東京餃子通信編集長の塚田です。
以前、楽天の「それどこ」の「ユーラシア大陸は餃子でつながっている! 中国からヒマラヤを越えてトルコ、ヨーロッパまでご当地「餃子」の旅」という記事でも紹介しましたが、世界にはいろんな餃子料理があります。
中東からユーラシア大陸全土に広がった餃子は、スペイン文化とともに南米にも渡っています。
今回ご紹介するのはなんとパラグアイの餃子。
赤坂のパラグアイ料理専門店「アミーゴ」にお邪魔しました。
「アミーゴ」は、東京で唯一のパラグアイ料理専門店。
この日は、パラグアイの民族楽器アルパ奏者のルシア塩満さんに案内いただきました。
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ビルの2階に上がってドアを通り抜けると、明るい店内で店主さん夫婦と娘さんが笑顔で出迎えてくれます。
娘さんがものすごい美人。これぞ看板娘という感じです。
そして入り口奥にはパラグアイ伝統の刺繍「ニャンドゥティ」が飾ってあります。
ものすごい繊細なデザインですね。
私は初めて聞いたのですが、最近メディアなどで話題になっているらしいです。
せっかくパラグアイ料理店に来たので、同じ南米のチリのワインで乾杯。
ワインのおつまみに頂いたのは、まずはSopa Paraguaya。
直訳するとパラグアイのスープという料理名ですが、どう見てもスープじゃありません。
パラグアイ人がコーンスープを作ろとして水を飛ばしすぎてケーキのようなものができたことから、この名前になったらしいです。
確かに味はコーンスープのような味。
そしてパラグアイ料理といえば肉。
海なし国なので、肉をよく食べるらしいです。
料理名はアサード盛り合わせです。アサードというのは「焼いたもの」という意味。
牛肉の色々な部位やソーセージ、チョリソーがどかっと盛り合わせになっています。
赤身の肉は美味いですね。
そしてパラグアイの餃子、エンパナーダ。サイズ的にはエンパナディージャと呼んだ方が良いかもしれ間sん。
エンパナーダはスペイン語で「パンで包む」という意味。
パンといっても生地を発酵させていないので膨らんではいません。
小麦粉の生地を伸ばして具を包んでオーブンで焼きます。
皮は餃子の皮でも代用できるのだとか。完全に餃子ですね。
今回は4種類のエンパナーダをご用意いただきました。
アミーゴのエンパナーダは閉じる道具を使って圧着をしていましたが、家庭で作るときはお母さんが細かいひだを作りながら包んでいくらしいです。
スナック感覚で手でつまんで食べます。
まずは豚肉のエンパナーダ。
スパイスが効いた豚肉に野菜が少々、そして卵が入っているのが特徴。
餡の具材的には餃子に近いです。
サクサクっと焼きあがった皮が餡の旨味をしっかりと閉じ込めています。
続いて牛肉のエンパナーダ。
これは非常に肉っぽい餡です。
玉ねぎが入っているのでハンバーグとかメンチカツ的な感じです。
続いてハム&チーズのエンパナーダ。
これまでとうって変わって肉ではなくチーズが主役。これはツマミに良いですね。
餃子の具材でハムはあまり使いませんが、揚げ餃子で試したら美味しそうです。
ラストはチーズとコーンのエンパナーダ。
コーンの香りが良いですね。これも揚げ餃子だったら使えそうな具材です。
チーズとコーンのエンパナーダは通常メニューではなく、特別に用意いただいたもの。
予約時に伝えれば作ってくれるそうです。
ルシアさんからパラグアイへの移住の際の話や、アルパの話などなど聞きながら食べるパラグアイ料理は格別でした。
南米にはまだ一度も行ったことがないので、時間ができたらぐるっと周遊してみたいものです。
エンパナーダをパラグアイで食べるのはもちろん、ブラジルのパステウもアルゼンチンのエンパナーダも現地で食べてみたい!
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