東京餃子通信編集長の塚田です。
先週末にランニングのレースに参加のため神宮外苑に行ってきました。
レースが終わったのが14時過ぎ。
頑張って走ったのでかなりお腹が減っていたため近場でランチが食べられる餃子店を探すも、14時で終わっているお店がほとんど。
ちょっと範囲を広げて原宿あたりまで探してみると15時までランチ営業を行っている店を発見しました。
レース後で疲れていましたが、20分ほど歩いて原宿方面へ。
地図を頼りに路地を入っていくと「和味餃子」の提灯を発見。
これで「なごみぎょうざ」と読むそうです。
店の前には顔ハメ看板が。
一人できたので顔ハメができない、、、
ぎょうざ侍という和味餃子のオリジナルキャラクターの様です。
オリジナルキャラクターを持っている餃子店も珍しいですね。
狭い階段を下りていくとお店の入り口に。
お持ち帰りや通販もやっているそうです。
店内は劇狭。
カウンターで5席のみ。
時間も時間なので先客もいませんでした。
ランチタイムは
- 餃子丼
- 餃子定食
- スープ餃子定食
の3つの定食メニューから選べます。
さらに、餃子は
- 本鰹だし餃子
- 辛味噌ゆず餃子
の2種類があります。
餃子丼にも魅かれましたが、まずはベースの餃子の味を知りたかったので今回は餃子定食を選択しました。
餃子定食はさらに、餃子の調理方法を焼きと水から選べます。
場所柄外国人観光客も多い様で英語のメニューも用意されています。
GYOUZAのところはGYOZAと書いて欲しかったですが、dumplingと表記しなかったところは評価したいと思います。
和味餃子は公式HPもあり、そちらを見ると居酒屋や寿司屋の系列店であることがわかります。
昨年、餃子の王将のプレミアム餃子という和風だしを使った餃子に感動をして、その後自分でも和風の味付けにチャレンジしているので和食の技術をふんだんに使った餃子というのは楽しみです。
餃子に味付けがしてあることをの記載は、和風の味付けへの自信の表れですね。
程なくして餃子定食が運ばれてきました。
なかなか充実した定食です。
メニューで見逃していましたが、餃子は味付けによって色が異なっていました。
ご飯も白米ではなく茶飯。
かなり味がしっかりしていて、茶飯だけで食べても美味しい。
そしてけんちん汁。
こちらも出汁がしっかり取れていて美味しい。
餃子のオマケって感じでないのが嬉しいですね。
そしてメインの2色の餃子。
和風の味を引き立てるために敢えての油少なめかつ薄焼きなのか、今回だけ薄焼きなのかは分かりませんが、焼き色はかなり控えめ。
赤い皮が印象的だったので赤の辛味噌ゆず餃子からいただきます。
包み方にも特徴があってヒダはかなり少なく包まれています。
皮はやや大きめで餡は余裕を持って包み込んでいます。
辛味噌ゆず餃子で赤い皮なので、唐辛子を練りこんだ辛い皮かと思いきや皮は全く辛くありませんでした。
餃子を区別できるように色つけしてあるだけでした。
味付けがしてあるとのことだったので何も付けずに一口。
豚肉にキャベツ、ニラ、ニンニク、ネギというオーソドックスな具材にゆずが大量投入されとても爽やかな香り。
そして味噌ベースの味付けも絶妙。
敢えてジューシーにせず、豚肉の赤身の旨味の強いところを使っているところにもこだわりを感じます。
これは何もつける必要ないですね。
焼きだけでなく水餃子でも食べてみたいと思いました。
そして白の本鰹だし餃子。
中厚で弾力の強い皮を使い包み方も先ほどと同様にヒダを少なめ。
もちもちっとした皮の中からは非常に強い鰹出汁の風味。
これも他では食べたことが無い味です。
外見は普通の餃子なので食べた瞬間にかなり驚きます。
食べた瞬間の驚きは強いのですが、餡は非常に優しい味付けです。
鰹出汁の風味を消さないようにニンニクは使わずに生姜で香り付けがされています。
そして餡は旨味が強いのに非常にさっぱりしているのも特徴。
この秘密は海老とホタテ。
豚肉ではなくて海鮮類を使った餃子でした。
本鰹だし餃子はアレンジの余地がありそうだったので、いくつか餃子のタレを試してみました。
一つ目は柚子胡椒ポン酢ジュレ。
柚子胡椒を直接つけるのに比べるとかなりマイルドな味わいで酸味もあります。
これは餃子によく合います。
和風の本鰹だし餃子を引き立ててくれますね。
辛味も欲しかったので、七味唐辛子も試してみました。
ラー油をつけると餃子の風味が台無しになってしまいそうですが、七味唐辛子であれば餃子の鰹出汁の風味を邪魔せずに辛味をたしてくれます。
この食べ方もオススメです。
和風味の餃子という、新しい試みは非常に面白かったです。
赤も白もまだまだ味の進化や横展開ができそうな余地がありそうなので、今後が楽しみなスタイルの餃子でした。
この餃子は焼き餃子でパリッとさせて食べるよりも、水餃子やスープ餃子で食べたほうが美味しそうな気もするので、次回は水餃子系を試してみたいと思います。