東京餃子通信

全国の餃子情報をほぼ毎日お届け!

「GYOZA SALONE 2015」開催!餃界の歴史的瞬間に立ち会えた幸せ(後編)

スポンサードリンク



東京餃子通信編集長の塚田です。

前回、前々回とGYOZA SALONE 2015のレポートを続けてまいりましたが、今回が最終回です。
これまでの様子は下記の記事を御覧ください。

王様のGYOZA、山形イタリアンGYOZA、ロブション流フレンチGYOZAの次に続くのが和の餃子。

GYOZAを日本発の料理として世界に広めるには、やはり和食の力を借りなくてはいけません。

そんな和食の餃子に挑んだのが、蔓餃苑なみに予約がとれないという湯島にある日本料理店「くろぎ」黒木純さん。「アイアンシェフ」では、「和の鉄人」として活躍されています。

そんな黒木さんの作品名は「月とすっぽん」。



会場全体の雰囲気が、これまでの欧州の夏のリゾートから、一気に日本の秋に変わります。



お椀の蓋をあける前に、黒木さんからの解説を聞きます。

まず驚いたのは、黒木さんがまだ30代で私よりも4つも年下だということ。
何でしょうねこの貫禄は。自分自身がものすごく小さく見えます、、、



月とすっぽんと題されたこの餃子。
その名前の通り、月に見立てた餃子とすっぽんで煮込んだお椀ものです。



お椀に埋まっている餃子を探しだそうと、餃子の皮で作られた月をどけると、月の下にはなんと松茸が隠れていました。



そして、松茸の下からは大きなお月様の様なGYOZAが出てきました。
皮を2枚つかって餡をはさみ、軽く油で揚げてあります。

お椀の中には濃厚なスッポンと昆布の旨みが滲み出ています。

餃子の外にある松茸とスッポンの印章が強すぎて、皮に挟まれた餡にもスッポンの肉が入っていたようなのですが、餃子本体の味はよく覚えていなかったりします。

それぐらい衝撃的な煮物でした。




そして、餃子の皮で作ったというお団子。
ちょっと固めで、スイトンの様な食感のお団子でした。

ここに甘味を軽く入れることによって、この後に控える鎧塚さんの餃子につなげるシナリオだったのかもしれません。



そしてラストは鎧塚さんのスイーツの登場です。

なんと、料理人の皆さんが各テーブルにサーブをしてくれました。
私のテーブルには黒木さん。

黒木さんがサーブしてくれた鎧塚さんのスイーツを食べるという、ものすごく贅沢な体験をさせてもらいました。


パラダイス山元さんも再登場。



こちらが鎧塚さんの作品「オモニエール トロピコ」

事前のインタビューで、「餃子をひとつのアシェットデセールとして仕上げていきたい」と宣言していたとおり、皿盛りの美しいデザートが目の前に現れました。



鎧塚さん、自らが料理の解説を行います。

オモニエールというのは巾着袋という意味とのこと。
餃子の皮を巾着袋に見立てて、中にフルーツが包まれています。

まわりのゼリーはシャンパンゼリー。
餃ビーならぬGYO-Cham(ギョウシャン)を流行らしたい様です。



餃子の皮の中には、熟したマンゴーとバナナがたっぷり詰まっていました。
とても濃厚でフレッシュな甘さです。

まわりのシャンパンゼリーは甘さ控えめで、とても上品な味にまとまっていました。

鎧塚さんのお店でも出して欲しいと思いましたが、残念ながらラインナップには加わらないそうです。



合計5皿のGYOZAを楽しんだ後におみやげも頂きました。



groovisionsの伊藤弘さんデザインのGYOZA SALONEのロゴ入りGYOZA小皿。
餃子ダレ入れに使いたいと思います。



最後は総合監修のパラダイス山元さんがお見送りに。
記念写真もとっていただきました。



あっという間の2時間。とても贅沢で幸せな気分になれました。

今回、各分野で活躍される5人の一流料理人の皆さんが5者5様に、餃子の皮で包んだオリジナル作品を考案したことで、GYOZAの幅が一気に広がった気がします。

会の冒頭にパラダイス山元さんが「GYOZAという新しい料理のジャンルが注目されるようになると思う」と言っていましたが、まさにこの日のGYOZA SALONEその第一歩を踏み出した歴史的瞬間になったのだと感じました。

そしてこの瞬間に立ち会えたことを本当に幸せに感じました。

最後に、これだけ高級食材をふんだんに使えたのも、スポンサーのレクサスさんのおかげとのこと。
なかなかレクサスは買えないですが、レクサスブランドが好きなりました。

来年もGYOZA SALONE 2016が開催されることを切に望みます。


今回のGYOZA SALONEの様子は、9月13日の23時30分よりBS朝日で放送されるとのことなので、是非ご覧ください。