東京餃子通信編集長の塚田です。
高崎「絶メシ」餃子の旅もようやく折り返し地点までやってきました。
4軒目は国道406号線沿いにある大衆食堂「冨士久食堂」。
元々高崎の飲み屋街である柳川町にあった「冨士久食堂」から暖簾分けの形で独立したのが始まり。
当初はもう少し高崎寄りの高崎八幡で開店し、30年ほど前にこの地に移転をしてきまいた。
柳川町の本店は閉店し、その当時の味を懐かしんで高崎からわざわざ来る「冨士久食堂」ファンの方もいるそうです。
入り口にはピカピカに掃除されているショーケースにメニューの食品サンプルが並んでます。
カレーに豚カツにオムライス、ラーメン、丼ものと大衆食堂らしい幅広いラインナップ。
店内はかなり広く、テーブル席と座敷席にカウンターで全部で30~40席あります。
折り返し地点まで来たので景気付けにアルコールを注入。
ハイボールを注文しました。
お通しにと枝豆を出してくれました。
枝豆をつまみながら餃子が焼きあがるのを待っているとそこに運ばれてきたのは、、、
なんとガツ刺し。
これもハイボールのおまけに出してくれました。
何というサービス精神。
コリコリとしたガツの食感とネギの相性が抜群。
ラー油タレがピリ辛でハイボールがどんどん進んでしまいます。
このまま「冨士久食堂」で飲み続けても良いのではないかという気分になりそうで、危なかったです。
ここで欲望に負けてたらツアー終了になるところでした。
さて、しばらくして良い焼き色の餃子が運ばれてきました。
包み方に特徴がありますね。
神保町の「スヰートポーヅ」のような包みきらない包み方。
餡の旨味が油がしみだして皮に回ることで皮が美味しく仕上がるというようなことを聞いたことがあります。
皮の真ん中に餡を置いて、ヒダもつけずに真ん中を止めるだけという非常に簡単な包み方です。
絶メシリストの記事によると皮も自家製の皮を使っているそうです。
焼き面は普通の包み方よりも広くなりますね。
これもこの包み方のメリットなのかもしれません。
ただちょっと気になったのは、絶メシリストの取材のときに出てきた餃子はどうやら普通に包まれていたこと。
もしかしたら包み手によって包み方が変わるのかもしれません。
カリッと焼けた中厚の皮に包まれているのはニンニクが強めに効いた餡。
これまで食べ歩いてきた傾向ですが高崎の餃子はどこもニンニクがたっぷり入ってます。
野菜は細かめに切られていますが、水分が残されていてザクザクした食感があります。
餡の味付けはやや濃い目に調整されています。
「冨士久食堂」で注目してほしいのはこのラー油。
恐らく自家製のラー油です。
こいつが辛旨なのです。
味がしっかりしているので超薄めの酢醤油にラー油を多めに入れたタレを作りました。
辛味と旨味がいい感じに餃子に足されます。
お酒のつまみにするのであれば、これくらい辛くしても良いですね。
最後にガツ刺しのネギを餃子にトッピング。
ネギの辛味も餃子によく合うんですよ。
皆さんにも是非試してほしい餃子の食べ方です。
大衆食堂とは思えぬ餃子の完成度に感服しました。
心残りなのは餃子の包み方が閉じてるバージョンと両脇が開いてるバージョンの使い分けの理由を確認してこなかったこと。
どなたかご存知のかたがいたら教えてください。
親子孫三代でお店を切り盛りされている「冨士久食堂」の様子や餃子以外のメニューに興味のある方は「絶メシリスト」をご覧ください。
冨士久食堂 (定食・食堂 / 安中駅)
昼総合点★★★★★ 5.0