東京餃子通信

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目黒の「ぱっくん亭」で出会った「シャンコヤキソバ」と焼餃子【目黒】

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東京餃子通信編集長の塚田です。

目黒でランチタイムを迎えたので久しぶりに目黒の餃子の名店「鎮海楼」に久しぶりに訪問しようと店の前まで来てみると、なんとシャッターが閉まっており臨時休業。

www.tokyogyoza.net

ランチ難民になりかけ駅の方に戻ろうとしたところ鎮海楼の向かいに「ぱっくん亭」なる中華料理店を発見。

店内を覗き込むとほぼ満席。メニューに餃子があることも確認できたので、新規開拓ということで、この日のランチは「ぱっくん亭」に決定しました。

お店に向かって右側のカーテンがかかっているところからお店に入ります。

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外から確認した通り店内はほぼ満席。たまたまカウンターに1席、しかも厨房の目の前の特等席があいていたので、そちらに着席します。

餃子(ギョウザ)は1人前5個で450円。

1個90円で何個でも注文できるとのことですがメニューに従い5個一皿で注文しました。

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餃子と合わせる主菜側を何にするかを検討するためにメニューを再度チェックします。

餃子定食で済ませてもよいのですが、街中華店にはそれぞれ推しメニューがあるのでそれを楽しみたい気持ちもあります。

すると《焼きそば類》のなかにシャンコヤキソバなる耳慣れないメニューを発見。ネーミングだけで主菜はこれに決定。

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待つこと5分強。

シャンコヤキソバと焼き餃子のセット。シャンコヤキソバの付け合わせとして沢庵もついてきました。

これで合計1000円のランチ。町中華でのランチとしてはかなり奮発してしまいました。

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こちらがシャンコヤキソバ。一見すると野菜多めの普通の醤油風味のヤキソバです。

どの辺が「シャンコ」なのでしょうか?

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シャンコヤキソバの「シャンコ」たる所以はこの麺にあるようです。

少し調べてみると静岡の大日食品さんという製麺所のブログに行きつきました。

ameblo.jp

シャンコメンはそもそも感じで書くと「香娘麺」と書くようです。大日食品さんのブログによると、

昭和30年代、横浜の麺機屋が作り販売し、関東・東海地方に「香娘麺グループ」を立ち上げました。
私達もそのメンバーになり製造するようになり、以降40年以上、生ラーメンの人気商品となっています。

とのこと。

昭和30年代に関東や東海地方で一世風靡した中華生麺のようです。「香娘麺グループ」としてグループされるほどの勢力あったというのは興味深いですね。

多加水の生地を熟成させることで、機械で手揉み風の麺線を作り出しているのが特徴なのだとか。

中太で平麺風でもっちりした食感が特徴です。

ぱっくん亭のシャンコヤキソバは色は濃いですが醤油をベースとして適度な味付けがされているのでさっぱりといただけるヤキソバでした。

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餃子は一般的なサイズの餃子です。

デフォルトの焼き加減は薄焼き気味。

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もう少し強めにきつね色になった焼き面が好みなので少し残念です。

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やや薄めの皮をつかいヒダは深めに5箇所刻まれていました。ヒダの山は潰さずにそのままの形を残しています。

昭和の焼き餃子的な餃子ではありますが豚肉比率はそこそこ高くまたにんにくは強くは感じられません。

下味もついてはいますが、主張はあまり強くありません。

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自分好みの餃子ダレを調合して食べるのが良いと思います。

餃子のベースの味付けがシンプルなので、タレでカスタマイズがかなり効きます。

 

味付けから察するにこの餃子はメインをはることではなく、他の主菜のサイドメニューとしての役割を期待されているのだと思われます。

そう考えると、ヤキソバにもラーメンにもチャーハンにもビールにも合いそうな完成度の高い餃子です。

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鎮海楼の閉店からはからずして「香娘麺」というあらたな麺に出会うことができたののも何かの縁。

「香娘麺グループ」の今についても調べてみたいものですね。麺だけでなくて餃子の皮の製造機も作っていたら面白かったのになぁ。

 

ラーメン ぱっくん亭中華料理 / 目黒駅白金台駅
昼総合点★★★★★ 5.0