
そんな武蔵小山の飲み屋街を抜けていくと餃子の店「珉珉」があります。
「珉珉」や「みんみん」という名の餃子店は大阪の珉珉や宇都宮のみんみんの他にも日本中に数多く独立したお店として存在しています。

武蔵小山の珉珉も、特に系列店ではなく昭和36年からこの地で店を営んでいる、地元に根付いた街の中華料理店のようです。
珉珉という名前で外すことはあまりないので、今回も期待大です。

店内の雰囲気は、まさに昭和30年代。
カウンターも年季が入っています。
もちろんビールはキリンラガーの瓶ビールです。

ビールを頼むと、お通しが出てきます。
ここは中華料理屋さんですが、ブリの煮付け。
そういえば、となりに座ったおじいちゃんは刺し身を注文していました。

餃子は、やや大きめ。6個で420円です。
大きくて皮が厚めなので、焼き時間は少し長めにかかります。
焼き加減は、良く焼き気味でいい感じですね。

ヒダの数は少なめで、口は一直線に閉じています。
これは柔らかいモチっとした皮じゃないとできません。

餡はほぼ野菜。野菜の水分と甘みを上手く餃子の中に閉じ込めています。
豚肉は旨味を加える程度という感じ。
比率的には9:1とか8:2ぐらいの野菜餃子。
味付けはさっぱりしているので、醤油を多めのつけダレにつけて食べることをおすすめします。

餃子の味もさることながら、昭和のノスタルジーに浸るには絶好のお店です。
駅前一帯の再開発の話もあるようなのですが、都内にもこのような雰囲気の街は是非残してもらいたいと思います。