東京餃子通信編集長の塚田だです。
前回に続いて銚子電鉄に乗って日帰りギョーザ旅をお届けします。
銚子駅に集合したお友達5人で巡るギョーザ旅。
前編では銚子駅前の京華苑からスタートし、銚子電鉄でHennery Farmに移動し、アフロきゃべつの収穫と餃子づくりを行った様子をお伝えしました。
後編では、dancyuの特集で紹介されていた「歩夢蘭(ホームラン)」と「さかい餃子店」を巡ってきました。
dancyu.jp
キャベツ畑に囲まれた町中華「歩夢蘭」
Hennery Farmを後にしたギョーザ旅一行は、再び笠上黒生駅に戻ってきたのですが、、、乗ろうと思っていた電車に乗れず。
次の電車までの待ち時間はなんと1時間、、、
途方に暮れていたところに、先ほどまで餃子づくりをサポートしてくれていたHennery Farmの奥様が車に乗って登場。
心配になって駅をのぞきにくれたのでした。
ご厚意に甘えて、次の目的地である「歩夢蘭(ホームラン)」まで送っていただくことになりました。
旅番組でありそうな奇跡の展開です。
歩夢蘭は、笠上黒生駅から約4キロ先の銚子電鉄終着駅の外川駅近く、パンダの看板が目印です。
広大なキャベツ畑の間にポツンとたつ町中華店。
なかなか見られないロケーションです。
到着したのは16時半過ぎ、夜の営業開始時間の17時まで駐車場で待たせてもらうことにしました。
すると16時50分ごろに、駐車場で待つ我々に気づいたご主人が「本当は17時からの営業なんだけどね~」と暖簾を出してくれました。
この10分で予定よりも一本前の銚子電鉄に乗れたので、この後の展開が非常に楽になりました。
銚子の皆さんのホスピタリティに大変助けられた旅でした。
ホームランの店名の通り、店内も野球にちなんだメニュー構成。
メニューはベストナインから選ぶことができます。
ギョーザはセカンドを守っています。
打順は不明ですが、派手さはないがきっちり仕事をするイメージでしょうか。
ビールとギョーザに加えて、ホームランバッターの可能性が高いファーストのタンタンチャーハンを選択。
先に登場してきたのはファーストのタンタンチャーハン。
見た目は豪快な4番バッターというよりも、玄人好みな雰囲気。
しかし、これがホームラン級のバカ旨でした。
さすが歩夢蘭のファーストを任されるだけのことはあります。
チャーハンの上からかかっている馬からな挽肉と茄子が、ちょうど良い旨辛度。
ビールの相棒として最高なチャーハンでした。
続いて焼き餃子も運ばれてきます。
良く焼き気味にカリッと焼かれた餃子です。
こちらもキャベツが主役の餃子。
春キャベツの時期が一番お勧めとのこと。
キャベツは細かく刻まれていて餡に練りこまれていますが、キャベツの甘味が前面に出てくる餃子です。
歩夢蘭は旨辛ラー油が絶品だったので、餃子にもたっぷりとラー油を付けていただきました。
これまたビールが進んじゃいますね。
餃子とタンタンチャーハンを堪能した日帰りギョーザ旅の一行は次の目的地に移動します。
終電がシビアな日帰り旅なので、早め早めの移動が求められます。
歩夢蘭から外川駅までキャベツ畑の中をてくてくと歩いていきました。
外川駅は銚子鉄道の終着駅で、駅舎も超レトロ。
線路の端には、以前使われていた車両が展示されていたりします。
日帰りギョーザ旅の一行は最後の目的地を目指して外川駅から本銚子まで銚子電鉄で移動しました。
本銚子の飲み屋街にある老舗「さかい餃子店」
外川駅から本銚子駅までは10分強で到着しました。
本銚子駅は、前編で訪問したHennery Farmがあった笠上黒生駅の隣の駅です。
本銚子駅から5分ぐらい歩くと、スナックの看板などが並ぶ飲み屋街に到着。
銚子周辺は利根川の河口近くということもあり、海運や醤油産業で明治・大正時代はかなりにぎわっており、本銚子周辺も花街としてかなりにぎわっていたらしいです。
そんな本銚子の飲み屋街の片隅にあるのが、さかい餃子店。
地方の飲み屋街には人気の高い餃子専門店があるというのが餃界の定説なのですが、銚子でも同じ現象が見受けられました。
さかい餃子店は創業65年の超老舗の餃子店です。
飲み屋街で飲んだ後の締めに使うことを想定したさかい餃子店は朝3時ぐらいまで営業しています。
このため、メニューの中心には締めのおにぎりメニューが鎮座。
梅干しやさけなどの定番具材の他にも様々なおにぎりが展開されています。
そしてもう一つの定番メニューが餃子。
ご主人が見せてくれたエレガントな餃子包み。
無駄な動きが無く、あっという間に餃子が包まれていきます。
焼き餃子は焼きはやや軽めに仕上げるのがさかい流の焼き方です。
この日食べた銚子の餃子の中では、もっとも豚肉比率が高めでコクのある餡でした。
それでも一般的な餃子に比べるとキャベツの甘味が前面に出てくる餃子です。
ニンニクは控え目で優しい味わいで、締めの餃子にふさわしい。
水餃子も注文しました。
こちらは専用タレが付いてきます。
包み方から餡の具材まで焼き餃子とは異なります。
餃子専門店の矜持を感じますね。
周辺の飲み屋で飲み足りなかったお客さんも来るのか、おつまみも結構充実しています。
こちらはすじ子おろし。
さんまの佃煮は、おにぎりの具材でもありましたが、おつまみとしても提供されていました。
日本酒や焼酎によく合いそうな味でした。
締めは当然ながらおにぎりです。
私は紅ショウガのおにぎりを注文。
餃子にも紅ショウガを入れるほどの、紅ショウガ好きの私にはベストな締めおにぎりの具材でした。
最後は日帰りギョーザ旅の参加メンバーで記念撮影。
どれだけ楽しい一日だったかという雰囲気が伝わりますでしょうか?
現地集合、現地解散の「銚子電鉄に乗って日帰りギョーザ旅」でしたが、実質半日とは思えぬ濃密なギョーザ旅になりました。
銚子が知られざる餃子の町だということは、今回の旅で明らかになりましたので、また機会があれば再訪したいと思います。