東京餃子通信編集長の塚田です。
関西出張1日目、京都と大阪で昼間の仕事を完了させたその足で向かったのは神戸元町。関西に来た際には時間が許せば神戸まで足を延ばすようにしています。
神戸は大阪や京都とは異なる独自の餃子文化があり名店も多くあります。本家特派員が先行してい神戸中の餃子店のレポートをあげていますが、私も追っかけで未踏店を少しずつ食べ歩いています。
今回向かったのは南京町の西安門から徒歩1分ほどのところにある老舗店です。
南京町のキラキラした雰囲気から一転して、ぽつんと立っているのがぎょうざ専門店「ぼんてん」。
千歳烏山にある「餃子のてんほう」のご主人はこの「ぼんてん」餃子作りを学んだそうです。
19時過ぎに店内に入るとお客さんはだれもいません。
ご主人が一人でタバコを吸いながら新聞を読んでいます。
なんとなく威圧感を感じながらもカウンターに座ると「兄ちゃん、お腹空いてる?」とご主人。お腹が空いてたら5~6人前は軽くいけちゃう軽めの餃子とのことでした。
この後、他でもう一軒行くという話をして餃子を2人前だけ注文。ビールもいただきます。
ちなみに餃子は2人前が最小オーダーです。
ご主人の第一印象は「難しそうな人かな?」と思ったのですが、餃子を焼いているご主人とカウンター越しに会話を始めると一曲あるが実は話好きで世話好きなとっても良い人。
バレンタインのチョコの話、餃子の味噌ダレの話、神戸のお好みソースの話、東京に弟子がいるという話(恐らく「てんほう」のこと)などなど、話が盛り上がります。
会話をしながらも餃子の焼き加減を丁寧に確かめながら焼き上げた餃子はさすがの職人技。
ベストなタイミングで均一の焼き目が付いて上がってきました。
かなり小ぶりなサイズの餃子です。これなら2人前はあっという間、皆さん5~6人前軽く食べるというのも納得です。
白味噌ベースの味噌ダレとお酢とラー油で味をタレの調整して自分好みのタレを作ります。
小ぶりで薄いですがしっかり弾力のある皮を使っています。
餡はキャベツと豚肉。かなりキャベツ比率は高めですが豚肉からのコクも感じます。香り付けには生姜ニンニクが使われているようです。
餃子単体の味付けはあっさりめなので、タップリと味噌ダレを付けて食べるのが神戸流。
旨味の強いタレを絡ませれると餃子が数段旨くなります。
ご主人との30分ほどのマンツーマントークと餃子を堪能することが出来ました。
リーマンショック後の神戸の景気の悪さを嘆いていたご主人ですが、「ぼんてん」は常連さんが来てくれるのと、持ち帰りや通販もあってなんとかやって行けているとのこと。
確かに平日とは言え、元町周辺の繁華街の人気のなさは気になりました。
「ぼんてん」には老舗餃子専門店の一つとして長く頑張って欲しいですね。
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