東京餃子通信編集長の塚田です。
学芸大学駅に知る人ぞ知る中華の名店があるというタレコミ情報をもらいましてやってまいりました。
東横線学芸大学駅から線路沿いを渋谷方面に数分歩き駒沢通りを渡ったところで「ラーメン ギョーザ」の看板が見つかります。
看板の裏にある路地を入っていくと怪しげな雰囲気の建物が。
こちらが本日訪問する「海新山」です。
入口のドアの上には「古代中国料理」と書かれています。
なんだろうこの雰囲気は。
タレコミ情報をもらってなかったら、一人で入る勇気はなかったかもしれません。
店内に入ると大きな円卓が一つ店の中心に置いてあります。
先客が3名いましたが、円卓に相席をさせていただくことに。
とりあえず瓶ビールを注文。
実は新海山は50年の歴史を誇る老舗中華店。
創業者のご主人は元中国大使館の料理人で蒋介石にも料理をふるまったことがあるという噂もあるのだとか。
今はご主人が他界されたためお母さんがご主人のレシピを守り、メニューはラーメンと餃子のみに絞って営業されています。
そんな実力派のご主人をしたって芸能人などもよく訪れていたらしく、店内の壁一面にいろんな方のサインが飾られていました。
そして秋元康さんのFlushの連載「死ぬまでに食わねば」でもラーメンと餃子が紹介されています。
秋元康さんだけでなく、小山薫堂さんまでもが餃子を推薦。
食通で有名なこのお二人が推しているので間違いないでしょう。
そして海新山のこだわりのポイントはとにかくコラーゲン。
「コラーゲンで若さをたもとう」
がコンセプト。
確かにお母さんもお元気です。
一般的にコラーゲンは牛骨や牛皮を使って作りますが、海新山のコラーゲンは週十種類の素材を使って時間をかけて作っているのだとか。
コラーゲンに興味を示していろいろと質問をしていたらお母さんがコラーゲンの塊を見せてくれました。
ラーメンにも餃子にもこれをたっぷりと使っているのだとか。
物凄く手間も原価もかかるためラーメンの価格が1500円になってしまったそうです。
せっかくの機会なので高い方の上上ラーメンを注文
塩と醤油と味噌から選べるのですが、どれが一番人気なのかを聞いたところ塩だというのでこちらを注文。
レモンと熊笹の粉末が添えてあります。
麺はいたって普通なのですがスープがすごい。
これがコラーゲンパワーなのでしょうか。
あっさりとした味なのですが、深みがあって複雑な味わい。
トロッとした感じも特徴的です。
ちなみにレモンはコラーゲンが身体に吸収するのを助けてくれるのだとか。
そして真打ちの餃子もいただきます。
こちらも健康を意識したコラーゲン入り。
ラーメンと一緒に食べると相乗効果があるそうです。
合わせて1900円はラーメン餃子にしてはかなりの高級品ですが、健康のためにここは奮発。
数年前に餃子ダイエットという本が流行りましたが、海新山の餃子もダイエット食品として推しています。
なぜダイエットに良いのかというポイントを整理すると
- 消化が良い
- 栄養バランスが良い
- 腎臓を活性化させる
- カリウム、マグネシウムが豊富
- 筋肉がつく
とのこと。
マラソンランナーの私にとって餃子が最適な食べ物だという事を再認識しました。
注文をしてしばらくすると餃子が運ばれてきました。
店内の照明が蛍光灯なのであまりキレイに取れませんでしたが、実際には焼き目も美味しそうについていました。
包み方は家庭の餃子感が出ていますがご愛敬。
お母さんが手包みにしているのですから、これも大変な作業です。
皮にもコラーゲンが練りこまれているそうです。
餡はジューシーというよりも豚肉の味がしっかりと感じられます。
また食べすすめるとじわっと通常の餃子ではあまり感じられない旨味成分が感じられます。
これがコラーゲン効果なのでしょうか。
特製ラー油が入った専用タレを使って味を調整します。
ポン酢がベースになっているのか柑橘系の爽やかの香りがするタレです。
これをつけると餃子がさらに進みます。
餃子を食べ終わるとお母さんから残ったタレを先ほどラーメンのスープに混ぜるて飲むことを勧められます。
やってみると酸辣湯のようにピリ辛なスープに早変わり。
健康のためにラーメンのスープを残さずに飲んでほしいので飽きないように途中で味を変えられる工夫をしているそうです。
お店の雰囲気も価格も少々ハードルの高いお店ではありますが、実際に食べてみるとその価値を十分に感じることはできると思います。
日本全国を見回しても唯一無二の存在だと思いますので、コラーゲンパワーを源にお母さんにはいつまでも元気にお店に立ってもらいたいですね。
タレコミ情報のおかげでまた一つ素敵なお店に出会うことができました。
疲労がたまってきたら、またコラーゲンパワーを注入に来たいと思います。
海新山 (ラーメン / 学芸大学駅、祐天寺駅)
夜総合点★★★★★ 5.0