東京餃子通信編集長の塚田です。
昨年、dressingのクック井上。さんの「ぷるっぷるの衝撃! 餃子マニアも驚く、中国東北のソウルフード「黒い餃子」が旨すぎてやばい」という記事で日本でもあの黒い餃子がたべられるということを知りました。
数年前に北京を訪問した時に行った北朝鮮政府直営のレストラン以来、あの黒い餃子に出会うことはありませんでした。
そんな黒い餃子に再会するためにdressingの記事で紹介されていた池袋の「千里香」に会社の同僚たちとやってきました。
「千里香」は中国東北料理、特に延辺料理の専門店です。
延辺料理というのは中国の朝鮮族の料理で、最近日本でも人気があり大久保や池袋などで専門店が幾つもできているようです。
7階までエレベーターで上がると、忘年会シーズンということもあり席は満席。
予約をしていた奥のテーブル席に案内され宴会スタート。
まずは前菜の押し豆腐から。いきなり赤みのかかったものが登場。
前菜から辛めの味付けです。激辛ではないのですがピリッとして美味しかったです。
続いて串焼きを注文。
羊肉が鉄串にさされた状態で運ばれてきます。
たっぷりと香辛料がすり込まれています。
これを各テーブルで焼いていくのが「千里香」のスタイルです。
下の看板にも「日本初 卓上自動串焼」と書かれていましたが、これがその自動串焼機です。
静止画では分かりにくいので動画も用意しました。
このようにクルクルと自動的に串を転がしてくれます。仕組みとしてはとても単純ですがこれは面白い。
この串焼機が面白くてこの後なんども串焼を注文してしてしまいました。
羊の他にも豚や牛のいろいろな部位や、蚕など変わった串もありました。肉類はクミンなどのスパイスがよく効いていてとても美味しかったです。
蚕も食べましたが柔らかい海老みたいな味と食感でした。(見た目がアレなので写真は非掲載)
串焼に夢中になり肝心の黒い餃子を忘れるところでした。
こちらが延辺地方の家庭料理「土豆餃子」です。
真っ黒ですね。昨日、本家特派員がバーミヤンの黒餃子のレポートをしていましたが、あれは竹墨をつかって小麦の皮を黒く色付けしていました。
土豆餃子の皮の材料はというとジャガイモなんですよ。土豆とはジャガイモを指す中国語。
ジャガイモを冷凍保存するため黒くなるそうです。
凍ったジャガイモを粉末状にして水で練った皮を茹でると、黒くてぷるぷるした食感の餃子が出来上がるそうです。
黒光りしていますよね。
ぷるぷるの皮の中の餡は長ネギ、白菜、玉ねぎ、生姜といった野菜類。朝鮮族の料理らしくキムチも少し入っているようです。
ものすごくヘルシーな具材ですね。
ちなみに北京で食べた土豆餃子はもう少しキムチ感が強かった気がします。
餡にはニンニクが使われていないので、ネギとニンニクの醤油ダレで味のインパクトをつけます。
専用ダレをたっぷりとつけていただきます。
これが完成形ですね。
現地に行かないと食べられないと思っていた土豆餃子に日本で再び出会えたのは感慨深いですね。
土豆餃子でテンションが上がってしまい、クック井上さん。が記事の中で食べてたニラ玉餃子を食べるのをすっかり忘れていました。次回はニラ玉餃子の「韮菜盒子」を忘れずに注文したいと思います。
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