東京餃子通信編集長の塚田です。
仕事が遅くなり帰りがけに餃子でお腹を満たして帰ろうと、会社周辺で23時以降に入れて食事だけで帰れそうな店を探したところ、御徒町のらーめん横丁にはいっている「チラナイサクラ」というお店が見つかりました。
普段は地下鉄の湯島駅を使っているのですが、そこから少し歩いて御徒町のガード下にあるらーめん横丁に向かいました。
- なんつっ亭
- 青葉
- つけめんTETSU
- 蒙古タンメン中本
といったお馴染みのラーメン店とならんで「チラナイサクラ」がありました。
なんつっ亭の隣にある赤い色の店舗が「チラナイサクラ」。
和のテイストの店構えです。
ラーメン店のことは全く詳しくないので事前に少し調べたところ「チラナイサクラ」は、長野発で人気ラーメン店をいくつも手がける塚田兼司さんという方のお店らしい。
長野には塚田姓が多いのですが、なんとなく苗字が同じだと同じだと親近感が湧いてしまいますよね。
看板には中華そばと並んで餃子が併記されていました。
店内に入り、普通の「中華そば」と「魔法のギョーザ」3個の食券を購入。
一人だったのでカウンター席に着席します。
魔法のギョーザは3個180円、5個300円というラーメン専門店としては良心的な価格。
女性客が多いようで、ひざかけや髪ゴム、髪エプロンなども用意されているようです。
充電器まで貸し出しているというのには驚き。
細かいサービスが好感持てますね。
この日は食べませんでしたが、長野は松本の名物料理「山賊揚げ」もありました。
この山賊揚げは2014年に開催された肉汁祭りで唐揚げの部で優勝をしている商品とのこと。
肉汁祭りは餃子が唐揚げに完敗を喫したので覚えています。
餃子と山賊揚げで軽く飲んで帰るという使い方もできそう。
ちなみにこの山賊揚げは、裏メニューで山賊焼きにもできるそうです。
しばらくすると中華そばと魔法のギョーザがお盆に乗せられ一緒に運ばれてきました。
何気ないことですが、同じタイミングで餃子と中華そばが出来上がるというのは素晴らしい。
餃子と中華そばを同時に作り始めてしまうと中華そばの方が先にできてしまいます。
わざわざ調理開始のタイミングをずらし、同時にお客さんに出す。
これができるラーメン店はなかなかありません。
これが塚田イズムが成すところなのでしょうか。
さっぱり目ですが、鶏ガラ系のしっかりした旨味と魚介系の旨味も感じます。
醤油ダレに入っているらしいシジミエキスも印象的です。
トッピングとして乗っている鶏モモチャーシューがとにかく美味しい。
チャーシューもつまみとして頼めるようです。
麺も塚田さんがプロデュースした「夢絆 タイプH」という小麦粉を使っているとのこと。
テーブルにあるカードには中華そばのこだわりポイントがこと細かに記されています。
そして魔法のギョーザ。
いったいどんな魔法がかかっているのでしょうか。
ぷっくりと丸々した餃子が3個。
真ん中が白く残ってしまっているのがやや残念ですが、焼き加減は上々。
一つ一つ丁寧に手包みをしています。
これだけたっぷりの餡を包み込むには、よく伸びる皮が必要です。
麺の小麦にも相当こだわっているようなので、餃子の皮の小麦にも秘密があるのかもしれませんね。
もっちり弾力のある皮の中にはジューシーな餡がみっちりと詰まっています。
よく練りこまれた豚肉に鶏ガラベースのスープが練りこまれています。
キャベツは粗刻みでザクザク食感が残っています。
しいたけで旨味を追加、さらにニラとニンニクでパンチも効かせています。
ニラを強めで私の好みの味付け。
下味も強めについているのでお酢だけでさっぱりといただきます。
これで豚肉の旨味がダイレクトに感じられます。
続いて長野の善光寺にちなんで七味を辛味に追加。
ピリッとした辛味がアクセントになりますが、七味だといろんな香りもついてしまうので一味の方が良かったかもしれません。
魔法のギョーザはラーメンのサイドメニューとして存在感がありすぎる主役級の餃子でした。
また、皮が厚めでしっかりした餃子なので冷めてくると皮がやや硬くなります。
ラーメンと一緒に食べるとこの点は気をつけたいところ。
私なりの結論としては、最初に餃子と山賊焼きを肴にビールなどを楽しみ、締めに中華そばを食べるという順番にするとチラナイサクラを存分に楽しめると思います。
チラナイサクラ (ラーメン / 御徒町駅、仲御徒町駅、上野広小路駅)
夜総合点★★★★★ 5.0