東京餃子通信編集長の塚田です。
先日HASH#FUKUOKAでの記事執筆のために福岡の餃子を食べ歩く機会がありました。
3日で11軒の取材を敢行したのですが、その合間で博多のラーメンも食べたいと思い地元出身の方に大橋駅の「てん」というちょっと変わった博多ラーメンを出すお店を紹介してもらいました。
西鉄の大橋駅から徒歩5分ぐらい歩くと「らあめん坫」とかかれたお店に到着。
こちらが目的地の「てん」の様子。
確かに「坫」の下に「てん」と小さく書いてあります。
これがなければ読めなくて素通りしていたかも。
坫という字は初めて見たかもしれません。
「てん」の他に「ちん」とか「さかい」とか読むらしい。
中国語では土の台のようなものの意味があるそうです。
店内はカウンターとテーブル席合わせて30席程度。
カウンターに座っててんの名物焼きラーメンなるものを注文。
こちらは30年の歴史がある本格派の博多ラーメンの老舗店なのですが、新メニューとして焼きラーメンが登場してからは地元メディアなどの注目を集め、今では焼きらーめんの店として有名なのだとか。
現在でも本格的な博多ラーメンももちろん食べられます。
焼きらーめんというのは、チャンポン風の博多ラーメンといえばイメージがわくでしょうか?
ラーメン用の豚骨スープで野菜を炒め、麺はラーメン用の細麺が使われています。
通常の博多ラーメンに比べてスープが濃厚になっている気がします。
こってり系に見えますが非常にさっぱりしていてお酒の後にも行けそうな感じです。
もちろんこちらでも餃子をいただきました。
博多では珍しい羽根つき餃子。
一口サイズの餃子が10個で一人前です。
2人での訪問だったのでこれで2人前。
横から見るとピシッと並んだ羽根が美しい。
一口サイズの餃子ではありますが、以前博多で食べた「秀ちゃん」の餃子に比べるとかなり大きめです。
中厚の皮を使って一つ一つ手包みされています。
ラーメンを作りながら餃子を仕込むって大変な作業だと思います。
餡の具材は豚肉、キャベツ、ネギなどかなりオーソドックスなタイプです。
ニンニクは控えめで味付けもさっぱり目。
ラーメンのサイドメニューとしての役割を徹底している感じですね。
ちなみに福岡のひとくち餃子によく入っている玉ねぎは入っていませんでした。
味付けはお好みで専用の餃子ダレと柚子胡椒。
柚子胡椒の爽やかな香りと辛味が餃子によく合います。
ラーメンが後半に差し掛かるにつれて、餃子がわもタレを多めにつけて味を濃くしていくと最後の一個まで餃子を楽しめると思います。
焼きラーメンも美味しかったですが、そのおいしさもわき役の餃子の活躍があってこそ。
ラーメン店でありながら餃子を丁寧につくるお店は貴重ですよね。
博多で美味しいラーメンと餃子を同時に食べたいと思った際には大橋まで足を延ばしてみるのも良いと思いますよ。
博多らあめん てん (ラーメン / 大橋駅)
昼総合点★★★★★ 5.0