東京餃子通信編集長の塚田です。
今月からご縁があって、食べあるきブロガー集団「たべあるキング」に餃子担当として参画させていただくことになりました。
ところで、9月19日から4年に1度のアジア最大のスポーツ祭典、「アジア大会2014韓国仁川」が開幕するのをご存知ですか?
「たべあるキング」ではTBS系列でゴールデンタイム生放送するアジア大会とコラボし、特設サイト上で「たべあるキング」メンバーによる 「グルメアジア大会」を先駆けて開幕します!
私はもちろん餃子担当として参加。
アジア各国の餃子風の料理を紹介していきたいと思います。
記念すべき第一回目は西アジアの餃子風料理に迫ってみたいと思います。
餃子は中国が起源だという説がある一方で、小麦の大産地でもあったメソポタミア文明があった中東、西アジアが起源だという説も有力だと言われています。
そんな西アジアにあるウズベキスタンの餃子風料理をまずはご紹介します。
おそらく日本人でウズベキスタンの正確な場所をご存知な方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。
旧ソ連に参加していた国で、隣国はカザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、トルクメニスタンです。地図でいうとこちらです。
ウズベキスタンは、古代シルクロードの重要な中継地点だったり、旧ソ連でもあるため、トルコの影響やロシアの影響を受けた食べ物が食べられるのも特徴です。
==== そんなウズベキスタン料理が都内で唯一食べられるのが、こちらアロヒディン。
最寄りの駅は八丁堀か茅場町。ちょっと頑張れば東京駅の八重洲口からも歩けます。
入り口はちょっと分かりにくいですが、この看板から地下に降りていきます。
この日は金曜日だったこともあり、店内は満席。
いつも混雑しているので、夜は予約をして行ったほうが安心です。
まずはロシアビールのバルチカ3で乾杯。
軽くて飲みやすいビールです。
ビールを飲みながら各国の餃子を頼んでいきましょう。
まずは、ウズベキスタン代表のサモサから。
サクサクとした食感のミートパイの様な食べ物です。
皮はパイ生地のようなものをオーブンで焼き上げた感じ。
(本場では釜の内壁に貼り付けて焼くようです)
餡はひき肉と玉ねぎで、かなりジューシーです。
専用のビネガーソースを少しかけて食べると美味しいです。
サモサというと、インドのサモサを思い浮かべますが、形が三角形である以外共通点はあまり見つかりません。
インドのサモサは、揚げてありますし、餡はカレー風のスパイスの効いたジャガイモが中心です。
続いてトルコのマントウの登場です。
トルコや西アジアの食事では、ヨーグルトソースを上手に使いますよね。
トマトの酸味がきいたオリーブオイルがさっとかかっていて、その上に香草が少し。
マントウにしてはちょっと大きめですが、ツルッと食べられてしまいます。
餡はおそらく羊肉。ヨーグルトソースとの相性が抜群です。
ちなみに韓国にもマントウという水餃子のような食べ物があります。
アジア大陸の両端に同じ名前の料理があるというのは興味深いですよね。
ここで2杯目に突入。
またまたバルチカですが今度は9番。
3番と異なりかなり濃い目の味。アルコール度数も8度と高めです。
3つ目の餃子はロシアからペリメニに登場いただきました。
ロシアのペリメニはいろんな食べ方があるのですが、ウズベキスタン風のペリメニにはトマトソースがけ。そこに、ヨーグルトが少しかかっています。
続いてまたまたトルコに戻ってギョズレメにもチャレンジ。
チーズがたっぷりでこちらも大好評。
これも大きな小麦粉の皮で野菜の餡を包んでいるので、かなり広義ではありますが餃子風といっても差し支えないでしょう。
中国の焼餅(シャオピン)にかなり似ています。
これだけ似ている料理がアジアの西と東に点在しているというのが面白いですよね。
今回は、西アジアとその周辺の餃子風料理をご紹介してみました。
名前や形状が告示した料理がアジアの西と東で点在しているのは、古代シルクロードの時代から餃子風料理が、アジア中を行き来していた証拠ですね。
次回はどこの国の餃子が出てくるか乞うご期待。
たべあるキングメンバーによる「グルメアジア大会」では、餃子の他にも、ごはん、麺、肉、激辛鍋、カレー、調味料、ランチ(関西)、デートグルメ、パンケーキ、スイーツ(関東・関西)と全12ジャンルの記事が連載されます。
いろんな食文化でアジアのつながりを感じてもらえたら嬉しいです。
アロヒディン (西アジア料理(その他) / 茅場町駅、八丁堀駅、宝町駅)