東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、馬喰町の「帆」の記事「手作り餃子食べに行った「帆」で驚きの焼きそばに出会う」を公開しましたが、その際に餃子尽くしの宴会ができるという情報を得ました。
ということで、餃子忘年会を急遽企画。
急な呼びかけに集まった総勢9名で帆の餃子尽くしのコースを堪能してきました。
この日は忘年会シーズン真っ盛りの金曜日ということもあり、前回訪問時とは打って変わって店内は満席。
店主の奥様だけではフロアが回せないということで、ヘルプのスタッフも入っているぐらいの大盛況でした。
ビールで乾杯を行い餃子の尽くしの宴が始まりました。
まずは前菜の盛り合わせ。
9人前とは言えかなりの量。
クラゲ、押し豆腐、チャーシュー、蒸し鶏、鴨肉などなど。
どれも美味しいのですが、この後10種類の餃子が来る予定なので、序盤から飛ばすとゴールまでたどり着けません。
セーブ気味のペースで前菜をつまんでいると、次の料理が運ばれてきました。
ついに餃子登場か!?
運ばれてきたのはエビの上に豚肉餡と卵黄がのった料理。
これは餃子なのか??
肉餡はあるが皮が無い。エビが皮の役割をしているといえば、そうも見えなくない。
しかしコレを餃子と読んでしまうとピーマンの肉詰めは餃子になってしまう、、、
恐る恐る奥様に尋ねてみると「それ餃子じゃないよ!美味しいでしょ、私は大好き!」とのこと。
答えはシンプル。
餃子ではありませんでした。
冷静になって見てみれば、餃子ではありませんね。
初めて食べる料理ですが、エビと豚肉の旨味と塩気の効いた卵黄が印象的で美味しかった。
おめでたい気分になれる料理です。
続いて餃子の一皿目が運ばれてきました。
帽子型に包まれたホタテの餃子。
餡はその名の通りホタテが入っています。ホタテの風味と甘みをそのまま活かした繊細な味付けの餃子でした。
2皿目に出てきたのは三角包みの餃子。
もしかすると包み方が全て異なるのかもしれません。
これは楽しみですね。
三角包みで出てきたこの餃子は、白身魚の餃子。
香味野菜としてニラとネギが足されています。
白身魚の甘みが印象的な味付け。ホタテ、白身魚とサッパリ系の餃子が続きました。
3皿目は、縁が縄状によりこんだ餃子が登場。
この餃子の餡は、黄ニラとエビ。
黄ニラとエビの甘みが上手く調和しています。
ここまで海鮮系が3連発。あっさりした味から入るコースの構成のようです。
4皿目は色の濃い餃子が運ばれてきました。
皮は白いのですが、中の餡が皮からすけて見えます。
こちらはナズナの餃子。
春の七草のナズナですね。ぺんぺん草と呼ばれることもありますね。
上海ではワンタンとか饅頭の具材に良く使われる食材です。
中間地点の5皿目。丸くぷっくりした餃子が登場。
餡は真っ黒です。
中身は黒ゴマ。松の実も入っているとのこと。
しかもかなり甘く味付けされています。
デザートに出てくるゴマ団子のような味付け。スイーツ餃子ですね。
これは最後にデザートとして食べたかったですね。
後半戦に入る6皿目。
麦穂包みの用にも見えますが少し違います。
木の葉の様な形に包まれています。
赤みがかった餡の色がすけて見えます。
この餡の招待はキムチとのこと。
先程までの甘系の餃子をリセットするかのように、ここにキムチをもってくる構成。
ただしこのキムチはそれほど辛くありません。
7皿目は丸く包まれた緑色の餃子がきました。
緑色の餡は何とパクチー。
「進化系餃子」を抑えて、今年の一皿に選ばれた「パクチー料理」です。
パクチーを入れた進化系餃子は今年を代表する料理と言っても過言ではありません。
肝心な味ですが、パクチーとともに干しエビをふんだんに使っていて、とても良い香りの餃子に仕上がっていました。
8皿目は帽子型の変形、UFOのような包み方の餃子です。
こちらはクルミの餃子。
青ネギ類と細かく砕かれたクルミが混ぜられた餡です。
木の実を餃子の餡にするというのは斬新は発想ですね。歯ごたえも香りも良くとても気に入りました。
9皿目には揚げ餃子がきました。
薄皮でピラミッド型に包まれた上げ餃子です。
なんと中には茹でたうずらの玉子が入っていました。
見た目も具材もインパクトのある餃子でした。
そして餃子尽くしコースの最後を締める10皿目の餃子はこちら。
三角形の餃子で、とろみのあるソースが掛かっています。
よく見るとこの皮は小麦粉の皮ではありません。
豆腐を薄く伸ばしたものを皮として使っています。
最後に来て超変化球の餃子です。
豆腐の中には蟹とニラの海鮮系の餡が包まれていて、とても上品な味付けです。
奥様いわく、この豆腐餃子が一番人気なのだとか。
ここまで10種類の餃子を食べたわけですが、焼き餃子を愛する参加者から焼きも食べたいというリクエスト。
追加オーダーとして焼き餃子もいただくことにしました。
モッチリした質感の焼き餃子。
先程までの10種類の餃子に勝るとも劣らない完成度の高い餃子です。
せっかく帆に来たのでトマト焼きそばも食べて帰りたいというリクエストもあり、こちらも追加オーダー。
カリカリに揚げ焼きにされた焼きそばの上にトマトが鎮座しています。
締めの杏仁豆腐もさっぱりして美味でした。
最初から最後まで飽きさせない餃子の数々に、餃子を愛する参加者たちも大満足の様子。
東京餃子通信の忘年会にふさわしい会になりました。
今日出なかった餃子のレシピもまだまだあるようなので、また餃子宴会を開催したいと思います。
ちなみ餃子コースは、料理の準備の関係で3~4日前までの予約が必要なので、お店には早めに相談をすることをオススメします。