東京餃子通信編集長の塚田です。
最近、他のジャンルで食べ歩きをされている方と交流する機会が増えているのですが、そこで感じるのが皆さんの圧倒的な知識の深さと探究心の強さ。
私も皆さんに負けないように勉強をしないと編集長をなのるのが恥ずかしい状況になってしまいそうです。
というわけでまずは原点に戻ろうということで、日本の餃子の発祥のお店の一つとも言われているスヰートポーズに久しぶりにやってきました。
今回は13時を少し超えた時間を狙ってやってきました。
混雑を避けるという事もあるのですが、もっと重要な理由があります。
今回は餃子だけでなく、スヰートポーズ天津包子を食べる事です。
この天津包子はランチタイムでは提供されないため、注文は13時以降に限られます。
(水餃子も13時以降です)
メニューの裏にかいてある「スヰートポーズいろいろ」によると、大連にあったスヰートポーズの前身のお店では昭和7年から包子と餃子を作っているとの事。
ちなみに包子は老麺という天然酵母で発酵させた小麦粉の生地で餡を包んで蒸した料理です。
このため、皮は若干厚く、弾力があり、皮自体に旨味もあるのが特徴です。
まずは定番の餃子ライスを注文します。
今回は12個入りの中サイズです。
「スヰートポーズいろいろ」にも書いてありましたが、中国ではコーテル(鍋貼)とよばれる日本の焼き餃子に近い料理があります。
中国では「水餃子の残り物を焼いたのが焼き餃子」だとも言われますが、それとは別に鍋貼という料理があります。中国の鍋貼の形状はまさにスヰートポーズの焼き餃子と同じで、細長く端が空いているものが多いです。
ただし中国の鍋貼よりも、スヰートポーズの方が圧倒的に美味しいです。
スヰートポーズの餃子は餡の豚肉が粗刻みで、肉々しい食感がとても良いです。
そして今回の目的の天津包子。
見た目は小籠包っぽいですね。
あくまでも勝手な推測なのですが、包子と呼ばれているので、スヰートポーズの包子の皮も老麺で若干は発酵させているのではないかと思います。
皮は焼き餃子に比べても厚めです。
かといって豚まんみたいにフワフワの皮ではありません。
見た目は小籠包ですが、皮の厚さを考えるとネパールのモモに近い感じです。
餡は粗刻みの豚肉と、たけのこ、椎茸までは分かりましたが、他にもいろいろと入っていそうです。
味付けは甘めで、酢醤油を軽く付けていただきました。
少しからしを付けるとアクセントになって美味しかったです。
スヰートポーズの名前は「おいしい包子」から来ています。
焼き餃子の老舗として有名なスヰートポーズですが、80年近く前から作り続けられて来た天津包子もいっしょに楽しむと、あらたな発見があるかもしれないですよ。
神保町スヰートポーズで日本の餃子の原点を探る
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