東京餃子通信編集長の塚田です。
一昨年の大江戸ビール祭りで出会いその皮のうまさに驚き、すぐに店にも伺った「東京台湾」。その後、残念ながらお店はお休みになり週1回の変則営業となっていました。
その東京台湾が、今年の4月に通常営業店として復活。遅ればせながらあの水餃子を味わいに行ってきました。
中目黒駅の南改札(山手通りと逆側)を出て徒歩1分の好立地に新「東京台湾」は店を構えています。
東京的美味創作台湾食堂「東京台湾」。中国語っぽいですが、中国語ではないキャッチコピー。
台湾風のアレンジ中華がいろいろと食べられるようです。以前よりもメニューが増えている気がします。
店内は大きく2つのエリアに分かれていて、座敷コーナーとカウンター。
私は一人で伺ったのでカウンターの端の席に座りました。
水餃子と焼き餃子を注文。
ビールは目黒の醸造所で作られているクラフトビール「マイスターブロイ」のブラックラガーをいただきました。
黒ビールの甘さもありながら、かなり爽やかで飲みやすいビールです。これは水餃子に合いそう。
餃子の調理中は前菜の三種盛りでつなぎます。前菜も毎日メニューを変えて数種類用意しているとのこと。
この日の前菜は、シナチクとアスパラ、魚の豆鼓醤和え、イカそうめんとザーサイでした。どれも台湾風の香辛料が上手に使われていておいしい。
そして久しぶりに食べる水餃子。
見るからにモチモチっとした皮です。皮が主役の水餃子ですね。
モチモチさを残しながらも硬くならないのがこの皮の魅力です。
モチモチ食感とプルプル食感を両立したモチプル水餃子。
餡は豚肉たっぷりでとてもジューシーです。粗めに刻まれた良質な豚肉から肉汁がジュワッと染み出します。ニラの香りも良いですね。
東京台湾の水餃子に欠かせないのがタレ。
台湾醤油に香辛料やフルーツを加えたオリジナルのタレです。甘みと酸味のある独特の風味です。
特性タレをたっぷりと餃子にかけ、さらに餃子の中にも染み込ませていただきます。
ジューシーな餡とタレが混ざり合ってものすごく深い味わいになります。
しかし、皮が際立ってうまいのは変わりなし。やはり皮が主役で餡とタレは補佐役の餃子ですね。
続いて焼き餃子が運ばれてきました。
まずそのビジュアルに驚かされます。餃子がどこにあるのかわからないぐらいに広大に広がる羽根。
焼きムラもなくきつね色に焼きあがったとても美しい羽根です。
羽根のなかから餃子を発掘。
餃子のサイズは普通のサイズです。餃子の焼き目も美しいですね。
非常に丁寧に焼かれているのがわかります。
皮は水餃子とは異なり中厚の皮で柔らかめ。
パリッとした羽根としっとりとした皮の食感のコントラストが演出されてます。
餡の具材は粗めに刻まれた豚肉とネギそして細かく刻まれたジャガイモが。
逆にニンニクやニラなどの香味野菜は控えめ。
味付けも強めについています。醤油ベースの甘めの味付け。
ジャガイモと肉とこの味付けは肉じゃがのような感じでもあり、これはこれで美味い!
水餃子とは打って変わって餡の味付けで勝負するタイプの餃子です。
水餃子と焼き餃子で皮も餡も作り分けて作っており、手間暇かけて餃子作りに取り組まれている強い餃子愛を感じる美味しい餃子でした。
座敷側のスペースが隠れ家的にくつろげそうな雰囲気の空間に仕上がっていたので、グループで来てもゆったりとした気分で餃子が楽しめそうです。
東京台湾 (餃子 / 中目黒駅、代官山駅、祐天寺駅)
夜総合点★★★★★ 5.0