東京餃子通信編集長の塚田です。
世界には餃子のような調理方法の料理は数多くあるのですが、その中でも最近日本でもメジャーな存在になってきた料理にモモがあります。
モモは、ネパールやブータン、チベットなどで見られる小麦の皮でヤクや羊などの肉を包んだ食べ物です。
中国では饅頭(マントウ)のことを地域によっては饃饃(モーモー)と呼ぶらしく、チベット、ネパールとヒマラヤ周辺でモモという名前になっているようですね。
そんなモモを現地ネパールのスタイルで食べられるお店ができたという噂を聞きつけ都電荒川線の「宮ノ前停留所」に降り立ちました。
宮ノ前駅から住宅街の中を進んで行くこと5分ほど緑色の看板の「ヒマラヤンキッチン」が見えてきます。
宮ノ前駅が最寄なのですが、JR線からのアクセスだと田端駅や尾久駅から歩けると思います。
今年の1月にオープンしたばかりのお店は明るくて雰囲気も非常に良いです。
ヒマラヤンキッチンの店主さんは、10年ほど前に来日し丸の内にあるイタリアンのお店を経て今年「ヒマラヤンキッチン」を開業。独立にあたって母国ネパールの料理を日本で広めたいとネパール料理専門店で行くことを決めたそうです。
そんなヒマラヤンキッチンでは、山羊を使ったカレーなど本場ネパールの料理が楽しめます。
カレーを食べてしまうとお腹いっぱいになりそうだったので、この日はチョウメンを選択。
チョウメンはネパールの焼きそばです。
「ヒマラヤンキッチン」のチョウメンは、野菜と細切りの肉そして干しエビなどの具材がたっぷりと使われ、スパイシーに仕上げてあり、味と香りで食欲を促進してくれました。
量も多すぎずちょうど良い感じです。
続いてメインのモモです。
日本ではモモは小籠包のように蒸したものがそのまま出てきて、アチャールをつけて食べるスタイルが一般的ですが、実はネパールでは一度蒸したモモをスープに入れて食べる店が多いとのことです。
この他に油で揚げて食べる食べ方もあるそうです。
まず、スープを一口いただきます。
このスープ、スパイスが効いていてとても美味しいです。そして辛さもそれほど強くはありません。
お店で伸ばしているという皮は、モッチモチでとても弾力があります。
一度蒸してからスープにつけているので、より弾力が出ているのかもしれません。
非常に上質のよくできた皮です。
餡の具材は鶏と豚の合挽き肉を利用。現地ネパールではヤクがもっともポピュラーな材料らしいですが、日本では手に入りにくいため鶏と豚を使うことになったそうです。
肉が中心ですが野菜類も少し入ってますね。
餡からは肉汁がジュワーっと染み出てきます。餡にも下味がしっかりとついていて、これがスープと絡まりより複雑な味を演出してくれます。
たっぷりとスープをかけて、モモの中にしみこませるぐらいの状態でたべるのがベストです。
チョウメンもモモもどちらの料理も大変満足できました。
店主さんによると、現地に行けば野菜のモモなどいろんな種類のモモが食べられるとのこと。俄然ネパールに行きたくなりました。
その前に、ヒマラヤンキッチンで山羊のカレーも食べなくてはいけません。
インド料理ではなく本格的なネパール料理を楽しみたい方には超オススメです。
ちょっと不便な所にありますが、わざわざ行く甲斐はあると思いますよ。
- ジャンル:ネパール料理
- 住所: 荒川区西尾久2-20-3
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- (写真提供:食べ過ぎベルちゃん)