東京餃子通信編集長の塚田です。
先週から引き続き福岡出張餃子食べ歩きシリーズは続きます。
久留米で五十番、娘娘と2軒の個性的な餃子店を食べ歩いた後、ホテルがある福岡は中洲へ戻ってきました。
電車で久留米から福岡に戻る間にお腹も少しはこなれてきて、もう一軒ぐらい行けそうな様子。
中洲の餃子店は遅くまで営業しているお店が多いのでこういう時に助かります。
向かったのは、中洲新橋近くにある「鉄なべ 中洲本店」。
こちら「鉄なべ 中洲本店」は、「博多祇園鉄なべ」、「鉄なべ 荒江本店」と並ぶ、博多鉄なべ餃子御三家の一角。
元々、北九州の折尾の「鉄なべ」(現在は黒崎に移転)で働いていた姉妹が博多駅前で屋台で餃子を売り始めたのが博多の鉄なべのルーツ。
その後、姉妹はそれぞれ中洲と荒江に店を持ち、屋台を引き継いが親族がその後祇園で店を開いたので博多の鉄なべは3系統に分かれたらしいです。
なかでも「鉄なべ 中洲本店」はPARCO内に支店を構えたり、空港でお土産販売をしたり、通販をしたりと、一番手広く商売を行っています。
二階建ての店内は、23時を回っているというのにほぼ満席。
餃子を焼いているところが見えるカウンターの特等席に座らせていただきました。
とりあえず餃子と瓶ビールを注文。
瓶ビールはスーパードライでした。
餃子を注文するとカウンターの台の上に、木製の鍋敷きがセットされます。
餃子は焼き上がりに時間がかかるとのことなので、福岡の酒のつまみの定番「酢モツ」をいただきます。
鉄なべで餃子が焼かれていく様を見ながら、酢モツをアテにビールをグビッと。
至福の時間ですね。
鉄なべの上には分厚い木蓋が乗せられています。
この木蓋が餃子を美味しく焼くポイントらしいです。
そろそろ餃子が焼きあがるというタイミングで、餃子のタレをセット。
特性のタレが用意されているので、そこにラー油の砂の部分を入れます。
「鉄なべ 中洲本店」では、柚子胡椒ではなくラー油を使うのが流儀。
ちないに柚子胡椒も置いてはあるのですが瓶単位で購入をしないといけないというハードルの高さ。
ここはお店の流儀にしたがってラー油を使いましょう。
待つこと10分強。
カリカリに焼けた鉄なべ餃子の登場です。
荒江や祇園の鉄なべは丸く並べますが、中洲本店は3列に並べています。
並べ方に関しては黒崎の鉄なべに近いですね。
きつね色の焼き面はカリッカリに仕上がっています。
餃子は中厚皮を使った一口サイズ。
皮も包みも全て手作業で行っているとのこと。お土産も通販も出しているのに手作りの姿勢を貫くのには頭が下がります。
さてこの鉄なべ餃子は一口サイズなのでこのまま口に放り込みましたが、とにかく熱い!
口の中は火傷寸前。
熱々のたこ焼きをハフハフ言いながら食べるのに近い感じです。
この熱さも美味しさのうちですね。
にんにくもしっかり効いていてビールのお供として十分なパンチ力を備えています。
後半にかけては酢醤油ベースの専用ダレにラー油の砂の部分をたっぷりいれて味を濃くしながら食べ進めると飽きも来ず、ビールがどんどん進みます。
隣の餃子と剥がれなければダブルで頬張っても美味しくいただけます。
ただし、序盤戦は熱々なので、ダブルにチャレンジするのは少し熱がおさまってからの方が良いと思います。
同じルーツを持つ「鉄なべ」ですが、中洲本店、祇園、荒江で皮も餡も付けダレも異なるので、食べ比べて皆さんにとってベストな博多鉄なべ餃子を見つけるのも楽しいと思いますよ。
「鉄なべ 中洲本店」では通販で餃子だけでなく鉄なべも購入することができるので、ご自宅でも熱々の鉄なべ餃子が楽しめます。