東京餃子通信編集長の塚田です。
週末の駒沢公園でのランニングの練習の後、上野毛の鴻龍でランチを食べて帰ることにしました。
鴻龍はこの地で創業50年を迎える老舗の中国料理店。
大井町線の上野毛駅からは徒歩2~3分のところにあります。
この日は車で移動をしていましたが、鴻龍には駐車場も完備されていて便利です。
週末のランチタイムということで、店内は8割ぐらいは埋まっていました。
私はお一人様だったのでカウンター席へ。
カウンターの上には腸詰が、大皿の上にはチャーシューが置かれていました。
運転をしていなければ、これらを肴に一杯やりたいところでしたが我慢我慢。
カウンターの内側では、調理担当だけで3名体制。
お店の規模からするとかなり手厚い陣容です。
日替わりランチ定食を注文。
定食に餃子が3個ついて1080円とお得なメニューです。
日替わりメニューは冬瓜と豚肉の炒め物でした。
まずはステキな器に入ったお箸がセットされます。
カウンター越しに厨房を見ていると、餃子は金網に入れられてスープで茹でられていました。
これは珍しい調理方法。
皮にも旨味が加わりそうですね。
6分茹でたあとは専用の鉄鍋に油をたっぷり引いてカリッと焼き上げています。
たった3個の餃子のために丁寧に手間をかけて調理してくれていて頭が下がります。
しばらくして焼き上がり。
焼き目の仕上がりは完璧です。
美しいきつね色に焼きあがっています。
熱々の油で揚げ焼き気味にされて、皮の表面がぷつぷつっとした感じになっているのがわかると思います。
油切りもしっかりされていて、口に入れるとサクサクっとした軽い食感が楽しめます。
一方でヒダ側はかなりしっかりとした食感。
お店で手作りをしている皮の様ですね。
皮は厚めに作ってあり、さらにヒダを深く刻んでいます。
この皮であれば、スープで茹でても崩れないですね。
茹で上げられた皮は麺類の様なモチモチとした食感。
焼き目のサクサクっとした軽い食感と対照的です。
この食感のコントラストが素晴らしい。
そして皮からも旨味と甘味も感じられます。
餡は香味野菜は抑え気味。
キャベツの甘さと良質な豚肉の旨味を十分に活かす上品な味付けです。
春雨を使い餡の食感にも変化をつけるなど細かい工夫もされています。
このまま食べても十分に美味しく食べられますが、タレをつけて味を少し濃い目にしても美味しいです。
3個あるので味付けを変えて楽しむのも良いと思います。
メインの冬瓜と豚肉の炒め物。
冬瓜って名前からして冬の野菜のイメージがあるかもしれませんが、実は夏が旬の野菜です。
油を良く吸ってスープの味もしみ込むので炒め物に適しているんですよね。
旬の野菜を日替わり定食に使ってくるところが素晴らしい。
炒め物も優しめの味付けで夏に食べるのにちょうど良さそう。
この日は、ランニングの練習の後でちょっとバテていたので、とてもありがたい味付けでした。
付け合わせのの胡瓜の漬物も美味しかったです。
中華スープも落ち着く味。
鴻龍で汁麺を食べたことはまだないのですが、次回は試してみたいと思いました。
餃子も冬瓜の炒め物も、いわゆる町中華の味付けとは一線を画した本格的な中国料理の風味を感じさせるものでした。
全般的に町中華に比べるとやや価格設定は高めになってはいますが、それに見合う味と雰囲気を楽しめると思います。
餃子は焼き餃子の他にも海老餃子や水餃子もあって、特に水餃子は手作り皮のモチモチ感が強く感じられてオススメですよ。