東京餃子通信編集長の塚田です。
先月の話になりますが、静岡県の沼津と三島に友人を訪ねて遠征に行ってきました。
新横浜から新幹線に乗ってしまえば三島までは30分弱、更にそこから沼津までは在来線で10分ほど。
あっという間に沼津に到着しました。
せっかく沼津に来たので中央亭に行こうと思ったのですが、この日はお休みだったので北口亭に向かうことにしました。
北口亭に来るのも6年ぶりになります。
開店の30分前の10時半ぐらいにお店についたのですが、既に1回転目は満席。
2回転目になるということでリストに名前を書いて駅前まで戻りマクドナルドで待機。
沼津餃子の人気に拍車がかかっているようです。
1時間待って店内へ、更にそこから店内で餃子が出てくるまでかなり待ちました。
店内で待っている間、ひっきりなしにお土産の餃子の電話注文と受け取りに来るお客さんが来ます。
中央亭、北口亭はお持ち帰りの注文が凄まじいですね。
店内に入ってから20分強たったところでようやく餃子と対面。
朝から何も食べずに来たのでお腹がペコペコだったのですが、次以降のことを考えて小ライスと餃子6個というかなり控えめな注文にしました。
焼いてから茹でちゃう、この独特の触感が沼津餃子の真骨頂。
ちなみに私は中央亭と北口亭の餃子は焼き餃子ではなく、香ばしい水餃子だと認識をしています。
餃子ダレに唐辛子をたっぷりいれて頂きました。
細かくカットされたキャベツとたっぷりの豚肉のジューシーな餡に、タレを染み込ませながら食べるのが旨いんです。
タレをたっぷり付けて食べるとご飯がすすむんですよね。
小ライスなんてあっという間になくなってしまいました。
速攻で餃子を完食し外に出てみると既にこの日の餃子は完売。
11時に開店して12時に売り切れるって、どういうことなんでしょう。
今回は久しぶりの沼津ということもあり、宿題店であった別のお店もはしごすることにしました。
北口の繁華街の端っこにある味の店「高千穂」です。
こちらも沼津で根強い人気の餃子専門店。
中央亭、北口亭とは方向性の違う餃子が食べられるそうです。
青い「ぎょうざ」と書かれた暖簾をくぐって店内へ。
カウンター席と4人がけのテーブル席が2つ。
厨房がよく見えるカウンター席に着席させて頂きました。
メニューは餃子とライスと味噌汁とドリンクのみ。
これぞ餃子専門店という潔いメニュー構成です。
東京ではなかなかこういうお店にお目にかかれません。
北口亭で空腹は満たされていたのでライスは遠慮し、瓶ビールを注文。
昼から呑める幸せを噛み締めながら乾杯!
カウンター越しに厨房を覗いていると、ご主人がフライパンで餃子を円盤状にどんどん焼いていました。
そして奥様と思しき方が焼き上がった餃子をお皿やお持ち帰り用のパックにどんどん載せていきます。
注文ごとに焼くのではないので効率的。
餃子しかメニューが無いからこそできるシステムです。
私が注文したのが餃子6個。
4個だとちょっと少なすぎるかなと思って6個にしたのですが、その大きさに驚かされます。
通常の餃子の2~3倍ある大きさです。
皮は業務用の皮を使っている様子だったのですが、こんな大きな皮が打ってるんですね。
もやしが添えてあるのは浜松の影響でしょうか。
沼津は浜松から140キロも離れているんですけどね。
ご主人の熟練のフライパンさばきで焼色は完璧な状態で仕上がっています。
そして箸で持ち上げるとずっしりとした重さを感じます。
大きいだけじゃなくて餡もたっぷり詰まっているようです。
皮は中厚。
超大判の割には薄めかもしれません。
ヒダは少なく独特の包み方ですね。
大きな餃子の中に詰まっている餡はほぼキャベツ。
豚肉は入っていないのかもしれません。
そしてニンニクの香りがガツンときます。
大きさは全く違いますが、浜松餃子に近いですね。
お酢と醤油が5:5の酢醤油が用意されていました。
餡の味付けはシンプルなので、酢醤油で味の調整ができる餃子です。
酢醤油は5:5のままラー油を多めに入れて、ビールに合いそうな調合にしてみました。
まずは皮の表からたっぷりと付けて一口。
タレの有無で大分印象が変わりますね。
更には一龍方式で餃子の断面から野菜餡にタレを吸わせます。
これぐらいたっぷりタレを付けちゃってもちょうど良いぐらいでした。
久々に食べた北口亭のクタクタ餃子も良かったですが、高千穂のジャンボ浜松餃子の様なキャベツとニンニクの餃子も特徴があって面白かったです。
どちらも、沼津で途中下車してでも食べたいと思わせる餃子ですね。
ランチタイムの沼津餃子ツアーはここまでで三島に移動しての後半戦に続きます。