東京餃子通信編集長の塚田です。
先日桜に誘われて上野公園へ行ってきました。
といっても桜観賞は公園の入り口だけで楽しんで、本当の目的地に向かいます。
本当の目的地は上野公園の入り口の目の前にある北京料理の老舗「蓬莱閣」。
60年以上の歴史のあるお店です。
ちなみに、横浜中華街で人気の「蓬莱閣」は、上野「蓬莱閣」の社長の親族が経営しているお店です。
さらに日本橋にも系列店の「蓬莱」があります。
各所の蓬莱閣の本家的な位置づけの上野「蓬莱閣」はレトロな雰囲気の店構。
1階と2階は普通の中華料理てとして営業しており、3階と4階には大宴会場があるのだとか。
宴会場からは不忍池が見下ろせて、この季節は特に絶景なんだとか。
店内はものすごく広いです。
テーブルの間も非常に広く贅沢に使っています。
ちょっと遅めの時間にいったのでお客さんは2~3組しかいなかったので、この広さは贅沢というよりも寂しさを感じてしまうほど。
点心類の中に餃子関連のメニューも色々とあります。
- 焼きギョウザ
- むしギョウザ
- さかなスイギョウザ
- 牛挽きスイギョウザ
焼売や春巻きも美味しそうですが、この日は一人で来てしまったので注文は厳選しなくてはなりません。
さらには一品料理に小籠包やカニ水餃子もあります。
こちらのメニューから注文すると17時以降にはグラスビールがつくのも嬉しいポイント。
グラスビールに惹かれてこちらから一品選ぶことに決定。
カニ水餃子は8個も食べられなそうだったので、結論としては小籠包を選択することにしました。
上の点心メニューからは定番の焼きギョウザを注文しました。
まずはグラスビールで乾杯。
つまみとして高菜と枝豆の漬物の様なものを出してくれました。
先に小籠包が運ばれてきました。
セイロの中に3個の小籠包が鎮座しています。
薄い皮を使って餡を包んでいるので、皮が破れないようにそっと箸でもちあげます。
まずはそのままいただきます。
上海や台湾の小籠包に比べるとずっしりと重く餡が詰まっている感じです。
餡の肉比率が高く、スープは控えめですね。
旨味のしっかりした食べ応えのある小籠包です。
肉比率が高いので針生姜と一緒に香酢をつけて食べると、さっぱりとして丁度よいと思います。
続いて焼きギョウザです。
横浜中華街の「蓬莱閣」や日本橋の「蓬莱」と同じく、長さ10cmを軽く超えるジャンボ餃子でした。
ある程度予想はしていましたが、改めて目の前に出てくると驚きますね。
焼き目は非常に美しいきつね色。
箸で持ち上げてもずっしりとした重みを感じます。
厚めで大きな皮をつかっています。
ヒダは均等になるように丁寧に包んでいるのがわかりますね。
ヒダの部分を潰していないので、もちもちした皮の弾力の強さが強調されます。
焼き目のパリッとした食感と、ヒダのもちもちっとした食感のコントラストが楽しめます。
餡はジャンボ餃子として豚肉比率が高めで、豚肉と野菜が半々ぐらいになっています。
とてもジューシーで、餃子にかぶりつくと中から肉汁がジュワッと溢れ出してきます。
比較的味付けはあっさり目なのでお酢多めの酢醤油とラー油で味を調整。
タレをたっぷりつけていただきました。
これは主菜としても十分に活躍できる食べ応えのある贅沢な餃子ですね。
60年の歴史が感じられる店内でで小籠包3つと、焼きギョウザ4本でお腹いっぱいの大満足です。
結局ビールもグラスビールでは足りなくなって、途中でもう一本瓶ビールを追加してしまいました。
機会があれば4階の宴会場から上野公園の桜を見下ろしながらお花見餃子宴会をやってみたいものです。
この季節は予約取れないんだろうなぁ。