東京餃子通信編集長の塚田です。
2014年のdancyuの餃子特集を見てから1年越しでようやく念願の「中央亭」の餃子を食べることができました。
実は、昨年末に伊豆旅行の帰り道に沼津に立ち寄って中央亭の餃子を持ち帰ろうと画策したのですが、前日に予約の電話を入れた時にはすでに売り切れ。
今回は、満を持して開店まえから並ぶ覚悟で沼津駅に向かいました。
横浜から東海道線を乗り継ぎトコトコと2時間弱。
10時には沼津駅に到着。
南口を出て旧国道一号線方面に進みます。
大手町という交差点の少し先に中央亭に向かう路地があります。
家を出てから2時間半ほど、ようやく中央亭に到着しました。
開店40分前に到着したのですが、すでに並んでいる人がいて、私は2番目。
お店の中からは餃子を仕込む音が聞こえてきます。
待つこと40分。11時になると暖簾がかかって、一組ずつ店内に呼びいれられます。
店頭の貼り紙で驚いたのは、8月時点で年末の持ち帰り餃子の予約が埋まっているとのこと。
前日に電話したぐらいじゃ購入できるわけないですよね。
もう一つ、お持ち帰り用のチラシの中に気になる一文を発見。
当店には支店・姉妹店・のれん分けの店はございませんとのこと。
どこのお店のことを指して言っているのかは、地元の方であればすぐに分かっちゃいますね。
地元出身者にもあちらの店は中央亭ののれん分けだと聞いていたのですが、何かあったのでしょうか。
順番に店内に入ると奥の席から相席で詰めて案内されます。
オーダーも店に入った順に聞いて回ります。
メニューは、餃子とライス、飲み物のみ。
餃子のサイズを指定するだけです。
私は、この後もう一軒はしごしたかったので、小+ライスを注文しました。
開店時間に合わせて餃子を調理をしていたらしく、注文するとものの数分で餃子が運ばれてきます。
そのあと周りのテーブルを見ていると、5組目ぐらいまではすぐに出てきますが、その後は2周目にまわるらしく、店内で20分ぐらいは待っていました。
こちらが念願の中央亭の餃子です。
まずその調理法に驚きます。
フライパンできつね色の焼き目をつけた後に、ドボドボとお湯を浸して茹でていきます。
仕上げはカラッと焼き上げず、茹でてクタクタになった状態ままお皿にもられてでてきました。
これが中央亭の先々代が60年以上前に作りあげた独自スタイルの餃子です。
餃子の包み方(中央亭では握るというらしい)も特徴があります。
大きめ長方形の角を落とした形の皮をつかて巻くように餃子が包まれています。
非常にたくさんの餡が詰まっていて、かなり食べ応えがあります。
餡は粗挽き肉の豚肉とキャベツが中心。
餃子にかぶりつくと、皮の中からジュワーっと大量のスープが溢れてきます。
ざく切りにしたキャベツのシャキシャキとした食感がとても印象的です。
皮も非常にしっかりしていて、固めで独特の食感です。
何から何まで初めての感覚の餃子です。
焼き餃子として食べると、拒否反応を示す方もいるかもしれませんが、中央亭のオリジナル料理だと思った方がよいですね。どちらかといえば水餃子に近いです。
後半はテーブルにセットされたからし油とタレをつけて味に変化をつけます。
何もつけなくても十分に美味しいですが、タレをつけても美味しい。
そして最後は一味唐辛子を追加。
タレに混ぜても良いですし、辛いのが好きな方は餃子に直接かけても美味しかったです。
店内は開店直後から満席。外にも行列ができているようだったので、創業者のお孫さんにあたる現社長である女将さんに取材許可のご挨拶だけして、即座にお店を出ることにしました。
お店を出てくるとそこには炎天下の中すでに大行列が。
これが中央亭の日常の光景のようです。
念願の中央亭の餃子が食べられて大満足。
休日に早起きして沼津まで来た甲斐がありました。
そういえば店内で餃子を食べている間も、ひっきりなしに持ち帰り餃子の予約の電話と、数十個単位で持ち帰るお客さんが来ていました。
休日だと13時〜14時ぐらいにまでは3000個の餃子が売り切れるらしいです。
確実に食べるためには、開店前から並ぶのが良さそうですね。