店を切り盛りしていました。
カウンター席とテーブル席で20席ぐらい。
外にはテラス席もあります。
夏にはここで飲むと気持ちよさそうですね。
カウンターの正面に書かれているメニューもすべてお母さんが書いているそうです。
書道の先生だけあって味わいのある文字ですね。
ミックス餃子が、水餃子の盛り合わせとのことだったので、そちらを選択。
鶏ハムも勧められたので、それも合わせて注文しました。
ビールを飲みながら水餃子が茹で上がるのを待ちます。
お母さんが漬けた搾菜をサービスで出してくれました。
シャキシャキっとした食感と適度な塩加減の美味しい搾菜です。
そして鶏ハム。
鶏の皮でたゼラチンで味付けをしています。
あっさりしているのですが、しっかりとした旨味が感じられます。
しばらくして水餃子が運ばれてきました。
茹でるときに失敗したとのことで、先に4種類だけ出てきました。
皮はもちろんお母さんの手作り。
練っては寝かし、練っては寝かしと繰り返し、赤ちゃんの頬っぺたの様なつるつるの質感に仕上げているとのこと。
更に豚バラ肉のブロックを包丁で叩いて、その後一晩寝かして、餡づくりにも凄く手間をかけて作っているそうです。
「作るのは大変だけど、お客さんが喜ぶので頑張っている」と語るお母さん。
続いて残りの水餃子も来ました。
遅れちゃったので、ということで餃子をサービスしてくれました。
お母さんが言うようにつるっとした皮。
食感は柔らかめ。
強力粉の比率は下げて、あえてコシが強くなりすぎないようにしているそうです。
豚バラ肉のベース餡はかなりジューシー。
そこにトッピング的に大根や海老が入っています。
肉野菜餃子は、野菜のシャキシャキ食感が印象的。
逆に大根は、大根が肉汁を吸ってくれて旨味が閉じ込められています。
人参餃子とセロリ餃子は、野菜の香りが良いアクセントになっています。
人参は、餃子の具材としては珍しいですが、美味しかったです。
海老餃子は、ぷりぷりっとした海老の食感と海老の甘味が印象的です。
私は、大根餃子と海老餃子が特に気に入りました。
お酢に辛みそを加えたタレも勧められました。
適度な辛味が加わって味の変化が楽しめるのでおススメです。
餃子作りへの愛情が強く感じられる、とても美味しい餃子でした。
この餃子を求めてお持ち帰りで餃子だけを買っていくお客さんも多いというのも納得です。
また、夏が近づくと夏野菜を使った餃子がメニューに加わるとのことなので、梅雨明けごろに再訪したいですね。
その時にはテラス席でビールと餃子を楽しみたいと思います。